0話 ~始まりの書~
~名も無き宮殿 神族の間 廊下~
サクリファイス「ふぅ……良く眠れました。あれから父上はまだ惑星建築をやっておられるのでしょうか。」スタスタ
風神「あ、サクリファイスさまぁ。」
サクリファイス「風神さんですか、今日は早いですね。見回りか何かですか?」
風神「それがですねぇ~雷兄さんがひどいんですぅ。私がぁ寝てたらぁ……。」
サクリファイス「は……はぁ。」イライラ
風神「私のぉ~お布団をぉ~……」
サクリファイス「風神さん……1つ良いですか?」イライラ
風神「ふぁ~い。なんですかぁ?」
サクリファイス「その……ふわふわした喋り方は何とかならないものですか……?」イライラ
風神「ふぇぇ?ふわふわした喋り方ってぇ~何の事ですかぁ?」
サクリファイス「その喋り方です。何かこう……なんと言いますか……もう少し早く喋ってもらえませんか?」イライラ
風神「あぁ~ごめんなさぁい~。私ぃ寝起きなものでぇ~朝早いのは苦手なんですよぉ~。」(ノ_<。)
サクリファイス「なるほど……だからいつもよりふわふわしているのですか。」
風神「えへへ~ごめんなさぁい~。普段はぁ~もう少し早く喋れるんですけどぉ~中々難しくってぇ~。」
サクリファイス「ちなみにいつもはどんな感じに喋ってましたっけ……?」
風神「えっとぉ~……一回やってみますねぇ~?」
サクリファイス「えぇ。」イライラ
風神「こほぉん、風神でぇぇすぅぅ。宜しくおねがいしまぁぁすぅぅ~……こんな感じですぅ~。」
サクリファイス「明らかに寝起きよりふわふわしてるじゃないですか!」
風神「えぇぇ?そうですかぁ~?でもあれが普通なんですけどぉ~。私ぃ~そうなるように産み出されたからかなぁ~。」
サクリファイス「そうですか……。風神さんはしばらく寝起きの喋り方で良いと思いますよ。というかこれから寝起きの喋り方で構いません……。」イライラ
風神「そうですかぁ~?サクリファイスさまがそう言うなら分かりましたぁ~。」ビシッ
サクリファイス「えぇ、お願いします。」イライラ
???「ん……二人とも、こんな所で何をしておられる。」
サクリファイス「雷神さん。あなたも起きてたのですね。(まともな人が来てくれて助かった……)」
雷神「サクリファイス殿。いつもご苦労様です。」
風神「あぁ~。雷兄ぃ~。私ぃ~雷兄ぃのせいでぇ~こんな早く起きちゃったんですよぉ~?いつもはぁ~あと20時間ぐらい~寝てるはずなのにぃ~。」
雷神「お前は普段から寝過ぎなのだ。もう少し神であることを自覚しろ寝坊助め。」
風神「だってぇ~眠いものはぁ~眠いんですよぉ~。」
雷神「やれやれ……こりゃどうしようもなさそうだな。」
サクリファイス「フフッ、そうですね。私は父上の惑星建築がどうなったのか見てきます。あなた達はどうします?」
風神「あぁ~今何気にサクリファイスさまぁ肯定したぁ~私だってぇ~やればぁ~できるんですよぉ~?」
雷神「私達はこれからこの宮殿を見回りして参ります故、また終わり次第そちらの方に向かいます。」
サクリファイス「分かりました。では失礼しますね。」
風神「ふぇ~私のぉ~話ぃ~二人とも聞いてないですねぇ~?ってうわぁぁ~。」バッ
雷神「さっさと行くぞ風神!ついてこい!朝の見回りだ!」スタスタ
風神「眠いのにぃ~。あっ、またねぇ~サクリファイスさまぁ~。」ノシ
サクリファイス「えぇまた後で。…………はぁ。風神さんの相手は疲れますね……。こんな早くから疲れてしまって大丈夫でしょうか……。」
サクリファイス「とりあえず私も父上の所に向かいましょうか。」スタスタ
~名も無き宮殿 王の間~
サクリファイス「……相変わらずこの大きな扉は圧倒されてしまいますね。」
ギ ギ ギ ギ ギ ギ ギ ィ
サクリファイス「失礼します、父上。」スッ
神「ん……サクリファイスか……入れ……。」
サクリファイス「はい。」スタスタ