14話:良一に双子が誕生
そして本牧に住んで良一は、その後、英語とパソコン事務経験のある女性を公募しての12人が応募してきて5人に絞り、面接を開き新しい事務員として杵築優美さんを雇い、仕事を続けた。その後、淀川君子さんの御両親が挨拶をしに沢村家を訪問した。父の淀川貞一50歳と母の澄子さん47歳が尾頭付きの鯛を持って来た。彼らは金沢区の柴港の漁師で魚屋も経営していることがわかった。これからもよろしくお願いしますと言われ、沢村家の人達も挨拶して、大きな、立派な家ですねといって家を見て2時間ほどで帰って行った。やがて、6月20日、本牧の近くの産婦人科病院に淀川君子さんが入院して帝王切開をして2卵生双生児の子供を出産し良一が、男ののに淳一、女の子に順子と名付けた。こうして沢村広尾の孫の、沢村淳一と沢村順子が誕生した。そして沢村広尾は、出産祝いに沢村家にもう1つ、風呂を作り、2部屋を使わせ、1部屋と和室に改造してあげることにした。
その後も子供達も元気に育ち、良一が、2人の子育てに専念して欲しいと、淀川順子さんに事務員に戻らなくて良いと言った。そして2006年12月18日にホテルニューグランドで結婚式をすることになった。結婚式には、淀川家で40人、沢村家で8人の合計48人が出席予定となり12月18日を迎えた。結婚式には8名が参加し、12時から、披露宴となり、タキシードとウエディングドレスで新郎新婦が現れて、各テーブルを挨拶して回った。その後、司会者の話と余興が始まり、少しして新郎新婦が退出し、30分後、今度は紋付き袴と着物姿で新郎新婦が現れると、割れんばかりの拍手とカメラのシャッター音が鳴り続けた。その後、両親へへ感謝の言葉の段になると、新郎や、新婦が途中で声を詰まらせるシーンが感動的だった。
そうして、披露宴も終了して、新郎新婦はカジュアルな服装に着替え、若い人達で2次会へ向かった。そして、初めてのクリスマスの日、淀川家の両親がお頭付きの鯛を再び持って来てくれ、あまりの大きさに、感激して、何枚も写真を撮ったほどだった。その後、クリスマスパーティが始まり、ワイン、日本酒、ウイスキーと、母の沢村百合さんのビーフステーキや八宝菜、ちらし寿司、青椒肉絲などの手料理がふるまわれると、中華街から出前を取ったのですかと淀川貞一さん言うので、私のつたない料理ですと言うとプロみたいに旨いねといって、食べていた。
淀川貞一さんは新郎の良一や母の沢村百合さんに日本酒を勧められて上機嫌で飲んで、少し酔っ払って、こんな豪邸に、こんな素晴らしい手料理、お前は、幸せ者だと娘の君子さんの肩をたたいて喜んでいた。そして今日は外は寒いし、うちに泊まっていって下さいと沢村広尾が言うと、お言葉に甘えてと言い和室に布団を引いて泊まってもらい新しく作った浴室で翌朝、風呂に入ってもらい気持ちよく帰っていただき両家の懇親を兼ねたクリスマスパーティーが終わり2007年となった。