【第10話】ゴブリン達と再会
ダンジョンキャンプを存分に楽しんだ一向の次の行方は・・
全員「ハァ〜。お腹いっぱい」「ご馳走様でした!!」
「よし、キャンプの後は片付けだー!このダンジョンを綺麗にするよ〜」
グリード「ダンジョンを綺麗にするなんて初めて聞いた!!」
リーナ「えー!このままこのまま放っておけばいいじゃない」
「ダメだよ。ここで過ごしたという痕跡を残さずに、来たときより綺麗にして帰るのがキャンプなんだ。」
フェンリル「やっぱり君は面白いな〜僕は手伝うよ〜!」
リーナとグリードも最初は文句を言いながらもなんだかんだ片付けをやってくれている。後片付けが終わって荷物を整理しながら、再び旅路に就く準備を整える。フェンリルはご機嫌な様子で俺たちの周りをちょこちょこと駆け回っている。
「さて、次はどこにキャンプしに行く?」
リーナ「今したばっかでしょ!物資を調達しに一番近くの王国、ベルドワへ行きましょう!」
「じゃあ俺は物資とかは現地調達するから1人でキャンプしてくる」
グリード「俺はアニキに着いていくぜー!」
「えーいいよ。初めてのみんなとのキャンプも楽しかったけど、そろそろソロキャンプしたいし。」
グリード「冷たいこと言わないでくれよー!でもベルドワと言ったら、商人や冒険者の休憩所として賑わっているらしいしちょっと行ってみたい・・」
リーナ「あまり大きな国ではないけど人間とドワーフの国よ。技術力が高く、鍛冶や物作りが盛んで様々な国と交易している発展途上国ってところね。」
グリード「石像と戦った時にひび割れたこの斧、直してもらえるかな・・」
ドワーフ・・?技術力が高くて鍛冶や物作りが盛んな国だと・・?
キャンプを優先したい気持ちは山々だが焦らずともキャンプはこれからたくさんするとして、その国にはもしやキャンプショップがあるんじゃないか?!オーダーで俺だけの異世界オリジナルキャンプ道具を作ってもらえるかもしれない!!
「・・・よし、リーナがそうしたいならベルドワに行こう」
リーナ「急に気が変わったわね。まあ良かった!」
フェンリル、「僕も街を見てみたい!」
俺たちはダンジョンを後にし、ベルドワに向けて出発した。道中は緑豊かな森が広がっており、時折小川のせせらぎが耳に心地よく響く。少し歩くと舗装された小道に辿り着いた。
リーナ「ここを真っ直ぐ進めばもうすぐよ」
「大自然の中にこんな綺麗な道があるんだ」
リーナ「最近では国同士の交流も増えたからね。冒険者や戦闘員ではない商人達がなるべく安全に旅できるように道を作って国境付近に警備兵を配置しているのよ。」
「なるほど」
異世界は危険だが戦えないやつらも多いのか。そんな奴らがこの森に入るのは自殺行為みたいなもんだよな。
「なんだか森の方が騒がしいね」
全員が立ち止まり、耳を澄ませた。リーナが杖を構える。
リーナ「何か来るわね」
すると、森の奥から現れたのは商人らしき一団だった。彼らは荷物を乗せた馬車を引いており、その表情には緊張と警戒が見て取れた。
「そんなに慌ててどうしたの?」
俺が声をかけると、男が慌てて答えた。
「我々はベルドワに向かっている旅商人です。ゴブリンの群れに追われていまして・・!あなた達も逃げた方が良いです!」
リーナは安心したように息を吐く「ゴブリンなら大丈夫ね。」
旅商人「20体くらいいましたよ!!」
フェンリル「大丈夫だよ。それにゴブリンなら・・・」
旅商人「犬!?」
グリード「ああ、俺の仲間だな」
旅商人「仲間っ!?(ゴブリンには見えないが確かに肌が緑だ・・)」
そんなやりとりをしている間にゴブリンが俺たちの目の前まで迫ってきた。
グリード「止まれお前ら!!」
ゴブリン達「!?」
グリード「俺だ!進化してほんのちょっとだけ見た目が変わったが、俺だ!」
ゴブリン達「この声・・!無事だったのか!?」「てかなんだその姿!」「連れてかれて利用された挙句八つ裂きにされたものだと」「それに隣のあいつはあの時のっっ・・!」
グリード「想像がネガティブすぎんだろ!!俺はあの日お前らと共にアニキ達を襲った後に、パシリになった!」「この姿は色々あってドラゴン系統の進化を遂げたんだ」
ゴブリン達「ドラゴン系統?!カッケー!!」「いいなー!」「強そう!」
グリード「この人たちに悪さはするな!」
ゴブリン達「了解だ!お前らごめんなー!」
旅商人達がホッとする「・・!」
リーナ「切り替えはやっ!」
「グリードはゴブリン達のボスだったのか」
グリード「一応そうだぞ!」
ゴブリン達「さっきからグリードってなんだ?」
グリード「名前を付けてもらったんだ!カッコいいだろ!」
ゴブリン「いいなー俺も名前ほしいな!」「俺もー!」
「名前くらい自分で考えて付けちゃえばいいのに!とりあえず俺たちはベルドワに向かうんだ。あ、グリードはここでお別れ?」
グリード「寂しいこと言わないでくれよ〜!俺は着いていく!悪ささせないからこいつらも連れてっていいか?」
「うん、いいんじゃない?」
ゴブリン達「ありがとうアニキー!!」
「アニキって呼ばないで・・」
フェンリル「大所帯になって、なんだか楽しいね〜」
旅商人達「本当に大丈夫なのでしょうか?」
リーナ「ええ、こいつら根は悪いやつじゃないから大丈夫よ。もし裏切っても私たちが懲らしめるから安心して。ベルドワに向かっているなら一緒にいきましょう!」
旅商人達「ありがとうございます!!」
こうして俺たちは大勢のゴブリン、旅商人達と合流して大人数でベルドワに向かうことになった。
少し目立つし要所にいる警備員に警戒されるが商人達がいるから話を通してくれて助かる。
旅商人達「皆さん、正面を見てください!あの門がベルドワの入り口です!」
次回、人間とドワーフの国にベルドワ入国。
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