表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

届けたい、でも届かない想い

作者: 変な鯛

何で、こんなにも歳が離れているのだろう。



何で、こんなにも君を見てしまうのだろう。




何で…………。







初めて君を見たのは、新人研修で動画を観る為に出勤してきた時だった。

その時は『あぁ、新人さんかぁ。続いてくれると良いなぁ』と思う程度で、まだ何も気にしていなかった。





高校生なので基本的には夕方、タイミングが良い事に歳が近い子たちだったので、半分任せておいた。


それから半年した頃だろうか。

仕事終わりで何かのタイミングでマスクを外す事があった。


ゾクリというか身体中に電気が走ったような感覚になった。


個人名に超どストライク美少女。

泣きぼくろもポイント高い。

その頃には若干の小悪魔チックな言動にやや振り回されていたが、それも悪くないとか俺も毒されて来ていた。

そこに来て、ようやく見れた素顔はどストライク。

惚れない訳がない。


というかその場で言ってた。

『やべー超好みなんだけど』とマジにならない様にややふざけ気味で。


『店長ぉ〜なに言ってんですかぁ〜♪』と返って来たが、はたしてどう思われたか気が気でない。


それ以来、ふざけ気味ではあるものの遠回しに『好きだ』『好みだ』と事ある毎に言ってはいるが、まぁどうだろうな。


親に近い歳のオッサンがJKに好きと言っている。


…………うん、通報案件だなマジで。



何でこうも俺は叶わない相手を好きになるのだろうか。

別に高嶺の花ではないと思うのだが…………。






高校生の頃は1つ上の部活の先輩だった。

『高校教師』というドラマをやっていた頃の持田真樹に、贔屓目入ってるとは思うが似ていた。

告白はしたものの振られてしまったが。

それからもずーっと好きで結婚したという話を聞いて、ようやく諦めがついた程だった。


自分でも嫌になる。

ずっと好きでいたって振り向いてくれる訳じゃない。

あの時にスパッと切り替えていたら良かったのに。


だからといって、告白しようとは今の所思ってない。

フラれる可能性がほぼ100%だろうし、そんな告白をするオッサンがいる職場なんぞ居たくもないだろうし、自分なら間違いなく辞めるだろう。

このまま、小悪魔チックに翻弄されてる位で良いや。




アイス(ハーゲンダッツ)を強請る時の顔がまぁ上目遣いで可愛いのなんの。

絶対に集られてるのは解ってるけど、ついつい買ってしまう。

つい先日もハーゲンダッツのアソートを買ったばかりだ。

先週誕生日だったので、そのお祝い……とでも思っておくか。

ミニカップあったけど『クッキー&クリームが無い(´;ω;`)』と言われアソートになった。


先日シフト入ってたので1日早いハロウィンをしたけど、案の定お菓子を持って来て無かったのでふざけたフリで脇腹つついてやった( *¯ ꒳¯*)






出会いが少ないからといっても、店の……ましてやJKを好きになるとは思わなかった。

これオーナーにバレたらマジでシャレにならん案件だなぁ。





気付かれたくないけど、気付いて欲しい。

君の事が、こんなにも好きだという事に。

昔の曲に『このまま 君だけを 奪い去りたい』という歌詞があったが、まさにその通りかな。




とりあえず、このままにする。

自分の気持ちも蓋をして……全て、このまま。

永遠なんて無いのを解ってる癖に。

終わりが無いだなんて事もないのも、解ってる癖に。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ