10話:古い屋敷を解体、新築住宅へ
やがて米国同時多発テロの2001年が終わり2002年を迎えたが日本では、ネットバブル崩壊の後遺症が残り、依然として、日本の株価は、底値を探っていた。古くて、大きい昔の富裕層の屋敷を格安で買ったが最近痛みが激しくなり補修工事を見積もりを取ると20ケ所も補修工事が必要であり、家自体が築30年を超えていることを考え合わせると、新築した方が良いと言われた。幸いに、敷地が広いので、新しい家ができるまで、今の家に住んでいて家が完成した時点で、新築の家に移動する事ができるといわれた、その後、一気に古い住宅を解体した方が合理的だろうと提案されて納得して、その案で作業をしてくれるように指示した。
知り合いの建設会社に格安優良住宅のみ取り図、図面を見せてもらうとモデルルームの大きな2階建て、建坪40坪の家を2軒建て、屋根付きの廊下で行き来できる様にしてあり、4LDKで4000万円なので合計8000万円、その他、住宅設備をいれて9000万円で出来ると言われ、庭もきれいにすれば1億円で外構、駐車場もきれいにすると言われ、了解した。また、車の買い換えで300万円で合計10300万円がかかり、支払うと残金が6.6億円となった。その他、毎年、500万円の家族の生活費を沢村広尾が支出していた。そこで、もう一度、沢村広尾は、日本株をやってみたいと思うようになった。プライベートバンキングの仕事は、若い息子の両石に任せた方が、ハンサムだし、富裕層のマダムからの人気があり、ゴルフ、ヨットセーリングに誘われていて都合が良かった。
しかし、2002年も日本の株式市場は厳しいと言う、判断に達して、今年も日本国内の旅行を考えていて、夏の北海道旅行に行く事にした。家には、長男の沢村良一とソニーに勤める沢村百合の2人を残して、7月25日から、北海道へ飛び、一番涼しいと言われている、釧路に行き、約1ケ月間、釧路プリンスホテルに宿泊して、知床、阿寒湖、摩周湖、屈斜路湖、網走、北見、帯広、根室、標津町、厚岸、釧路湿原を散策して、ホテルで本を読んだし、近くの温泉へ行ったりしてすごして、8月26日に、本牧の家の戻って来た。その後も、秋の紅葉を見に11月に八ヶ岳山麓、12月には、富士五湖、箱根を周遊して、温泉に入り、楽しい日々を過ごした。12月には、聘珍樓で家族で豪華な中華料理の忘年会をして、おいしい料理を楽しみ、紹興酒も飲んで、今年の旅行の話題で盛り上がり、来年こそは、良い年になるようにと話した。
やがて2002年が終わり、2003年となった。今年は、初詣でに出かけ、商売繁盛、家族の健康を願ってきた。2003年5月9日に2800円で2万株を5600万円で買い、残金が64000万円となった。その後も日本株は下げ続け、2003年4月28日に日経平均株価が7608円の1982年以来の安値、大底を迎えた。しかし、ここから反転して、10月までの約半年間で一気に、11000円・約50%急上昇した。