27/28
拾い者は他国の公爵令嬢でした
「水を持ってきたわ」
コップに水を入れて寝ている女の子に飲ませた。
ゴクゴクと飲むと女の子はちょっと顔色を良くした。
「落ち着いたかしら?」
「はい……、ありがとうございます……」
「私はエウレアと言うの。 貴女の名前は?」
「私はシャルロットと申します……」
シャルロット?
その名前を聞いて私の脳内の記憶が巡っていた。
「貴女、もしかしてリベイア王国の王太子の婚約者のシャルロット・ティガー公爵令嬢?」
「えっ!? どうして私のことを!?」
「前に周辺諸国の交流会の時に挨拶をさせてもらっているのよ、私はラグズ王国の王太子の婚約者だったのよ」
「あぁ……、もしかしてフィートエア公爵令嬢ですか?」
「えぇそうです、今は色々会って男爵籍を名乗っておりますが……、それより何故他国の公爵令嬢がこんなところに?」
「実は私……、国外追放されてしまいまして」
国外追放?
穏やかではない発言に私は眉間にシワを寄せた。
「なぜ国外追放に?」
「……婚約破棄されたんです」
「「婚約破棄!?」」
私とセイラ様は同じタイミングで叫んでしまった。
……今、婚約破棄が流行っているのかしら。




