15話 叡智の賢者
黒き神殿
マスタードゥーグは黒き神殿の守護者達を召集した。
「おいおい全員いるのかよ。」
「今回はなにがある?」
「静まれ。」
ローブを着け杖を持った白髪の老人。
叡智の賢者ゲオルク・ヘルズハイムが、他の黒き神殿の守護者達を静かにさせる。
〈諸君急な召集に応じて頂き感謝する。〉
「我ら全員を呼び出すほどの要件とはなんだ?」
〈これは前例のない大問題だ心して聞いてくれ――
――――――セルム様がいなくなった。〉
「「え?」」 「「は!?」 」 「なんと言うことだ。」
黒き神殿の守護者達に衝撃が走る。
〈この事について何か知っている事はあるか?〉
「俺はわからん。」
「私も分からない。」
「俺はセルム様だと思われる人物を見つけた。」
キューホリンが立ち上がりながら言う。
〈それは本当か!〉
「ああ【魔槍ニル・ボルガ】が【大魔力発生機】に向かう膨大な魔力を感知した。」
〈ここから先は俺が話そう。〉
魔槍ニル・ボルガが説明する。
〈あれほどの【大魔力発生機】に向かう魔力の奔流神や魔神以外にそういまい。
他の神や魔神は自分の領域にいるだろう。
そう考えるとセルム様に違いない。〉
〈何処にいるか分かるか?〉
〈セルム様は冒険者ギルドにいた。
恐らくまた冒険者ギルドに戻ってくるだろう。〉
〈セルム様の復活祭を開く事にする。
セルム教最強部隊黒き神殿の守護者をセルム様にお披露目と同時に復活祭を開催する。
セルム様が依頼か何かで何日か帰らない時に急いで準備を初め、帰ってくる前に終わらせる。
その間ミトルド王国などに復活祭の開催を伝える。
―――――――――諸君
――――――――派手に行こう。〉
―――――――――――――――――――――――
アーリオ教教会近く
亜竜達は教会近くに来ていた。
〈【憑依支配ノット・セロ】を使いギイレーを倒してみるといい。
成功した場合他の人の出番はないがまあいいだろう。〉
マスタードゥーグが【憑依支配ノット・セロ】の使用を促してくる。
俺はそれを承諾しギイレーの配下に使った。
隠れながらギイレーの配下に使おうとしたら自然とどうすればいいか分かった。
「憑依支配!」
俺の体が霊体になりギイレーの配下の体を乗っ取た。
おお!ギイレーの配下の体を乗っ取れた!
自分の体の様に動かせるが痛覚がない。
これなら自分で自害しても大丈夫そうだな、俺はギイレーの配下の体を操りギイレーに近づいた。
「ギイレー様至急お耳いれたいことが・・・」
「どうした?」
「近々ここら辺に盗賊が出てくるようで・・・」
「ふむ。準備をするか。」
ギイレーが何かは何かを取ろうとしたのか後ろを向き教会の中に入ろうとする。
今だ!
俺は油断しているギイレーを持っていた短剣でさした。
「なっ・・・ん・・・だと!」
ギイレーを始末したあとギイレーの配下の体を操り自害させた。
乗っ取た体が死ぬと待た霊体となって外にでてその近くに実体化した。
実体化できる場所は選べないのか。
〈これで依頼は完了だ。
我々は近日に復活祭を企画している。
君達も復活祭に参加しないか?
参加するかしないかは君達の判断に任せる。
勿論これは依頼ではないので断ってくれても構わない。
良い返事を期待している。〉
マスタードゥーグが復活祭に来ないかと聞いてきた。
とりあえず今日は疲れたので後日決めることにしよう。
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セルム達が泊まった宿
ふう。宿が見つかってよかったな。
今日は録な日じゃなかったなゴロツキや知らない女性に絡まれたりしたし。
俺は鎧を脱ぐ。
そこには片腕がなく、足は太ももから下が魔神化した時の外骨格の様な物に覆われていた。
足についている外骨格は黒く、捻れた角の様に見えていて先端らへんは赤黒い無数の棘に覆われた生物じみた装甲。
魔神化した影響で足はこうなっている。
俺が着ていた【黒銀の鎧】は強すぎる足の抑制する役割を果たしている。
それにしても魔神側に精神や口調が引っ張られてきている気がする。
殺しても何とも思わなかったり・・・
いや、俺はあの復讐を誓った時からこうだったな・・・
「ぱぱーどうしたのー?」
俺が険しい顔をしているせいでリリーが心配したようだ。
「何でもない。
今日はもう寝よう。」
「うん!わかったー。」
今日はもう休もう。
(・狂・)「全て物は終わりゆく運命である。」




