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[No.18] 山で遭難の男性を救助 トレントに迷わされていたか

 《コモネ村》の自警団は、山で行方不明になっていた同村在住の無職の男性・アルベルトさん(68)を三日ぶりに発見し、救助したと発表した。多少の擦り傷と衰弱が見られるが、命に別条はないという。


 アルベルトさんは三日前に「山菜を採りに行く」と行って入山。その後夜になっても帰宅しなかったため、心配した家族が村長むらおさに相談し、自警団による捜索隊が組織され、同日夜間から山狩りが行われていた。そして三日後の夕方、一度捜索を終えていた場所を再捜索していた隊員が、斜面にうずくまってるアルベルトさんを発見するに至った。


 アルベルトさんによると、下山しようとしたが、歩けども歩けどもその斜面に出てきてしまっていたという。採った山菜や沢の水を口にして飢えはしのいでいたが、やがて体力が消耗してしまい、うずくまっていたところだった。


 山狩りの最中、捜索隊が〝動き回る木〟を数体目撃していたことから、アルベルトさんはその〝トレント〟らに下山を妨害されていたと思われる。同じ場所にたどり着いてしまうように立ち位置を変えられ、知らず知らずに誘導されていたのだろう。


 アルベルトさんは、今月初めには森でゴブリンと遭遇して軽症を負わせていた。その傷が癒えたばかりで二度目の災難に見舞われてしまったということになる。


 三度目がないことを祈るばかりだ。

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