デーモン
さて、アルフレッドが勝てなかった、ディアナの師匠の実力はいかに!
一同は早速、ケルベロスに乗って海を渡り、港町トリトンへ着いた。
「ここは被害は無さそうだな」
「いや、私にはわかる、大きな魔力をもった、魔族がいるぞ!」
「そういえば静か過ぎるわね」
そこへ、見知らぬ声がした!
「結界で、この町の人間の、生気を吸ってますからね」
「誰だ!」
そいつはスゥーっと空から降りてきた!
「我が名はデーモン、魔王ともあろうおかたが……情けない」
『デーモンだと!?』
【デーモン】羊の顔をした悪魔の一種、またデーモンでも、数種類いる。
「ディアナ! 勝てるか!?」
「デーモンは私の剣の師匠だ! とても、勝てん!」
「いや、魔法とか魔力なら、勝てないが、剣なら俺達が束になって、かかれば勝てる!」
「おやおや、甘く見られたものですね~」
一同はケルベロスから降りた。
アルフレッドの攻撃! しかし、軽くかわされる、キディの攻撃! だが、二人の剣も一つの剣で受け、両手にある剣の、片方しか使われていない! そこへチェルシーとディアナ(ベガスに剣を返してもらった)が、攻撃する! なんと両手、二本の剣で、四人の剣を、軽くあしらわれ、ケルベロスは攻撃できない(味方ごと噛み砕いてしまいそうだから、もっともデーモンの動きについていけるかわからない)。
「つまらないですね」
そう言って、四人を弾き返した! アルフレッドは直ぐ様、剣で挑む! すると、少しだけデーモンにかすり傷をあたえた!
「なかなかやりますね。あなた」
ナンバーは奇策に出る。
「皆逃げよう!俺を信じてくれ!」
しかし、剣を交えているアルフレッドは、逃げようにも、逃げれない! そこでディアナに奇策の内容を耳打ちする。
「……確かに剣では、勝てぬだろう……やるしか無さそうだな」
今度はディアナが、デーモンと交戦する。その隙に一同、ケルベロスに乗る! サヘルとゴルチェを残し!
「今だ!各自魔法を!」
サヘルは火の玉を連射し、ゴルチェはゴーレムを召喚し、ディアナは、片手に剣を、持ち直し、指先でパチンと弾くと、雷をおとした! 一瞬、デーモンが怯む、その隙にケルベロスが、ディアナを頭に乗せジャンプし、結界を壊す!
「よし! やったぞ!」
なんと! あっという間に、ディアナは、結界を壊した! 生気を取り戻したトリトンの戦士、魔法使いで、一斉にデーモンに攻撃! これがナンバーの奇策! 弱い者達でも、数が揃えば、デーモンでも苦戦する!
「くそう!」
デーモンは、傷が増えていくにつれ、疲弊していった!
「いける!」
アルフレッドは確信した!
読んでくれてありがとうございます!デーモンって聖書にでてくるんでしたっけ?