作品の総合評価限界論
5段階の星を、ポイントに換算して評価するって無理がないだろうか。
星5は最高評価だ。満点だ。100点だ。
星1は最低評価だ。でも、最低得点じゃない。20点だ。
これはおかしくないだろうか。
私は星1評価を利用している。
でもそれは「これは星5を付けた作品の1/5面白かった」と思っての事ではない。
「最低だ」「無茶苦茶だ」「もう2度と読みたくない」と思ったときに使ってる。
なのに。
まだ読んでいないから未評価の作品より。
最低だという烙印を押した作品の方が。
勝手に評価が高くなるなんて。
おかしくはないだろうか。
未評価にすればいいじゃないかって?
それじゃ「読んでないから未評価」なのか「読んだ上で好きじゃない」のか。
判断がつかないじゃないか。
特に過去に1度読んで「なんだこれ」と思った作品にもう1度出会ってしまったとき。
最低評価を昔つけたと分かるのは、ブクマが有限であるのも相まって、非常に便利だ。
つまり現在のポイント評価には、問題が有ると思う。
★5×1回でも★1×5回でも、現行では同じ10ptだが、
「最高に面白いと思った人が1人いる」
「最低につまらないと思った人が5人もいる」
では、雲泥の差があるだろう。
作品の評価を客観視するに当たり、「高評価の数」と「低評価の数」は非常に参考になるのに。
十把一絡げにまとめてしまうのでは、あまりに使いにくいし、参考にしにくい。
Amazonの評価みたいに、評価の平均値と、各評価の数がわかるならまだしもだが。
ただしポイント評価に利点がないかというと。
実は嫌がらせに強いという利点があるので、一概に悪いと言い切れないところもある。
例えば特定ユーザの作品に対して、最低評価を入れるという嫌がらせが、自由に評価できる以上は考えられる。
だがそれをすると、嫌がらせをされた側はポイント的にはむしろ得をする。
作者を守るという点では、ポイント評価は優秀と言わざるを得ない訳だ。
エッセイジャンルではランキング作品のラインナップに文句があるようだし。
もっと精度の高い評価システムがほしいところ。
まぁ悪意まで含めて考えたり、気軽なポイント評価という点を損なわないとなると、とんでもなく難しいが。
せめて作品の評価は、ポイントの総計ではなく、ブクマ数と分離した、内訳を見られるようにしてほしい。
そしてやっぱり、最低評価に20点を入れる現状をどうにかしてほしい。
私としては最低評価とは、「2度と見たくない作品用ブクマ」の代わりに過ぎない。
作品評価と関係しない、あくまで読み手側個人でのみ識別できるような。
そんな機能があればといいのにと思うところ。