恥ずかしすぎた
笹野真結。元気で熱を出したことない中二女子。
でもその日の朝はお腹が痛かった。
大丈夫だと思い学校に行った。
しかしお腹はどんどん痛くなっていく。
「真結、顔色悪いよ?大丈夫?」
「あっ…宏菜。うん大丈夫!」
朝の会が始まった。
真結は吐き気に襲われ先生のとこに行って
「先生、トイレ行っていいですか?」
と聞いた。
「いいよ。顔色悪いけど大丈夫?」
「大丈夫です」
担任は教師2年目の鎌田紗奈先生。相変わらず気遣いできて優しい。
個室に入って真結は吐いた。でも少し便器から漏れた。
どうしようと悩んでるとチャイムが鳴った。
もうすぐで色んな人がトイレくるから真結はきょうしつに戻った。
1時間目は社会。
苦手な先生の授業だ。
吐き気を我慢してると変なものがこみ上げてきた。
その瞬間に嘔吐物が机中に…
床にも垂れてた。
「おい!笹野、大丈夫か?」
泣きたくて仕方ない。
「松橋、笹野をトイレに連れてってくれ。」
宏菜はトイレに連れてってくれた。
「大丈夫?」
「うん」
トイレでも吐いた。
うがいをしてると授業が空いてた隣のクラスの川田知美先生が来て保健室に連れて行ってくれた。
「失礼します。」
「どうしたの?」
「気持ち悪くて吐いてしまいました。」
「熱計る?」
「いいです」
「じゃあベッドで寝てて」
1時間たった
「どうする?しんどそうだからまだ休む?」
「大丈夫です!教室戻ります」
「OK!体調が悪くなったら来てね。」
「はい!失礼しました。」
給食の時間になった。
今日という日に限って嫌いなメニュー。
きのこごはん、さばの味噌煮、ゆで野菜、味噌汁
「真結、今日も大量に食べれる?」
いつも大量に食べてるからこれを毎日聞かれる。
「今日は…ムリかな…」
「OK!」
給食を食べてたらまた気持ち悪くなった。
先生に言ってトイレに行った。
思ったより大量に吐いた。
吐き気が収まらず何度も吐いてたら鎌田先生が来た。
「大丈夫?吐きそうだったらもっと吐いていいよ」
そう言われて2回くらい吐いた。
「もう吐かない?」
「はい」
うがいをする。
「保健室行く?」
「大丈夫です。」
「給食食べれそう?」
「頑張れば食べれると思います」
「頑張んなくていいよ。」
「だったら…多分食べれません」
教室に戻るとみんな片付けをしてた。
昼休みだ。
「真結、今日も鬼ごできる?」
「ごめん、ムリかも」
昼休みは教室で静かに過ごした。
昼休み後の掃除。
吐きそうになった。
トイレに行こうにも掃除中だし。
なんとか我慢しようと耐え続けた。
我慢してたら意識がおかしくなっていった。
バタン!
「真結!?」
気づけば天井を見上げてた。
倒れてたらしい。
「笹野さん、本当に大丈夫?保健室行く?」
「いや大丈夫です」
でも自分でもやばいと思ってた。
ものすごくしんどい。
熱が出るってこんな感じなんだ。
5時間目だ。
体も限界って感じだ。
5時間目は数学。担任の鎌田先生の授業だ。
お腹も頭も痛い。しんどい。
吐きそう。
なんとか耐える。
問題を解いていて先生がみんなができてるか見てた。
「笹野さん大丈夫?無理しないでね。保健室行きたくなったら言ってね」
「はい」
本当に優しい。
あと20分で授業が終わる。
休み時間になったら保健室行こ。
そう油断してたら急に気持ち悪くなってまた吐いてしまった。
みんなの前で吐くのは2回目。
自分が情けない。
「笹野さん大丈夫?」
先生が背中をさすってくれた。
どんどん吐き気が増して吐いた。
床にも大量に垂れて、制服も汚れた。
吐き気が収まらず、みんなの前で何度も吐いてしまった。
視線がすごい…
「みんなは数学ワーク進めてて」
そう言ってトイレに連れてってくれた。
先生が背中をさすってくれて吐いてしまった。
なんか、自分の情けなさに涙が出てしまった。
「どしたの?」
「みんなの前で2回も吐いて先生にも迷惑かけてしまって本当にすみません…」
涙が止まらない。
「全然そんなこと誰も気にしてないから!」
そして背中をさすられながら何度も吐いた。
落ち着いてきたので保健室に行く。
もうフラフラで歩くのもやっとの状態。
教室と保健室の真ん中くらいまで来たときだった。
倒れてしまった。
「大丈夫!?」
すぐに目が覚めた。
「大丈夫?歩ける?」
そして保健室についた。
「あっ。また体調が悪くなった?」
「また吐いて、倒れてしまったんです。」
「どうしようか…ベッド全部使われてるんだよね」
気持ち悪くなって口を押さえた。
「吐きそう?」
うなずいた。
すぐに保健室の先生が吐く用の容器を持って来てくれた。
また大量に吐いた。鎌田先生が背中をさすってくれた。
「制服汚れてるから着替えようか。体操服ある?」
うなずいた。喋れないくらいしんどい。
「じゃあ取ってきます。」
鎌田先生が体操服を取ってくる間、熱を計った。
「40.2℃か…高熱だね」
熱高いな。
「お母さん家にいる?」
首を横に振る。
「うーん…1人で帰れるような感じでもないからな」
そうしてると鎌田先生が体操服を持ってきた。
着替え終わった。
ソファーで休むことにした。
そして部活の時間。
部活は休むことにした。
親の帰りは9時を過ぎるから迎えにきてもらえない。
真結は徒歩通学で家まで15分くらいなので先生と一緒に帰ることになった
感想待ってます!
変な話ですが読んでいただきありがとうございます!