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4話 勇者召喚だと!?

俺は皇女を助けた後の数日森の中にいた。


町に行ってもよかったが、今の俺には金がないので森の中で暮らすことにした。


「ブルルルル」


唸り声を上げながら出て来たのは、猪・・・


いや、只の猪ではない。


顔は確かに猪なのだが、体は引き締まっていて猪と言うよりも狼に近い。


しかしこいつは突進が失敗すると高確率で転倒してしまうのだ。


俺の敵ではないな。


獲物しょくりょうだ。


猪いや、ワイルドボアーが突進してくる。


「【身体能力強化】」


俺は、ワイルドボアーの突進をまるで飛んでくる小石の様な感覚で避ける。


「ブルア!?」


ワイルドボアーは転倒する。


「はあ!」


転倒したワイルドボアーに右ストレートを食らわせてやる。


頭を殴られたワイルドボアーはそのまま絶命ぜつめいする。


倒したワイルドボアーを拠点に持ち帰ようとした時。


ガサガサ


「そこに居るのは分かっている。

さっさと出てこい。」


「へっへっへ。

バレたら仕方ねえ。

おらお前らさっさとこい!」


奥の方からも二人やってくる。


山賊達は、下駄笑みを浮かべながら迫ってくる。


「金目の物と獲物をよこせば命だけは助けてやる!」

「今日の昼飯を盗られる訳にはいかないからな。

貴様達に渡す物は何も無い。」

「てめえこの状況が分かってねえみたいだな!

さっさと渡せば命だけは助かったものを馬鹿なやつだ。」

「渡す気がねえなら!

死体から剥ぎ取ってやるぜ!」


「貴様達にはこれで十分だ。

【身体能力強化】!」


「舐めてんじゃねえぞ!!」


山賊はそう言って一斉に斬りかかってくる。


一人を蹴り飛ばし、二人の剣を指で挟む


「なに!?」


びっくりしている山賊をそのまま蹴り飛ばす。


「ごほごほ。

ヤバいくなってきやした。

アニキこいつ手練れです!」


「助けて欲しくば金目のものを寄越すがいい。」


「「「(どっちが山賊だー!)」」」


山賊達はセルムに銅貨を渡した。


「なんだこれは?」

「銅貨ですが。はい。(汗)」


「(不味い。少な過ぎて怒ったか)」


「銅貨ってなんだ?」

「は?お金ですけど」

「ああ。そうかお金だったのか!」


「(そっちかよ!)」


「で ではあっし達はこれで」


「ああもう行っていいぞ。」


セルムはそう言って獲物しょくりょうを取ろうとした時。


足下に魔法陣が現れる。


「は?」


それだけいい残してセルムは消えた


「消えた?」

「何処行ったんですかねえ?」

「そんなこと知るか!」

「あのワイルドボアー貰っていいんじゃね」

「おお!やったぜ!

銅貨より価値の在るものを手に入れたぞ!」


金目のものを盗られた山賊達であったが、それよりも良いものを手に入れて喜んでいた。




―――――――――――――――――――――――




ここは・・・何処だ?


俺は奇妙な場所にいた。


下は黒い床


上は黒い星


辺りには黒い霧が立ち上っている


どうしたいいのか。

途方に暮れていると、どこからか声が聞こえた。



黒き鎧(ナイラト)に選ばれし人の子よ』

「だ誰だ!」

『我は魔神王ザールガルズ。

魔界を支配した者。』

「その魔神王が何のようだ!」

『威勢がいいな人の子よ。

だがその威勢が自分の不利益に繋がることもある。

今はいい。

黒き鎧(ナイラト)に選ばれた者を見に来ただけぞ。』

「見に来ただけ?それだけか?」

『貴様がこの後何をして何を成すのか楽しみだな。

我が加護を与えてやろう。』


能力チート【魔神王の加護】を手に入れた


『最初は弱いからな。

有効活用するがいい。』

「俺はまだ聞きたいことが!」


その後返答は無かった。


それで俺はどうすれば?


また声が聞こえてきた。


「今度はなんだ!」


『心に眠る激情を解放せよ!


世界に邪魔されようとも!


神々が許さずとも!


俺が許そう!!


行け我が勇者よ!!』


能力【混沌狂帝こんとんきょうていの加護】を手に入れた。


称号【混沌狂帝こんとんきょうていの勇者】を手に入れた。


勝手に加護を与えられ、勝手に勇者させられた。


いったい何なんだ?


辺りが光に包まれる。



―――――――――――――――――――――――



光が消え最初に見た場所は聖堂?

目の前にはいつぞやの皇女様が


「ようこそ!勇者様ラグアダム帝国へ!」


ああこうゆう事か・・・

(´;狂;`)「分かったぜー!と答えたはいいものの。ユーモアを付けるのには、どうしたらいいか分からない。」

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