2話 黒き復讐者の誕生
文字数は少ないです。すみません
激情が鎧の姿を変える。
感情から生まれた七つ大罪であり原罪その中の一つと共鳴した。
鎧に刻まれし激情は憤怒。
咎人よ恐れよ汝は黒き復讐者を起こした。
叫びを聞くごとに憤怒が感じとれる。
恐ろしいや血に飢えた復讐者よ。
その憤怒を咎人に刻まむことになるだろう。
汝ら罪は重く償うことはできないならば!
死をもって復讐を果たすのみ。
「ガァァァァァァァァァァァァ!!」
鎧が禍々しく変形していた。
常人なら発狂するような殺気がばらまかれる。
「おいおいこれはヤバイいんじゃないか!」
「あんたなんとかしなさいよ!」
神からもらった能力以外にも異世界に行った時に、強固な精神をもらっているため狂うことはなかった。
「俺達には神からもらった能力があるんだぞ負ける訳ねえよ」
「そうよねこんなキモいやつに負ける訳ないわよね」
「所詮こいつは序盤にいるやられ役の雑魚だよ」
「さっさと俺の能力で死ねよ【火の衝撃】!」
あたりが轟音と共に炎に包まれる。
「見た目だけが強そうなだけだったな」
「あんなやつ負ける訳ないわよね」
「やはり序盤にいる雑魚だったか」
「ハハハもう生きていないだろうしフラグでも立てようかな。
やったか!なんてWWW」
「生きていたところで動けやしないだろう」
「そろそろ煙が晴れるぞ爆散していないかどうか確めてやろうWWW」
煙がはれて姿が見えてきた。
「なっ無傷だと!?」
「ありえない!?」
「馬鹿な!?」
鎧にキズ一つついていない黒き復讐者が立っていた。
「一人、二人、三人、四人」
「何を数えていやがる!」
「お前達を皆殺しにした時の数だが?」
「はっいくら無傷でも、お前は一人こっちは四人だぜ勝てると思ったか!!
何をやったか知らねえが何回も使える訳ねえだろうが!
【火の衝撃】!」
「【水の衝撃】」
「【土の衝撃】」
「【風の衝撃】」
四種類の攻撃が黒き復讐者にあたり衝撃で煙に包まれる。
「ははびびらせやがって、流石にこの四連続の攻撃に耐えられる訳ねえだろう。
がははは!」
「危ない所だったね。」
「同じ転生者には注意しないと。」
「何を安心している?」
「なんだ!?」
「うそ!?」
「あの攻撃をくらってまだ無傷だと!?」
「こっちの番だ。」
息苦しくなるような威圧と共に黒き復讐者は攻撃した。
「貴様からだ!!」
「ひいいく来るな!【火の壁】」
「【全てを無効にする領域】」
「き消えた!?」
「【限界突破】」
目にも止まらない勢いで殴る。
黒き復讐の鎧の籠手で殴られた転生者は吹っ飛んだ。
「ぐあぁぁぁぁ!!
選ばれた転生者である俺がこんなところで糞がぁぁぁぁぁ!」
称号【殺す者】を獲得しました。
「これで一人死んだ次はどいつだ。」
「ちょっと待ってくれ降参だ降参する。
村を壊したのはそいつとこいつだ。
僕は何もしていない許してくれよ。
同じ転生者じゃないか!」
「そうよそいつらがやったのよ。
私達は関係ないわ!
止めようと思っていたのよ!」
「ちょっと待って俺を見捨てるのか!?
お前達だって面白そうとか言っていたじゃないか!」
「ちょっとあんた勝手なこと言わないでよね。
私達は関係ないわ!」
「お前らが村を直接壊したかどうかはどうでもいいことだ。
だがなこの惨状を見て笑っていた。
その時点で貴様らは同罪だ。
ここで死ね。」
「いや私はこんなところで死にたくない!」
そう言って女は逃げ出そうとする。
「そう簡単に、逃がすと思っているのか?
そうだとしたらお前はとんだ馬鹿だな」
その時下に3つの魔方陣がでる。
「魔法陣?
魔法を使った様子はなかったが?
まあいい今更なにをしようとてめえらは俺が殺す。」
しかし魔法陣が光ると同時に転生者達の姿が消えた。
「転移だと!?
外部からか!
逃げられたか・・・。
どこに逃げても見つけ出して殺してやる。」
魔法陣は全部で3つそれぞれ違う世界に行ったか同じ世界にいるかもしれないがそれは多分ないだろう。
同じ世界だったら魔法陣は一つだったはずだ。
しかし違う国が召喚していたら、同じ世界にいるな。
「先は長いな」
ステータスを確認しておこう。
ステータスオープン
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ステータス
セルム
スキル
身体能力強化
限界突破
黒き復讐の鎧
魔法
能力
我が身は戦場にあり
全てを無効にする領域
称号
異世界人
戦いを愛する者
復讐者
殺す者
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黒き復讐の鎧か・・・
やはりリリアナは黒き鎧と合体しているのか。
効果はどうなっている?
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黒き復讐の鎧
黒き鎧が復讐心と憤怒によって強化された姿。
所有者が愛していた人が死んで強い復讐心と憤怒がうまれた時、愛していた人を取り込んで進化する。
不老になる。
禍々しい殺気を放てるようになる。
復讐が終わってないのに所有者が死にそうになると暴走する。
さあその憤怒と復讐心を咎人に刻み復讐を果たせ。
復讐者
復讐を誓った者に与えられる称号。
殺す者
生物に対し深い憎悪をもって殺した者に与えられる称号。
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復讐者か今の俺にふさわしい称号だな。
さて俺とリリアナを引き合わせてくれた能力を使うか次は何処になるやら。
「【我が身は戦場にあり】」
ちなみに転生者達の攻撃を防いでいたのは、全てを無効にする領域ではなく黒き復讐の鎧が防いでいました。
火の壁は全てを無効にする領域だったけど・・・