41…『竜食族』の里
今回の話は実質的寄り道ですが、ただの寄り道では決してないので是非読んでみてください。
「ここが………」
「ええ、ここが………」
『竜食族』の里です、と狩人は告げた。別になにか凄いわけではない。目新しいものはない。いや、逆に凄いのだろう。この里は自然と融合している。今まで見てきた里のなかでこんなものは存在しなかった。どんな里も必ずは森を切り倒して開拓していた。だが、この里は、家々は大樹の枝の上にあり、大寿の幹の中には空洞が掘られ、商店が立ち並ぶ。その他の木々は俗に言うモアイ像の方に不思議な形で川には橋が架けられていた。
「全く滅んでなんかいない」
オストはボソリと呟いた。アルベルトが共感する様に頷く。
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シグマは暗い筒状のドームの中で机を椅子を用意し、小説を読んでいた。シグマは天井を見上げた。天井は空いており、その日が快晴である事がよく分かる。そろそろ太陽が真上へと差し掛かろうとしている時、
「……頃合いですか」
と言って隣の影に指示を出した。影からはあのモグルを殺した少女が出て来た。シグマの指示を聞き、聞き終えたら天井から出て行った。
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「……銃と鉛。ハア、どちらも『竜食族』の共有財産なのだが、ここから勝手に持って行っても大丈夫だろうか。だが、かといってタラスクを引き渡す訳には。タラスクの肉は日持ちする上に量も多いからかなりいい食料だ。いやだが、銃を渡したらそれはそれで」
「………渡さない方が私は良いと思う」
「そうか、君もそう思うか」
「ええ」
「ん?待て君は誰だ」
「……私は『三千世界』の一人。『死神』アミラル。同僚からあるお願いされて来た」
「君の目的は?」
狩人は軽く銃に手を当て、促す様に言った。そもそも何故アミラルが里の場所が解ったのかは不明だが、今それは触れるべき所ではない。
「今この里にいるオスト、アルベルト両名を殺しに来た。もちろん条件はない」
「そうか、それは嬉しい事だ。頼めるか」
狩人は笑顔でお願いした。アミラルは無表情で頷くとその場から消えた。
はい、読んでくださり有難うございます。というか、みじか……!
普通は5000文字くらい書いてから投稿するのかな、と思いますが、申し訳なく作者にそんな能力ありません。ごめんなさい。出来る限り2000文字は超えてから投稿し、読者様に充実感をお届けしたいので、これからもお願いします。




