13…帝都へ
めっちゃ遅れてすみません!
帝都ーーーこの国一番の人口、経済規模を誇る帝国最大都市。全てにおいて他の都市を凌駕する。
そんな帝都には当然のことながら多種多様な企業が進出している。冒険者ギルド、鍛冶屋、武器屋、道具屋、などなど。例を挙げればキリがない。だが、今回はそんなところは行かない。今回は竜殺者ギルドに行くのである。
竜殺者ギルドはその人口規模の要因も組み合わさり、冒険者ギルドの施設の一部を本部としている。
♦︎♦︎♦︎
オストは豪奢な馬車から窓越しに顔を出し、他を圧倒する帝都街並みのうっとり見惚れていた。ラテーノは『モテる方法』という本を絶賛熟読中であり、帝都の街並みなど気にも留めない。ラテーノは元々帝都の生まれであるということもあるが、流石にこの落差は恐ろしいものである。
「………ラテーノさん」
「なんだい?」
「アレじゃないんですか。冒険者ギルドっていうやつは」
オストは一見するとただの大きな城に見えるところを指差した。城の建物の上の方を見てみると
『冒険者ギルド 竜殺者ギルド併設』
と書かれてあった。
ラテーノは持っていた方をパタンと閉じ、馬車に「止まるよう」と命令した。
ラテーノとオストは馬車を降り、冒険者ギルドの方へと歩き出した。
「………ところでラテーノさん。僕たちはこれから何をしに行くのですか?」
「………今まで知らなかったんだね」
ラテーノが呆れた様子で言った。
「今から私達は竜殺者ギルドに行って、君を正式に竜殺者に登録するんだよ」
「………今まで僕は正式に竜殺者になっていなかったんですね」
オストは今、初めてわかったように言った。
「これはこれはラテーノ様。本日は一体どのようなご用件で?」
竜殺者ギルドにつくと、身なりからしてかなりの高職に就いているであろう女性がわざわざ出迎えてくれた。
「うん、今回は彼を正式に竜殺者にしたくてね。手続きしたい」
ラテーノは慣れた様子で、オストを手で示しながら言った。
「かしこまりました。ついてきてください」
女性は歩き出し、とある一室についてからは慣れた手つきで素早く『竜殺者登録手続き紙』というものを取り出した。
「では、其方の………」
「オストです」
「オストさんにこちらと、こちらの欄を書いて頂きます」
オストは手で示された欄に記入事項を書き入れ、そしたら女性は次にラテーノに書く欄を指示した。
「出身校………」
ラテーノはボソリと呟いた。呟いたと言っても普通に聞こえるほどの大きさである。
「出身校?」
オストは問いた。
「これって、記入しないとダメ?」
ラテーノは若干冷や汗をかきながら女性に訊いた。
「いえ、別に必須事項というわけではありませんが、これからの任務の際、任務を依頼した方々からすれば出身校が明らかになっていた方が宜しいので………」
女性の声は次第に小さくなっていきやがて聞こえなくなってしまった。
ーバタンー
と、そこへ勢いよく扉を開いて入ってくる老人がいた。その老人はとても歳とは思えない様な背中で、メガネをかけており眼が見えない。そしてまるで見せ付けるかのような髭を積乱雲のようにして蓄えている。
「マ、総帥!?」
女性は大きな声で言った。どうやらこの人間がこの竜殺者ギルドのトップらしい。
「ラテーノ君、彼の実力は確かか?」
総帥と呼ばれた人物はラテーノの方を向き、オストの実力について訊いた。ラテーノは、
「勿論ですよ」
と言った。
総帥はフム、と一度顎に手を当て、思案し、次の瞬間目にも止まらぬ速さで『竜殺者登録手続き表』に印鑑を押した。
「オスト、と言ったかね。励めよ」
総帥はオストの方を向き、まっすぐ眼を見てから彼らのいる一室から離れていった。
前書きで言った通り反省しています。
明日は再び更新できません。多分。
許して!




