01・もう一人の主人公とその冒頭より
メリクリメリクリ。
クリスマスプレゼントだオラァッ!(血涙)
厨二病は、クリスマスに、唐突に爆発する。
どうも、神絵師とロリッ子を愛するダウナーな黒龍一刻です。
もしかして:ボッチなメンタルクソザコヘンシツウサギ
僕、寂しいと、死んじゃう(プルプル
へへへへ、何か熱く語り合える特技が欲しい。(貪欲な精神
毎度コミケの期間は盛り上がりに反比例するぜっ...
本編と関係は、あるけど無いという矛盾外編です。
おまけ程度に読んで。
誰かTwitterで遊ぼ(ボソッ
↑
クリスマスの寂しさに耐えられなくなったメンタルクソザコヘンシツウサギ
がむしゃらに走る。
50m先に頼まれていたことがある。
脇腹が痛い。弾け飛ぶ紅い結晶片が散弾銃のように閃光をぶちまける。
強烈な咆哮が崩壊した村に響き渡る。
ゾクリと震える背筋、左眼が激しく痛む。
「くっそおおおおおおおおっがあああああ!」
視界がぶれる。蒼い幻想が左半身を吹き飛ば___回避ッ!
横っ飛びに右に蹴り転がりながら、頭を抱え衝撃から_____
爆音。
地鳴り。
強烈な衝撃が叩きつけられ、更に吹き飛び空中回転する。
このままでは追撃が来る。無理やり目を開き、何故かクリアな視界をあてに何かしらのの残骸____飛び出たパイプを掴み、腕力だけで方向転換。
無理やり足を地面に着け、走る。更に走る。
後37m。
蒼い瞳がその気配を告げる。
不味い、まずいまずいまずいマズイマズイ!
それは巨大、巨大過ぎる蛇だった。
両眼は虚空に満ちていて、顎は高層ビルを丸々飲み込むほどの大きさ。鱗は紫色の金属装甲の如く煌めき、軽々と振るわれる分裂する尾は、易々と大地を震わす。
そして、そしてその大蛇は八岐に分かれたなにかを持っていた。
そう、それは八岐大蛇だった。
理由は分かっている。あの子を流されるままに助けようとしたからだ。
あの子から託された紅い宝珠を持っているからだ。
「くそっ!くそっ!」
今だって逆にあの子に助けられている。
かの大蛇が積極的に動かないのはあの子のお陰だ。
幾千の尾撃の範囲攻撃を避けられるのは、あの子が蒼いペンダントを弄ったことで起きた左眼の異変のお陰だ。
___30m先前方___扇状に凪ぎ払い__?____
「ッぅう!」
右へ、出来るだけ離れながら蒼い幻想が示す方向へ走る。
衝撃。大地が跳ね爆発。
暴力的な追い風が足を前へと掬い、そのまま大きく
翔んだ。
「あ"ッあ"ッあ"ッあ"あ"あ"______
この状態でも冷静な蒼い幻想は、すぐそこまで近付いた何かを教えてくれる。
何故か肉体状態を認識できる。着地予想地点がわかってしまう。何故か上手く着地できてしまう恐怖と有り難さを振り払い、目指す。走る。
影。
_____警告____頭上及び周囲42m____5尾_____
死ぬ。後26mちょっとの安全地帯に届かない。
嫌だ。死にたくない。怖い。恐ろしい。
______『あの子のため』ができなくなる______
「があああああああああああっっっあああ!!!!!______
走れ、今はそれだけだ。
走れ、お前にはそれだけしかできないだろう。
走れ、あの子にこれ以上何を背負わせるつもりだ?
走れ___命を燃やせ___限界を越えろ___お前の使命をなしとげろッ!
___◼_________
_____蒼◼◼___◼◼0___『接◼◼____
_______う◼あ、主◼◼いる◼あ.◼._______
_____◼のトラ◼ルメーカー◼さっ本◼◼血筋だ◼◼ー☆_____
_______紅い瞳◼仲良く◼◼◼◼とは..._______
___妖怪◼◼◼ーレムのせ◼だね絶◼。______
_____こう◼◼◼も◼◼公の運命と◼◼ものさ______
____直接の介入は無◼◼が、お約束はあるものだ________
_____少しは頑張れ、馬鹿孫よ_______
時が、緩んだ。
頭が痛い体は動く尾は?頭上31m後20m届け届け届け届け!
紅い宝石を握りしめる、出来るだけ低く走る。
頭上16m後9m。
あそこに、あそこに紅い水晶壁に穴が_____
頭上3m後2m
スライディング、そのまま大きく宝珠を振りかぶるッ!
頭上2m
「いっけえええええええええええええ!!!!!!!!!!」
__________カシャン!_____________
頭上1m
「結ぃぃぃぃぃぃぃッッッ!!!!」
__◼◼_____空◼◼続___◼界◼◼________
_________隔離結界ッ、赤ノ天廊ぉッ!________
シャ______カッ____________
4つの巨尾は叩きつけられた、が、それは紅い力場に阻まれていた。
癇癪を起こしたように何度も何度も叩きつけられるが微塵も揺らがない結界。
「...っ...ぅ...」
声が出ない。
体は動く。
進め、あの子はそれを望んでいる。
、伯父さんの所へ!_______
それは、ある暖かい春休み、掃除中に始まった。
伯父さん家の倉庫に保管されていたのだ。
そばを通ると、耳鳴りとか、目の痛みに悩まされて。
伯父さんに相談して、病院とかに言っても原因不明としかでなくて。
性別不詳な従弟は、件の倉庫が怪しんじゃないの?としか言わないし。
あまりにしつこいから、ならあの嫌に馬鹿デカイ倉庫にあると言う原因とやらの捜索に手伝えよと言うと。
にんまりと笑うおかげで締まりが悪かったのを覚えている。
そこからだ。
ドッタンバッタン大騒ぎ。
鎧やら刀とか、読めない本の束とか、謎の瓶とか、もうカオスな何かが詰まってるらしくて。
てか本当にあの倉庫なんなんだよ軽く死にかけたぞビックリ箱というかもう倉庫自体が元凶と言われても可笑しくないレベルのカオスだったぞふざけんな。
うんまあ、見つけたわけだ。
蒼い宝石が嵌め込まれたペンダントと両親の手帳を。
ベタベタ過ぎた。
何でこんなところにあるんだよとか、
これらの症状と何の関係が?とかの現実的な疑問は置いておこう。
もう両親はどこかで死んでいて。
それを知ったのは5年前の中学生だ。
もともとあの二人は世界中を飛び回っていて、純粋な鍵っ子だった俺はひねくれていたわけだ。
別に愛情が無かった訳じゃない。
何かイベント、誕生日とか授業参観、クリスマスやお正月には、えたいのしれないプレゼント?と共に涙で変色した長ったらしい謝罪文が届いたものだ。
中には英文とか、解読不可能な手紙もあった。Soulfriends?誰だよ知らねえよ。最低でも解読可能な英文で送ってこい。
まあ、そのおかげでひねくれるだけですんだと言っても良いかもしれないのだが。
今でも、やっと英文で大量の手紙とプレゼントが届けられるわけだが、そこに汚ねえ日本語な両親の字が無いのは、寂しいと感じてしまうのは、悔しいと思う。
まあ、なんだ。
その手帳が両親のだと気づいたのは、そんな特徴的な文字があったわけだ。
で、ペンダントの方には、見たこと無いほど青青しい宝石が付いていた。
本当に蒼い、まるで蒼穹のような青。
唐突に耳鳴りも目の痛みも止んだ。
もううんざりしてそういうものだと認識した。
この倉庫は非現実が溢れている。
現に隣の性別不詳の左眼が蒼___青?
......幻覚だ。少し目の前の宝石の色が網膜に残っただけのようだ。
彼の片眼が蒼く煌めいていたことなんて断じて無い。
知らぬが仏、そういうことだ。...そういうことにしておこう!
手帳を捲れば、地図、日記、写生、きてれつな記号群、ロマン溢れる記号陣?
何世界中で調べていたんだこの厨二病患者二人組。
時々のろけ話を入れてくるんじゃないよ。
地層...古代.....流星...記号...目玉を模した?...宝石。
あー、あー、あーーー。フラグだよこれ絶対...。
隣の糞従弟が満面の笑みを浮かべてるもん!
おいまて、このオカマ!何回ゲロを出させられたと思ってる!
殺す気か?殺す気なんだな?
俺はな、現代のインディ・ジョーンズじゃねーーんだよっ!
もう、イギリスとかインドネシアとか、アフリカとか、エジプトには行きたくねーんだよ。命足らない!死にたくない!よりによって両親の手帳!絶対アカンやつ!判れ、理解しろ!
電話しだすんじゃねー!チャーター?何をっ!?
おい待て、ただの手帳だぞ?居候、引き取られた子の親だぞただの!
...決まりきった運命?もう一人の主人公?イベント生成機?
うっせー!この厨二病!そんな運命ぶち壊してやるぅっ!
......そんなわけで始まったわけだ。
黒歴史な両親の研究と、俺の血族のこと。
そんなふざけたテンプレを、
普通な18才が性別不詳な従弟に引っ張られて追う。
非現実で非常識な物語だ。
前話で出てきた『超能力』要素である「蒼い瞳」に関するお話です。
こういうのを外編と言うのかな?
書くつもりはなくて、ちゃちゃっと説明してシリアス部分で主人公が反則的な無双する予定でしたが。
妄想が膨らみ書きたくなりました。
衝動書き故に矛盾やおかしいところがたくさん出てくるはずなので許して。
簡単に言うと、超能力持ってるのはひとりだけじゃあないよー。他にもこんなエピソードがあるよー的なノリでいきます。