【第13話】大宴会
ドヴェルグ王の提案で、今夜は俺たちとゴブリンたちを含めた大宴会が開かれることになった。
急遽城に呼び出されたゴブリンたちは、少し不安そうな表情をしていたが、ドワーフの料理人たちが次々と運んでくれる料理を見て目を輝かしている。そんなゴブリン達の前に立ち王が一礼した。
ドヴェルグ王「宴の前に、君たちに謝りたい。」
「ゴブリンの皆よ、我がベルドワはいま、他種族に対する警戒心が強く、入国時に無礼な態度を取ったことをお詫びする。すまなかった!今夜は存分に楽しんでほしい」
ゴブリンたちは目を丸くして王を見上げたが、すぐにグリードが笑いながら言った。
グリード「こんな豪勢な宴に呼んでくれるだけじゃなく、俺らゴブリンに頭を下げる王様なんて聞いたことない!いますぐ頭を上げてくれ!!」
ドヴェルグ王「君たちの寛大さに感謝するよ。」
その後、宴会は盛り上がりを見せ、ドワーフたちの作る料理とお酒を楽しんだ。
ドワーフの料理人「さあ、ベルドワの食材を使ったコース料理だ!食べてくれ!」
1. 前菜:レッドピグの燻製ハムとドワーフの谷の香草サラダ
食材:
レッドピグの燻製ハム: ドワーフの森に生息する「レッドピグ」のモモ肉を燻製にしたもの。ジューシーで元からスパイシーな風味があるが、単体で食べると若干の臭みもある。
ドワーフの谷の香草:ドワーフの谷で採れた数種類の香草。香り付けやアクセントとして使う。
レッドピグのスパイシーな風味と燻製の香りで引き立てられたサラダ。単体だと若干の臭みがあるレッドピグだが、香草を合わせることで不思議と数段美味しくなるドワーフの職人技が光る前菜ながら食べ応えのある一品。
2. スープ:ストーンテールのスープとモチモチパン
食材:
ストーンテール: ベルドワ山脈の地下洞窟に生息する巨大トカゲ。尾が石のように硬いが、煮込むと旨味がしっかりと染み出る。
ストーンテールの尾からじっくりと煮出す濃厚な出汁スープは、力強い旨味とコクが特徴。もちもちパンを添えており、スープに浸して食べるとさらに風味が引き立ちます。働き者のドワーフが手先や体を温めるために飲んでいる伝統的な料理。
3. メイン:ホーンガナードの鉄板焼きと山菜たっぷりの土鍋飯
食材:
ホーンガナード: 鋼鉄に匹敵するほど頑丈で巨大な角が生えた闘牛。角は薬や武器に使われ、肉は程よく脂が乗っている。
ホーンガナードをドワーフが独自加工した鉄板で豪快に焼き上げ、外はカリッと、中はジューシーに仕上がる。味付けはシンプルに塩のみ。山菜を使った土鍋飯は、しっかりとした香ばしい風味で、メインのステーキを引き立てる役割。力強さと豪快さが魅力のドワーフ料理の真髄が味わえる一皿。
4. デザート:クリスタルベリーの砂糖漬けとホーンガナードのミルクジェラート
食材:
クリスタルベリー: 洞窟の奥深くで光り輝く果実。噛むとシャリっとした食感と共に、甘酸っぱくジューシーな果汁が口の中に広がる。
ホーリーミルク: メインのステーキでも使っているホーンガナードのミルク。独特のコクがあるが不思議とサッパリしており、クリーミーで冷やすとジェラートに最適。
クリスタルベリーを砂糖漬けにし、ミルクを使ったジェラートと共に楽しむデザート。甘酸っぱいベリーと濃厚なジェラートが口の中で絶妙に溶け合い、今までのガッツリコース料理のお口直しをしてくれるシンプルながらも、異世界の自然の恵みを感じる一品。
フェンリル「美味しすぎる〜!おかわり!」
料理長にお手をしているフェンリルが可愛い。
リーナ「どれも食べ応えがあって美味しいわね!!」
グリード「こんな美味い飯食べたことない・・!」
ベルドワ屈指の料理人が作るコース料理を堪能してみんな大満足だ。
俺は元の世界であまりプライベートで人とは交流してこなかった。だからこそひっそり自然の中でソロキャンプばかりしていたが、楽しい仲間たちとの宴会も悪くないな。キャンプももちろんするが異世界ではいろんな種族との交流も楽しんでみようと思う。
ゴブリンたちもすっかり打ち解け、ドワーフたちと語り合い、お酒を飲んでいる。
グリード以外のゴブリンたちは俺らが戻るまでの間、寝床と食べ物をもらう代わりに王の元で働くこととなった。
翌朝、俺たちはドラグノス帝国への出発の準備を整え、国の門の前に集まった。
ドヴェルグ王は朝早くから見送りに来てくれていた。
ドヴェルグ王「スミスを頼む。君たちなら必ずやり遂げられると信じている」
「行ってくるね〜!」
リーナ「気をつけて行ってくるわ」
グリード「ドヴェルグ王、ありがとう!楽しかった!!」
「お前たちも留守番頼んだぞ!しっかり働くように!」
フェンリル「次の国も楽しみだな〜!ドラゴンとか食べられるといいな〜」
こうして、俺たちはドラグノス帝国に向けて出発した。
ドワーフたちと交流を深めて、次に向かう先は龍人族の国ドラグノス
伝説の鍛冶職人スミス・アイアンハンドを連れ帰ることはできるのか・・?
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