11…ファイアー・ドレイク
「いいかいオスト君、ファイアー・ドレイクは世界の中で最も基本的な竜だ」
ラテーノが机を台パンしながら言った。オストは呆れた様子でそれを眺めている。
「つまり、このドレイクへの対処方法さえ知っていれば大抵の竜は簡単に討伐できるという話」
「知っています」
「………………」
オストは真剣な眼差しで聴いた。
「それで、このドレイクへの対処方法とは?」
ラテーノの口元は三日月を描いた。そしてこう切り出した。
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今僕の目の前にいる竜。ファイアー・ドレイクである。この世の竜の最も典型的な形。こうして観ると、幼体でもかなり大きい。卵が孵ったばかりだというのに、既に僕のふたまわり大きい。その翼は綺麗に伸びている。体は今も絶賛成長中。
(想像より成長速度が早いな。早く倒さなければ)
僕は心の中でそう決めた。決めたなら後は簡単。僕は魔法を使って異空間を出現させた。異空間の中から弓矢を取り出し、ドレイクとの間に距離を取った。
ドレイクはそれに反応し、飛び立とうとする。
僕は竜が飛び立とうとし、大きく広がった翼に向け、弓矢を構えた。
そして、ーーーーーーーー一閃。
弓矢を勢いよく放った。
弓矢は的確にドレイクの翼まで飛んでゆき、翼の中心をしっかりと捉えた。
次の瞬間ドレイクの翼には穴が空いていた。




