2・アバタークリエイト
お ま た せ 。
どうも、黒龍一刻の竜一です。
台風凄かったですね...。
幸い、家はマンションなため、セーフでした。
んー...なんかいっぱい話したいことありましたけど、忘れちゃったなー。
まあ、いいか!
では、本編どうぞ。
※アバター設定部分を変更しました。10/29
『フォンッ』と音と共に透明な板が光り、これまた真っ白だが僕と同じ身長、体格の人形が現れる。
『それでは、最初にアバター登録です。ほとんどが顔や声のみとなっています。身長、体格、性別はVR酔い、肉体、精神共に疑似障害予防の為、変更出来ません。全てプレイヤーアドレスに登録された情報を使用します。また声...アバターボイスについては科学的に相手に不快感を与えるようなものは登録できません。なお、現実でのゲームトラブル予防の為、ある程度外見を変更してください。また、後で登録する種族によって外見の変化、体格の比率変化、人間に無い器官が設定される場合もございますが、国の実験によって安全性を認められています。あらかじめご了承ください。』
「了解した。じゃあ、いろいろ試してみますか。」
プレイヤーアドレスというのは、VRデバイス【The electronic world Gate】の使用者の個人情報のほとんどが登録されている物だ。ゲームIDとしての役割もあるらしいね。クラスメイトに調整してもらった外見のデータもネットの方でIDに登録されているようだ。
まあ、それは置いといて....。
「事前の身体調整データのインストールを頼める?」
『...了解しました。反映します。』
お、人形が結構補正されたなー。
んー、こんな節々の体付き、丸っこかったっけ?
.....まあ、ウエストとか、すごくスラッとしてからいいけど...
低身長安定...知ってた(泣き)
髪の形や色、目の色等も変えられるみたいだな。体格って顔の形も入るんだ....。
なお、肥満や痩せ等、外的変化、ちょっとした肉付きも変更出来るらしいね。
だが、それで無理なく動くにはリアルの状態をアバターに近づけないと駄目みたいなんだけど....。
調整問題ないぜ!ってサムズアップするクラスメイト達のキラキラした顔が思い浮かぶ...。
多少はシステムがサポートするみたいだけど。
さっそく白い人形の髪パーツの髪型欄をクリック、ずらっと広がるウインドウをさらっと読み、リアルと似た髪型にする。
すると人形に反映され、様子を確認する。
うん、まあ仮決定。
次は色欄をクリック、明るい白銀を選択。
あ、この白銀色々種類がある....これにしよう。
青みがかった感じ...。
色の名前....スノーシルバー?
ふーん...光の反射で青く光るのね。
摩訶不思議色...ファンタジー物だし良いよね。
ほんと青は良い色だよね。
次は目のパーツを優しくクリック。
人形といっても目をクリックするにはちょっと抵抗があるなー。
ささっとありきたりな碧眼をクリック、
更に出てくる選択の中から青が強めにっと。
真緑でも良いけどやっぱり青かな。
色の名前はスカイライトね....。
顔型もう変更されてるし....
肌はリアルと同等で、
次に喉?をクリック、現実の自分の声をベースにパラメーター上げ下げ、システムアシストで調整していく。
ここら辺は、適当でいいや。
サンプル音声的に生声とあまり変わらないし。
一通り、容姿と組み合わせて違和感が無いのを確認、登録。
......喉仏、小さくなった。
うん、まあ、しょうがない。
端にある全体表示をクリック。
人形全体が光り輝き、
反映されて____________
うんまあいいんじゃないかなー。
色を無視すれば普通の西洋人チックである。
丸っこいし小さいけど。
身長も体重も重心も筋肉類の動作も問題ない。
なんという変態の執念と技術。驚き桃の木山椒の木。
あいつの要望どうりにしたし、全体的な身体バランスも問題なさそう。
...あいつら本当にアバター調整得意なんだな...。
何故僕のアバター作成で大乱闘が始まったのか今でもわからないけど、気にしないでおきますか。
「............完了。」
『物理計算....肉体配列....身体負荷...真核同調....いずれも問題無しと判定....設定完了しました。....(素晴らしい美sy..クオリティですね。)』
「ん?」
『...(なんでもありませんマスター。)』
『....続いてステータスクリエイトです。ステータスクリエイトではアバターネーム、種族、職業、ステータス(能力値)、スキルを設定します。ステータスはレベルアップ時の自動ステータス上昇の他にレベルアップポイントを割り振ることで上昇します。【種族体質】により、基礎能力値、自動能力値上昇値やLvP上昇割合が変化します。スキルはスキル枠10個を選ぶことが出来ますが、種族や職業によって必要不可欠なスキルは自動的に選ばれます。その分ある程度スキル選択の自由が損なわれてしまいますが、それらの代用として3スキルポイントが配付されますのでご理解の上ご了承下さい。』
レベルアップポイントとは、レベルアップするごとに一定量貰えるポイントであり、これでステータスを好きに上げられるようになるものだ。
また、【種族体質】とは、種族によっての得意(特化)なステータスにLvPをふらなくても、レベルアップごとに勝手に上がっていくシステムだ。これを【種族特化+】という。
だが逆に不得意なステータスは上げるのに必要なLvPが増加したりするものである。これを【種族特化-】という。
種族にとって得意なステータスはとことん伸び、不得意なステータスはほとんど伸びない仕様になっている。
因みに種族【人族】の場合、【種族体質】がないのでレベルアップしても自動的に伸びるステータスは全体的平等である。システム上で特化することは無い。
その代わりに貰えるLvPはすこーしだけ増えている。
因みに、ある特定の種族は全てに【種族特化+】が働くが、必要経験値量が増加したり、スキル取得難易度が上昇したりするデメリットが存在する。PSガチ勢用種族とも言っても良い。種族としての制限がかなり無くなる。ハイリスクハイリターンとも言えるだろう。
スキルポイントとはスキルを入手したり、そのスキルのレベルを強制的に上げる為に必要なポイントだ。
各プレイヤーに個別にスキルショップがあり、所持スキルやそれらのスキルレベル、プレイヤーの行動により、買えるスキルが変化したり、必要なSP量が増減したりする。
因みに1レベルアップで1SPが貰え、平均的なスキル買うのに必要SPは2~5である。
また種族によっては消費SPが大きく増えるものもある。
『最にアバターネームを設定します。マスターのアバターネームを教えて下さい。』
『フォンッ』と音と共に穴が大量に空いた表....ステータスウインドウが出てくる。
「【レイ】、で。」
『....認証しました。アバターネームの重複は確認出来ませんでした。ご使用出来ます。よろしいですか?』
「大丈夫ー。」
『....設定完了しました。』
氏名の欄に【レイ】が刻まれた。
『続いて種族です。この中からお選びください。』
と、ステータスの種族欄から新しい種族選択ウインドウが広がる。
種族は多種多様に存在する。
先ほど挙げた【人族】、【獣人族】、【森人族】、【土人族】、【鬼人族】、【竜人族】、【妖精族】etc.etc.....
さらには、選択ウインドウには無い種族、ハーフや希少種族、特殊種族や固有種族等もあり、順に希少性が上がっていく。
一応各種族を一つ一つ確認しながらスクロールしていき....最端の【ランダム】が目に入った。
「.....アイゼ、この【ランダム】ってなんだい?」
『....【ランダム】は各種族ごとに設定された確率を元に、ランダムで決定されるシステムです。種族選択で設定できる種族の他に、種族の壁を越えた混合種族の【ハーフ】、上位存在故に数が少ない【希少種族】、既存種族が特殊な環境や体質故に異端な存在へと昇華した【特殊種族】、偶然的に発生したイレギュラーな存在や作られた存在である【固有種族】。これらもとても小さな確率ですが、選出される可能性があります。特に【固有種族】は一種族一個体と言われており、大変希少です。』
なるほど、「レア種族」ということか。まあ、別にガチプするわけじゃないから気楽に【ランダム】でやっちゃうか。普通に【人族】でも良いけれど、面白みが無いしなー。
「面白そうだし、【ランダム】で。」
【ランダム】をクリックする。
『........了解しました。これより【抽選】を開始します。』
検査対象、45278番号機『アイゼ』登録者【鈴神零】。
神経及び脳波異常無し。
データリンク及びコネクタ問題なし。
全機能、オールグリーン。
これより、精神スキャン及び適合検査を開始します。
スキャン開始.........残り100%、完了しました。
解析結果転送、バックアップ構築、
同調、解析データより誤差修正0.000027、許容範囲内、問題なし。
情報回線及び擬似精神回線をオープン、連結完了。
適合対象選別...パターン5、同調開始します。
[対象A]適合率―――%、
[対象B]適合率―――%.......
―――――――――――――――――――――――――――
[対象E]適合率―――%、―――、―――共に基準値を大きく上回っています。
....【―――――】より実験対象Fに対する適合検査の権限を取得、
【適合検査Ver1.12】を開始します。
[実験対象F.10]適合率――――%、―――、―――共に問題ありません。
これより[――――システム]の権限解凍、
起動実験開始.....起動成功。
続いて【WEG】接続開始....完了。
神経接続異常無し、脳波異常無し、
最終確認及び接続....完了。
【WEGリンクコネクト】起動完了。
[実験対象F.10]及び[―――システム]起動完了しました。
「ッ、!?」
なんだ...一瞬酷い立ち眩みが....少しダイブで脳が疲れたか..な...?
ピロリ、ピロリロリン♪
ん!?
『....え?....あ....お、おめでとうございます。マスター!【固有種族】である【真竜】に決定されました。これは本当に凄いことです!』
お、おぉ...っ!
「【固有種族】って....一番希少な種族じゃないか、やった!」
『種族【真竜】で決定しますか?』
「イエス!」
『【固有種族:真竜】設定完了しました。』
種族欄に【真竜】が刻まれた。
いやー、面白くなりそう!
他のプレイヤーより出来ることは多そうだし、強くなれそうだしね!
いろいろツッコミどころがありますが、一つずつ。
零は低身長というコンプレックス(アイデンティティー)を絶対に変更してしまうので、システム的に防止。(小さい子は可愛いのが相場)
更に、美少女()化のために、クラスメイトに(ぶっちゃけて)容姿改造を頼りました。まあ、不自然な理由は僕の性癖に因るものです。悪いかよぉッ!
レア種族は...確率論と書いて適合検査です。主人公テンプレート。
もう語感と勢い(と少量の設定)で書いておりますので、システムとしておかしなところはご了承ください。(エヴァとかACをイメージにね...)
そしてステータス...もう判りきっていることですが、数値的な(差別化と)ロマンを求めた結果、計算することが多くなってしまいました。悪いかよぉッ!
手元の能力値計算マニュアルが酷いことに...。
登場人物紹介?ナンノコトカネー