表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
試製自走多連装ロケット砲奮戦記  作者: 通りすがりの野良猫
32/36

あまりにも特殊な潜航艇「さつま」

これは怪物に呑み込まれながらも生還した「さつま」の物語である。


巨大生物に呑み込まれるというような最悪の事態から、生還するという「奇跡の潜航艇」が今回の主役の「さつま」である。

何が奇跡って、そもそもそんな「主役クラス」のメカでないのである。

形をみたらいかにもとってつけたような潜航艇である。

これは、海洋観測用の潜航艇に後付けで「特殊な兵器」を取り付けられた「特殊潜航艇」なんである。

これは海洋開発研究機構の「しんかい6500後継」の知られざる試作艇、「しんかい5963」の改装型である。

これは耐圧能力を控え目にとり、その代わりにより広い探査範囲を得られるよう航続時間を延長した試作艇である。

とか言う話は予算獲得のための方便。


海上自衛隊から海洋開発研究機構に密かに開発費用が提供された「秘密兵器」だったのである。

これはソ連海軍のウラジオストク軍港、つまりソ連軍の極東最大の軍港を奇襲して封鎖してしまうための特殊潜航艇だったのである。

アメリカの偵察衛星などから、ウラジオストクにおいて開戦準備が始まったなどの情報があると、母艦たる海上自衛隊の潜水艦に背負われて、ウラジオストクの軍港の入り口付近に展開、そっからは可能ならば軍港内に侵入、大型艦艇を特殊な魚雷で撃破、できれば撃沈したいとの構想である。

また搭載兵器も「特殊削岩魚雷」というよく分からん命名であったが実際にはソ連海軍の大型艦艇の水中防御を無効にするための超高性能魚雷だったのである。


これがたまたま、日本に上陸した巨大な生物の阻止に一役買うことになったのである


とんでもない事態に備えた兵器でありました。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ