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11話 ミトルド王国の勇者

(・狂・)「ネタが少ない。」

ストロスは、ラグアダム帝国の名を変え己の名を国名にし、ラグアダム帝国は、ストロス帝国になった。


―――――帝国の歴史書より抜粋―――――

著作者不明






王国ミトルド


ミトルド王国の王室に王とその配下が話していた。


「勇者召喚魔法の準備は、進んでおるのか?」

「後は、魔力を注ぎ込むだけで、もうすぐ完成です。。」

「おお!そこまで進んでおったか。」

「ラグアダム帝国に勝つためにも勇者の召喚は、強力な切り札となるじゃろう。」

「全ては、ミトルド王国の勝利の為に。全身全霊をかけて遂行いたします。」

「うむ。期待しておるぞ。」

「はっ!」




―――――――――――――――――――――――




俺の名前は亜竜ありゅう。普通の高校生だ。


その日いつも通りの学校だったはずだ。

教室の床に、青白い魔方陣の様なものが、現れたと思うと教室が、白い光りに包まれた。

光りが晴れたら右側に白い空間、左側に黒い空間が広がっていた。


「は?」「え?」「どこ!?」


自分の周りにいる、まだ状況が理解していない男女は、俺のクラスメートである。とは言うものの俺もまだ状況を理解しきれてないのだが・・・


『狭間にさまよいし者達よ、白か黒か選ぶがよい。』


何処からともなく声が聞こえてくる。


「おい!ここは何処だよ!」「誰なの!?」「一体どこにいるの!?」


クラスメートが騒ぎ始める。


「皆落ち着くんだ!!」


クラスの委員長である、風車颯太が叫ぶ。


「ここで混乱していても、先には進まない!冷静になるんだ!」


「おお!」「そうだよな。」「落ち着こう。」


クラスメート達が静かになる。


「白か黒か選べと言われた。だからどちらかを選ぶしかない。

俺は白の方に行こうと思う。」


颯太が白の方に行くと言って白の方に向かう。

それにつられてクラスメート達も白の方に向かう。


まあ、この状況で一人単独行動したいとは、思わないよな。


白い空間にたどり着くと。


『召喚されし者達よ。』


この状況ならあれが出てくるよな。


声のする方に向くと、白い羽衣を身に纏っていて、スタイルはよく、顔は整っていて、肌が美しく白い、女神が立っていた。


クラスメート達は、女神に魅了されていた。


『私は、あなた方が女神と呼ぶ存在。そして、ここは白き狭間。

黒き狭間と対極する狭間です。』


魅了されていたクラスメート達は、今の声で正気を取り戻す。


『あなた方は、勇者として、ミトルド王国に召喚されました。』


「・・・質問・・・してもいいですか?」


クラスの女子が質問する。


『ここは狭間。人が長くいられる場所ではなく、あなた方はもうじきミトルド王国に行くことでしょう。

あなた方に能力を授けましょう。

あなた方に幸運があらんことを。』


そして白い光りに包まれる。




―――――――――――――――――――――――




「ここは?」


大きな部屋の中心にいた。中世ヨーロッパの内装に似ている、高級そうで厳選された様な造りだ。


「おお!勇者召喚が成功したか!」

「勇者だ!」「救世主!」「勝てる我々は勝てるぞ!」


貴族らしき人物達とローブを着けた魔法使いのコスプレ集団?が騒ぐ。


なんとなくクラスが、勇者や救世主等と言われて浮わついている感じがする。こんなコスプレ集団?に褒められて嬉しいのか?


「静粛に。」


豪華な椅子に座った人が低い声で貴族を静めた。多分王様なんだろう。


「ようこそ。勇者諸君ミトルド王国へ。

私はミトルド王国国王ミテドルド・ミトルドである。」


やっぱり王様だったか。


「我々ミトルド王国は、周辺国家を支配して苦しめているストロス帝国を倒す為に諸君らを呼んだのだ。

帝国は、いや現皇帝は、周辺国家だけではなく、自国の民衆さえも、増税に続く増税を重ね、逆らう者は皆殺し。

皇帝に味方をする者達は、悪行をしても許され、民を見下し、民から巻き上げた増税で贅沢三昧。

こんな奴らをこれ以上野放ししておくことはできぬ!!

悪逆を繰り返す現皇帝を倒す為に諸君らの力を貸して欲しい!」


そう言って王様が頭を下げると同時に周りにいた人達も頭を下げる。

此方を見下しているのかと思ったが違うようだ。


「国王様頭を上げて下さい。失礼だとは思いますが、質問があります。」

「質問とはなんだ?」

「私達は帰れるのですか?」


これは異世界に召喚された時の様式美だな。

返答は決まっているだろう・・・


「私達では諸君らを帰すことはできない。」


そうそう帰れな・・・私達では?


「だが。」


どうせ皇帝を倒せば帰れるとか、帰る魔法は皇帝が知っている、とか言って本当は知らないんだろう。


「セルム教の魔導武具アーティファクトの中に世界を越える事ができる物がある。

魔導武具アーティファクトは適合者にしか使えぬが適合者が見つかれば、すぐにでも使うことができる。」


あれ?知っているのか。


「私達は早く帰らないと・・・」

「それについては心配する必要はない。

此方でどれだけの時間が過ぎようが諸君らの世界の時間は、進まぬ。

適合者が見つかってすぐに帰っても構わぬ。

だが見つかるまでの間でもいい、我々に力を貸してくれ。」


颯太が前にでる。


「そこまで言われたら受けざるおえないよな。

戦いたくない人はそれでいい。

人々を救いたいという人だけ強力してくれ!」

「おお!勇者殿引き受けてくれるか!」

「勿論です!例え僕以外の人が戦いたくないと言っても僕は戦います!」

「勝手に呼び出した我々の為にそこまで・・・ありがとう。」


「勇者様には訓練を受けて貰いましょう。」


大臣らしき人物が話す。


「ステータスオープンと言って下さい。」


「「「「「ステータスオープン」」」」」


―――――――――――――――――――――――


亜竜


スキル

成長速度向上


魔法

火魔法

フレイムボルト


能力チート

ワイバーンストライク


―――――――――――――――――――――――


悪いのか良いのかよく分からん。


「ステータスを確認しましたな。

それでは、セルム教の使者に会って貰いましょう。」


「セルム教?」


「ああ、勇者諸君は知らなかったな、セルム教と言うのは、黒き魔神セルムを崇めた宗教の事だ。ミトルド王国でも少し信仰されている。」


セルム教か・・・


「使者殿どうぞ入って下され。」


大臣がそう言うと扉の向こうから、四脚で白い機械?が入ってきた。


「これは、量産型ドゥーグと言います。」


大臣から白い機械?について説明される。


量産型ドゥーグの上の方にテレビ?の様なものが出てきて、そこにセルム教の紋章らしきものが写し出され声が聞こえてくる。


〈君達がミトルド王国の勇者か。

初見となる。

黒き魔神セルム様より創造されたマスタードゥーグだ。

セルム教の領土は帝国から見て東方から南方に広がっている。

諸君らに作戦概要を伝えよう。

今回の目標は、北方から西方にあるアーリオ教の神父ギイレーの排除だ。

ミトルド王国はアーリオ教の北にある。

そこから一番近い教会だ。

我々ドゥーグ達のほとんどが黒き神殿やセルム教の領土の守護が最優先な為、なかなかアーリオ教に攻めいる事ができない。

その為諸君らに今回依頼した。

神父ギイレーは、何も知らない旅人や貧しい人を騙して拷問にかけるサディストだ。

これ以上犠牲者をだす訳にはいかない。

これはアーリオ教に対する明確な攻撃行為だ。

それを理解した上で今回のミッションを受けてほしい。

勿論報酬はでる。

連絡を待っている。〉

ヽ(・∀・)ノ狂帝「この前TRPG同好会に行ってきた!

やり慣れている人達は違うぜー!」

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