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VRゲームは最強さんに。《 改 》  作者: 黒龍一刻
[ 1 ] Virtual reality games 電子世界の訪ね人
16/16

03・もう一人と手帳

どうも、お久しぶりです。

スランプしています。

ストックしてあった外編の放出です。

本当にすいません。


どう?解読できた?


あーうん、普通に日本語が多いぞこれ。

何かコードになっているのか固有名詞は現地の言語で記載しているようだが。


ふーん...頭痛は?


綺麗に治まってる...と言いたいが撤回、キテレツ記号群や図形陣を見てるとぶり返してくる...。

何か精神的な領域に働くやつなのか?

いやオカルトなんて()()()()()()し...。


こっちを見て言いなよ。


言いたかねえぞこの美少女系めッ!


美少女...嬉しくない。


ああごめんつい。


なら責n

俺はノンケです!


ホモは嘘t

うっせえお嬢様学校入学賛成しちまうぞ

ごめん許してやめて下さい。


...ああうんわかった。


女物なんて慣れたくないよぅ...。


新たな性癖?


.........。


まじで?


......いや別にないよ?フリフリとか着せられても羞恥心が出てこなかったりスカートでの過ごし方を意識せずに出来るようになったりコスプレ(女装)のまま外でても女として普通に扱われた程度だし....。


ちょっと待てお前さん価値観おもいっきり崩されちゃってるじゃないですかやだー。

で? コ、コスプレというのは...?


姉から1日◼◼◼万。合法だし新装備作りたかったから飛び付いた。

髪を伸ばしてちょっと盛れば女の子だってさ...笑えるよね。


なにそれ俺のアルバイトの何倍!?

大丈夫?ホルモン材注入とかされてないよな。笑えんし。


あははー、自分の体ぐらい自分でわかるよ。

身長が な ぜ か 伸びなくなってきただけだし。


(身長...現実は残酷だ...。)


...ねえ、本当に大丈夫?


.........。


(第一階層から第三階層まで侵食。次元干渉のキャパはまだ足らないけど機能としては動き始めてる。活性化が速い。封印解除はまだだぞ?光の湾曲...空間自体か。発生源はやはり瞳。でも...流れが...パス?いや、この手帳か!)


あーーー、できるだけ気にしないようにしてたんだけどさ。


うん、わかってた。


この本。


「「ヤバイ系の本じゃね?」だね。」







その瞬間。


僕は、


俺は、


律斗が、


自分が、


夕闇の触手に食いつかれるのを視た。






一瞬だった。

でも確かに干渉できたはずだった。

だが相手は◼◼◼◼(魔導書)だ。

ちょっと自分の力だと相性がまずい。

故に無理だった。

発見に遅れたのがショックだったのも大きい。

もうちょっと『視る』練習しておかんないとなー。

で、律斗は...次元の境界?

弄くるには人質がいるせいで時間がかかるし...。


......。


ま、()()()()()()()()()()()()()


唾付けはできてる。


打つ手は幾らでもあるし、


彼の試練、そのもののようだ。

彼の両親が突然危険に放り込む人ではなかったのも知っている。

そのものの存在自体が、僕達に悪影響を及ぼす可能性も低い。

言ってしまえば魔導書()()

しかも召喚系。瞬間出力は最底辺。


面白い。




「なるよーになれーってね。」




餌にかかった◼◼◼はどう処分されちゅうのかねー?
















あ、どうも、律斗です。

今、俺は、どこにいるでしょーか!



......。


ヒュゴーーーーーーーー...




いや知らねーよ!!


て言うかさっきのR18触手はどこに行きやがった!

俺を変な縦穴に放り込みやがってぇぇ!

めちゃくちゃ落下してるし!

顔面に水が降りかかって来てるしッ!

顔が下になってるせいで上手く状況把握できんわ!


「...ッげえっ!」


落下先は~?


触 手 地 獄 ♥


嘘だろあそこに顔面着地しろと!?

見る限り柔らかそうで怪我しなさそうだけどさぁ!

ふざけてんのか需要ゼロだわ!




「ああああああああああああああああああああああああきょにゃぐぞおおおおおおおおおおおお


恐怖というより嫌悪感を気合いで押し込め、今の状況を再確認する。

落下中の縦穴は、触手の通り道なのか手をめいいっぱい広げればギリギリ指をかする程度に狭い?


それさえ解ればなんとかなりそうだ。


岩肌?にぶつかった指先の、ジーンとした痺れをこらえながら、ベルト裏のタガーに手を伸ばす。


おもいっきり足を広げながら、袖で包んだタガーを岩肌に突き刺し、可能な限り突っ張る。


ぎぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃ...っ!


自重で足が壁から離れそうなところを腹★筋で堪える。

明日は筋肉痛確定である。


「よっこらせええええのっ!」


壁から鈍い摩擦音と金属音が響き、なんとか顔にかかる風圧が弱くなったと思えてきたら、最後の踏ん張り、壁を全力で二度蹴る!


ガッキィーーーーーン...!


鋭い金属音、急ブレーキによる太ももとふくらはぎの悲鳴をぐっと噛み締めて堪える。


衝撃(二度の合図)により作動した踵の強化バネの仕込み刃を更に強く押し込め、

腹★筋と振り子運動で体を上に持ち上げ、タガーはそこら辺の岩壁に突き刺して廃棄、壁にブレスレット型の射出機で腕を固定する。


金属糸の強度を確かめ、仕込み刃の回転機能でそのまま足も反転。

股がそろそろ死にそうだが、やっと体を縦穴に大の字に固定できた。

もう何本か射出、体重を支えられる程度の強度を維持、足の刃を射出用バネで取り出し、腰かける。


バランスと、真下の大空洞の触手がこちらに這い寄って来ていないことを確認し、ようやく一息つく。


「ッ...ッだあああっ...疲れたぁ...。」


黄昏るように上を見上げ、

真っ暗の闇に気が滅入りそうなのを_______


「真っ暗?」


真っ暗である。

上を見ても真っ暗。下を見ても真っ暗__触手地獄である。


「何で見えている?」


鈴神家では、常闇中の行動が可能になる程度の技術はつけてもらっている。

だがしかし、()()()()()()()()()_____


「何で見えているのに普通は見えない闇だと解る?」


固定中の周りの岩壁__洞窟内だと思われる__には発光する苔や鉱物など見えないし、下の触手どもはテカり__何で?__はしてるが発光はしていない。

光源が無いのだ。


「光源が無い?」


では何で触手はテカってる?

目を凝らす。触手のテカりには___()()()()()()()()()


「ッ!!」


青______蒼。


従弟の左眼。あの宝石の色。


右腕に付けられた従弟のプレゼント___曰くからくり腕時計のカバーガラスを覗き込む。周囲は真っ暗。故に映る。

()()()()()()()()()()()()()()()


「...あぁッ!?」


目、っていうより瞳が青い。目を擦っても変わらない。瞬いても変わらない。

周りを見渡せばさっきより見えやすくなってる。

それを認識した影響か?


......。



俺だって色々知ったさ。

科学理論が通じない非日常や理不尽の数々。

時にはおかしな武器も使ったさ。

従弟の巨大な黒鋏や真っ白な刀、御札やら聖水なんかの胡散臭い癖に滅茶苦茶心強かった物まで色々と。


でもさ、でもさッ...


「自分までファンタジー化しちゃったらなんかほらダメでしょうぉ~~~~!!!」


しかも従弟と同じ症状(能力)、絶対弄られるッ...


......。


一応能力としては暗視効果...動体視力の向上か?

蒼い宝石のペンダントには変化が無いし...しょうがないこの洞窟からの脱出を優先するか。


上を見上げ、目を凝らす。

しかし、能力をもってしてもこの縦穴は深すぎるようで、終わり__落とされた場所?が見えない。


......よし。


目視での確認をあきらめ、射出機にベルトから抜き出した登坂用強化パーツをセットし、射出口を真上より何度か角度をつけて特殊合金ワイヤーを飛ばす。


爆熱が空気を叩く音と共に抜けていき、ワイヤーはビィィィィンと金属音を奏でる。


ブレスレットのモニターにはコンマ単位で3457913...と飛距離が示されていくのを横目に、姿勢を維持し飛ぶワイヤーが歪まないよう調節する。


「...こりゃあ何メートル落ちて来たんだ俺。よー通常機材で落ちずにすんだな...。」


50mを突破。あの強化パーツの飛距離上限は300mだが、垂直に近い状況だと格段に落ちる。

よく飛んで200。できるだけ距離は稼ぎたい。

重い合金ワイヤーを打ち上げるのに特殊調合の爆薬が必要なのだ。今打ち上げた分を除いて残り7つ。リボルバーのように射出部に装填されている。

電磁加速で打ち上げたいところだが、多用途なエネルギーパックの節約はしておきたい。


「ああくそ零の立体機動装置擬きがあればなあ...いや洞窟内だからどちらにしろ呼び出せないか。あんなじゃじゃ馬使いたくないし。」


スパイ○ーマン(ワイヤーアクション)アイ○ンマン(エネルギージェット)ハ○ク(脚力強化)みたいな動きが可能になる立体機動装置擬き、零の愛用機であり、安全性ゼロのリアルジェットコースターである。コンマ単位の判断を間違えたら地面の染み。

レッドアウト、ブラックアウトなんて常であり、零曰くもう慣れたとか。あいつ人間じゃねえ。


いや、瞳の能力でなんとかしたのかも知れないが。



ぎぃぃぃーーぃん...ピッピッ。


張られたワイヤーから衝突したと思われる振動が伝わり、モニターが電子音を鳴らす。


ん、122mか...。


ちらりと下を見る。変わりなく触手地獄。

登るしかないし、登ると決めたのは自分だ。意を決して登坂を開始する。


射出機からワイヤー(強化パーツ)を外し、腰のベルトに接続。いのちづな(仮)だ。

通常の圧縮空気モードに変更し終わり、ジグザグに射出。これを頼りにジグザグに登っていく。

下の足場用金属糸はまた落下した時のために残しておく。

未熟ながらも壁蹴りの歩法(重傾)を利用してある程度急ぐこともできた。

イメージはマ○オの壁ジャンプである。


「よっほ、ほっとっ、零、早く助けに来てくれねえかな...。」


年上のプライド?元から死んでるわ!


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