9話 聖女リリナ
黒き魔神が眠りについてから、何百年もの時が過ぎ。
黒き魔神は崇拝され信者達も沢山出来き。
魔導武具は活用さたれた。
しかし、昔に人間同士で戦争があり。
最終的には戦争に勝ったものの、多大な犠牲、皇族は暗殺により全滅。
魔導武具の一部も色々な場所に散った。
死亡した、皇帝の代わりに、大臣ストロスが皇帝に成った。
ストロスは、私欲の為に民を虐げ、独裁者と成った。
その為帝国は腐敗し、民は、苦しんだ。
今の皇帝は、ストロスの子孫であり、ストロスと同じ様に私欲の為民を虐げている。。
今帝国内では、四大勢力がにらみ合いをしている状況。
四大勢力とは、
首都ラスキラを拠点としている、皇帝とその軍隊。
革命を目的とした。反乱軍。
丸い円の中に逆さになった十字架が紋章。
神アーリオを唯一神としていて、ストロスがいた時代に生まれた。
宗教アーリオ教。
黒き剣を持った魔神が紋章。
二十二代目皇帝ルシア・ラグアダムがいた時代に生まれた。
二代目勇者である、魔神セルムを信仰している。
宗教セルム教。
これらが、四大勢力。
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黒き魔神の神殿内部
神父である男が話していた。
「セルム教は、セルム様の偉大なる功績讃えた。二十二代目皇帝であり教祖ルシア・ラグアダム様によって、生まれた宗教であり、セルム様への信仰が大切なのです。
・・・聖女様聞いておられますか?」
「すみません。少々考え事を。」
聖女様と呼ばれた少女の名は、リリナ。
「はあ、貴女は聖女の証でもある。聖女の槍ラルドルン・ローセランデに選ばれたのですよ。しっかりしてください。」
聖女の背中には、セルム教の紋章が付いている旗が付いた槍を背負っている。
「それにしても貴女が聖女様に成った時は、驚きましたねぇ。」
ある農村の孤児院で暮らしていた、リリナはある日何者かが自分を呼んでいる感覚がした。
呼んでいる方向に向かうと黒き神殿が見えてきた。
リリナはそのまま神殿の中に入ろうとするが、門番に止められてしまう。
「嬢ちゃんここから先は信者しか入れねえんだ。ここを通す訳には、いかねえな。」
「呼んでいる気がするんです。」
「呼ばれている気がすると言ってもなあ。」
「何をしているのですか?」
「神父様!
このお嬢さんが中に入りたいそうで。」
「そのくらい私が通して上げよう。」
「良かったな。嬢ちゃん優しい神父様が来てくれて。」
門番はそう言ってリリナを神殿の中に通す。
「それで、お嬢さんは何故神殿の中に入りたかったのかな?」
「呼ばれている気がしました。」
「何に呼ばれている気がしたんだい?」
「それは・・・」
「神父様!聖女の槍ラルドルン・ローセランデが反応しております!」
「聖女の槍ラルドルン・ローセランデが?新たな聖女が近くにいると言うことか・・・
まさかお嬢さんが?」
「呼んでいる。」
そう言ってリリナは、神殿の奥に進んだ。
リリナは聖女の槍ラルドルン・ローセランデを掴み取った。
「「「おおお!!」」」
「聖女様以外が触ると弾かれる。聖女の槍ラルドルン・ローセランデを取るとは・・・」
「新しい聖女様の誕生だ!」「聖女様バンザーイ!」
「お嬢さんセルム教に入る気はないかい?」
「セルム教に?」
「お嬢さんは、今や聖女様だ。聖女様は歓迎するよ。」
孤児院で暮らしで暮らしていたリリナは、これ以上孤児院でお世話になる訳にもいかないので、この申し出を快く受け入れた。
それ以来リリナはセルム教の聖女リリナと呼ばれるようになった。
「あの時は、ほんとに驚きましたよ。お嬢さんが聖女様になるとは夢にも思いませんでしたよ。
それと、あの時の戦いにも驚きましたね。」
リリナが聖女と成ってから数週間後の事であった。
セルム教とアーリオ教の間に小競り合いがあった。
セルム教とアーリオ教は、恐ろしく仲が悪かった。
アーリオ教は、自分達以外の宗教は、全て邪教だと思っている為である。
その小競り合いに聖女リリナも戦った。
信者達にとって聖女がいると言うだけで希望があった。
「我等には、セルム様と聖女が付いているぞー!!」
「「「「「ウオオオオオーー!!!」」」」」
士気で圧倒的に勝っているセルム教が圧勝していたが、敵が放った弓矢が聖女の肩に刺さってしまった。
戦いに慣れていない聖女は、泣き出してしまった。
相手の指揮官が泣いているとしりアーリオ教は、今が好機とばかりに攻めこんだ。
しかし聖女を傷付けると言う行為は、セルム教信者達の怒りを焚き付けてしまった。
「「「「「よくもよくもよくも!!!
我等の聖女様を!!!
生きて帰れると思うな!!」」」」」
怒ったセルム教信者達はそのまま圧勝した。
聖女リリナは、信者達に信頼され今やセルム教の聖女として完全に認められていた。
狂帝「・・・これで良かったのか?」