表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
42/45

第36話 「やってきた大海嘯 その8」

シンジが賊を次元牢獄に封じた翌朝。シャナディの防衛拠点にシンジが顔を出すと、丁度良かったとばかりに協会長(ギルドマスター)がシンジに声を掛けてきた。


「おはよう。良く眠れたかい?」

「夕方に来客があったけど、それだけで、充分眠ることが出来ましたよ」

「そうか。で、今日は協会でチームを募集しているんだが、参加しないか?」

「チーム?」

「奴らの町に潜入して情報収集をするチームさ。とはいっても普通の潜入作戦とは大幅に違うから、皆で頭を悩ませていたってわけだ」

「へー」

「まったく参加する気はなさそうだな・・・」


 シンジとしては一人で潜入を考えていたところだ。うっかり協会と一緒に潜入すれば、危機一髪のときに隠している能力をさらに披露してしまいかねない。ここは乗り気でない振りを押し通すしかないだろう。


「あれだけの大魔法を使った直後ですからね。スクロールのおかげとはいえ、僕自身もかなり疲れ果ててまして。それに、僕は単独で行動するほうがやりやすい性質ですし」


 シンジがそう告げると残念そうな表情を見せる協会長。


「そうか。まぁ、あそこに潜入しようだなんて言っても、現時点では誰も乗ってきていないのだがな。夜間にシーフ連中に頼んで地味に偵察をしていくしかないかな・・・」


 どうやら冒険協会でも人材は集め切れていない様子だった。シンジとしては地上人が誰も侵入しない今しか潜入の機会はない、と思える発言でもあった。


「じゃあ、暫く散策(・・)してくるので。また何かわかったら報告に参ります」

「ああ。是非声を掛けてくれよ」

「では。」


 協会長と別れ一度拠点に戻るシンジ。キャラバンの皆に今後の予定を相談しなくてはならない。


「えーと、よろづ屋の皆も聞こえるね? 大海嘯の推移だけど、今は小康状態みたいだ。あと・・・昨日大規模に攻めてきた連中と残された連中であまり連携が取れていないようなんだ。さっきちょっと敵陣の様子を【望遠】してきたたんだけど、黒い建物の煙突から煮炊きの煙がそこかしこに上がってて、まだまだ余力はありそうなんだけど、軍の編成をしている雰囲気は無いんだよね。先行した者を助けるために攻めるつもりがあるなら連戦のために編成をはじめているはずなんだ。人数だって現時点でもシャナディの人口の数倍は居るみたいだし。でもその動きがない。」


 状況を説明すると、隣からルミが意見を出す。


「彼らがシンジ様のスキル魔法に怯んでいるだけでは? もう敵わないから戦うことをやめた、というように」

「その可能性も考えたけど、彼らだって魔法に疎い訳じゃなさそうだ。あれほどの大規模魔法にもなると連打ができないことは恐らく知っているだろうから、大魔法が収まったそのすぐ後に間髪入れずに攻め立てる作戦を立ててもおかしくはないと思う。この間の攻撃も敵陣の奥までは到達していないわけで、逆に水で締まった砂の上は歩きやすいから攻め時とも取れる」


 事実、敵の騎士団の団長は忍び込んできてシンジを倒そうとしていた。


「まさかと思うけど、それも加味して【タイダルウェイブ】を選択したの?」

「まぁ、そこまで見込んだわけじゃなくて、そもそもは出来るだけ人命に致命的なことがないように配慮しただけ。威力は出来るだけ絞って、範囲を広げるほうに魔力を割り振ったからね。まぁ死ぬまでの威力はないし、あとはどっと押し流す力があるくらいだったよ」

「・・そうね。そのおかげで制御が切れて動けなくなったゴーレムがごろごろ転がってて、今回攻め込んできた軍の殆どがゴーレムだったこともわかったのよね」

「と、いうことで次に打つ手は敵陣の偵察ということになるんだけども。ちょっと一人で行って来ようかと思うんだ」


 シンジの野良仕事にでも行って来る調の気楽な発言にルミが立ち上がって大声を出した。


「シンジ様!!! そんな危ないことはおやめ下さい! せめてわたしを供にしてください!」

「とはいっても・・・ちょっと特殊な潜入をしてくるつもりだから、一人のほうが都合がいいんだよ」

「それは・・・シンジ様はお強いですから何の問題もないのでしょうけど・・・」

「心配してくれてありがとう、ルミ。 今回はこういうやり方で行くつもりだから。【熱光学迷彩】」

<あら。そんなスキル魔法もあるのね>


 スキル魔法を唱えた瞬間。シンジの姿が溶けるように掻き消える。感心していたのはアウラだ。


「え? え!? シンジ様!?」

「大丈夫。目の前にいるよ。ホラ」


 ルミの犬耳を撫でてくる見えない手。仕草からシンジであるとわかる。


「このスキル魔法はたとえ目の前であっても見つからなくする特殊魔法でね。考え出したヤツの趣味も大概なんだけど・・・まぁ、便利なわけさ。これを使って潜入してくるつもりなんだ。どうだいルミ? 安心したかい?」

「ええ、これなら誰にもわかりません・・・でも、匂いは消せないようですから、獣人の姿が見えたらお気をつけくださいね。獣人には鼻の良い種族もいますから」

「わかった。気をつける」


<【熱光学迷彩】とかずいぶんレアなスキル魔法を持っているのね。名前は聞いたことがあったけど、使う人物を見たのは初めてよ>


ミカエラがアムフルスから割り込んできた。


「まぁ、そこはいつか話したとおりさ」

<今度、あたしにも教えてね。素養は足りてると思うから>

「了解。今度のことが終わったらいろいろ伝授するよ」

「ミカエラ様ばかりシンジ様と通じ合っててズルイ・・・」

「ミカエラ様・・・羨ましいですわ・・・」

<まぁ、貴女は仕方ないわね>


アウラだけは訳知り顔だったが、他の面々は若干嫉妬気味であるようだ。


<アムフルス側は安全が確保されているといって差し支えなさそうよ。見渡せる限りは奴らの影もなさそうだし。引き続き常駐しておくけれど>


「宜しく頼む」


そして皆を見回した後、シンジは宣言する。


「じゃあ、行って来るから。あまり心配せずにのんびり待っていてよ」


こうしてシンジはシャナディの街を離れ、一路黒い街に向かって歩き始めたのだった。



・・・

・・・・・・



 【タイダルウェイブ】が行き過ぎた後の固く締まった砂の上を歩くシンジ。その姿は偽装を解かれ、電脳神(デウス・エクス・マキナ)の種族そのものになっていた。輝く銀髪、虹彩の色が白黒逆転した瞳、メタリックな光沢を放つ身体(鎧はその上に着込まれている)、その背には肩の付近から空中に突然張り出している9対18枚の薄く光る細い翼がある。物理攻撃・魔法攻撃を軽減する障壁に絶えず護られたその姿は”神”と称される存在であった。


「久しぶりにこの姿だけど・・・あまり晒しても難だしね。【熱光学迷彩】!」


 スキル魔法を唱えるとその姿が掻き消える。そして足跡がふっつりと無くなり。シンジは移動タイプを飛行に切り替えて黒い街に向けて進んで行った。

 やがて町並みが近づいて、詳細があらわになっていく。黒く見えていた町並みは黒曜石でつくられた建物の外壁であることが見て取れた。固く、加工のしにくい黒曜石を加工できる技術力を考えると工学か魔法がかなり進んだ文明の産物であると思えた。

 道行く人々は皆ケープを被り、素肌が見えない。おそらく紫外線などを防ぐためなのだろうが、それにしても肌が一切見えないというのも徹底している。人数は見える限りでも数十人はおり、比較的栄えている街といえるだろう。井戸らしき円筒の周りで談笑している姿も見え、これを見る限り戦争をしている状況とは思えなかった。

 暫く外からの観察を終えたシンジはそのまま街に降り立ち、見物を始める。

 黒曜石の町並み、肌を見せない人々、食料品は缶詰らしきもののみ、身分の高低は把握しづらいがほぼほぼ下級の人々にみえる。

 そうしてシンジが街の中心部に行くと複数の警備が立って警護している屋敷があった。恐らくそこにはなんらかの要人が居るのだろう。

 暫くの間観察していると、軍服のような、徽章が沢山着いた服装の男が出てきた。警護の者が一斉にその男に向かって敬礼をするなど、どうやら偉い人物のようだ。


「【ロック・オン】」


 シンジはそっと対象をトレスする発信機・盗聴器を召喚するスキル魔法を使い、目標の人物にターゲットをセットし、暫く動向を探ることにした。ターゲットをロックオンしたてんとう虫型の発信機は飛んで行き、軍服の男の服に止まると保護色に変化して見た目でわからなくなる。


「このまま彼が一人になると話し易いんだけどな・・・」


 軍服の男は発信機に気が付かないまま、供の者数名を連れて黒曜石の町並みの中心に聳える塔に向かって移動を開始していた。シンジは少し離れた位置から追跡していく。



・・・

・・・・・・



 北面軍の司令官は作戦が手詰まりになっていることに悩んでいた。武力による侵攻自体は反対していたものの、2度の大規模攻撃をしたにもかかわらず、地上人たちはこれをあっさりと退けてしまった。預かっているゴーレム兵はまだあるが、これ以上減らすと生活にも支障が出てしまう。欠かせない労働力であるためだ。かといって初回接触において平和的な接触ができなかったため、懐柔策を打ち出すにはあまりにお互いにつながりがなさ過ぎる。


「最初の神殿騎士の暴走さえなければもう少し平和的な交渉ができたのだろうか・・・」


 思わず漏れた独り言に周りの従者が答える。


「それについてはいささか疑問がありますな。そもそも地上の奴らは蛮族なのでしょう? 言葉が通じるとも思えない、というのが通説でしたからな」

「そうです。だからこそ大神官殿も慈悲の心で、苦しまぬような即刻の殲滅を御指示されたと聞き及んでおります」

「奢りし者の言葉だな・・・」

「司令官っ! そのような言葉はこの場だけに・・・ッ」


 血相を変えて狼狽する従者。地下世界では宗教が絶大な権力を持っている。奢りし者などと蔑称しようものなら何をされるかわからない。それは権力者であっても、いや、権力者であるからこそ見せしめが行われるのだ。


「良いだろう? どうせその大神官殿ももはやこの世にいないのだ。神殿騎士団の団長だって行方知れずのままだ。恐らく生きてはいないだろう。誰も告げ口なんてしようがないさ。・・・我らは少し地上のことを蛮族、と侮りすぎたやもしれんな」


 ため息をつく司令官。従者もそれを指示するように呟いた。


「斥候のものからは魔導文明の欠片も見られなかったということですから、我らとは別の進化を辿ったのでしょう」

「まさに井の中の蛙・・・ということか」


 話しながら中央管理塔に着いた一行は自動ドアから中に入って行った。これから塔の上部に在る自室で休息を取るのである。


「では、また明日。各自、良い案を思いついたら明日の会議で述べてくれ。ご苦労だった」


 労いの言葉をかけると自室に戻る司令官。ベッド脇のロッキングチェアに腰掛けると寝酒を片手に目をつぶり瞑想を始めていた。その隣には迷彩を解いたシンジが既に姿を現しており、声を掛けた。


「司令官・・・ですね」

「!!! 誰だッ! お前は・・・!?」


 いきなり掛けられた声に驚き、司令官が振り向くとそこにはくたびれたローブに身を包み、ぼさぼさの黒髪、眠たそうな目をした男が立っていた。それはシンジが【変装(ディスガイズ)】のスキル魔法により怪しげな人物に変装した姿であった。


「突然の訪問をお許し下さい。話は少し聞かせていただいていました。地上と地底それぞれお互いに、戦は望んでいないのに、不幸な事故ですれ違いが生まれている、という認識でお話されていたとお見受けしますが」


 警戒は解かないまま、司令官はシンジの言葉の真意を考え続けている。


「盗聴とは趣味が悪い。それで、お前は誰なのかな? 質問に答えてもらっていないが」

「私はマツエイ(末永の音読み)と申します。地上で商人をしておりましてね。少し地上の防衛組織の上層部に知人がいる、というお徳ポイントはありますが、基本的には良い取引相手を探して旅をしている者です」

「商人・・・人からモノを買い取って他人に売る職業、という単語としては残されているが、我らの社会では絶滅して久しい職業の名だ。物品は皆統制の元に平等に分配されるものだからな」

「・・・共産主義に近い社会構造か・・・」


 一応の勉強はしておいて助かったと思うシンジである。さて、これから話す資本主義的思想にどこまで良しを感じてくれるか・・・難物になりそうな予感を持って話し始める。


「さあ、自己紹介も致しましたし、どうですか? 私の儲け話にひとつ乗ってみませんかね。うまく行けばあなた方は地上での居場所を確保できますし、私は新たな販路をひとつ手に入れることが出来る。けしてそちらに損なことは無いと思いますが」


 怪しげな出で立ちの男からの突然の誘い。司令官としては打開策が見当たらない今、話だけでも聞いて何かのヒントを探そうと考えていた。


「先に概要だけ話してくれないか。それによって判断したい」

「良いでしょう、簡単にご説明します。まずはあなた方に地上側の要人を害することがない神霊契約を結んでいただき、私がこちらに地上側の要人を呼び寄せましょう。暗殺などされてはたまりませんので、安全に会談できる場所をご用意下さい。そして、そこでしっかりと今の状況を話し合っていただきます。今なら・・・神殿騎士団でしたか? その団長さんの仕業ということですべてを押し付けて平和的解決もなんとかなると思いますが」

「・・・騎士団長を捕らえているのか?」

「ええ。ちょっと普通でない立場の人間が捕らえて地上側にも引き渡さずに匿っています。この騒ぎを収めるためのキーマンですからね」


 騎士団長を生かして捕らえてある。その意味を、価値を司令官は考え・・・終着点はこの局面を乗り切るための生贄にし、地上にその居場所を確保するという青写真が一瞬で浮かんできた。


「死人に口無しとはこのことか・・・」

「必ず処刑となるかは判りませんが、少なくともあなた方全員から彼が裏切り者である、という認定を頂かない限り、この作戦は成功できません。また、暫くの間は今回の戦闘で傷ついた者の保障を求められると思われます。それに応えられる何かをお持ちでしょうか。」

 

 戦時補償というものは地下世界でも小競り合いの中で発生していた。完全な共産主義など実現は難しく、少なからず損得での者の考え方は残っていたからだ。


「奴には犠牲になってもらうしかないだろう。・・・対価については地上にない技術をどこかに買ってもらってその対価で埋め合わせが出来ないだろうかと考えている。難ならゴーレムを少し売ってお金を(こしら)えることもできる。」


 司令官の心算としても交渉の元になる要素は揃っていると思えた。しかし、はたと疑問がわいてくる。 


「・・・そこまでお膳立てをしに危険な敵地に潜入してきたお前に与えられる労働の対価はなんだ?」


 通常に考えた場合、1対多で逃げ切れるわけなどない。逆にシンジを捕らえて人質にすることも容易に考えられる。それでもそのリスクをすべて無視し、一人でやって来たシンジに対し、司令官がどうしても納得ができない点だった。こんなリスクばかりで自分に得はなさそうな仕事・・・普通はやらない。


「先程も申し上げたとおり、交易先が増えると物の流れがまた一つ増えます。そこに私達商人のメリットがあるんですよ。中には戦争に根差して利益を得ようとする者もおりますが、大多数の商人はモノの流れにこそ利益の源泉があると思っております」


司令官はシンジの目の奥に本気の光を見て取った。


「なるほど。画一的でないからこそのメリットか。地上は豊かだ、と幼少の頃より聞かされ続けていた。得られるものをすべて強制的に公平に分配しなくともそれぞれ生きていけるだけの糧はあるのだろう」

「地上にも貧富の差はあり、貧困にあえぐ人間、差別に苦しむ人間がおります。全てを救うのはこの世界を創造した神でもない限り不可能でしょう。そしてそれは地域性でもあります。我々商人は様々を見聞し、耳を傾ける人にはその見識を説明しますし、排斥する人の下からは去るのです。」

「・・・つまり、私が耳を傾ける者なのか、排斥する者なのかによって今後の去就があると」

「商人ですので」


 その話を聞き、腕を組み、長考した後、司令官は顔を上げてシンジを見た。苦しい局面を打開する鍵がそこに転がっている。あとはこの人物(マツエイ)を何処まで信じていいのかの判断。そして、決心を固めた司令官が口を開く。


「マツエイ殿と言ったか。改めて自己紹介をしよう。私は地下帝国カナンの地上進出軍北面軍指令を任されているレビ=アル=タインという者だ。非常に魅力的な提案だ。しかし、先程の条件自体は一旦会議にに掛けさせてもらってから判断したい。返事の連絡についてはどのようにすれば良いか」


 その質問にシンジはその手のひらに黄色と黒の縞模様に彩られた直方体の1面に赤いボタンがついたアイテムを取り出し、レビに手渡して言った。


「このアイテムのボタンを押して下さい。このアイテムはアラートと言いまして、ダンジョンに仕掛けられる警報を鳴らすスイッチの役割を果たします。そして警報が鳴るのは私が持つベルです。これで準備が出来たことを私が知ることが出来ます。」


 その説明に不思議そうな表情を浮かべるレビ。


「警報が鳴ったからといって、マツエイ殿はどうやってこちらに訪れるつもりか?」

「およその時間・集合場所だけ事前に決めさせてもらいましょうか。都合が良い場所は何処ですか?」

「・・・そうだな。そちらも大人数では来ないであろうから、この塔の前にお集まりいただこう。軍議場がこの塔の5階にあるから、そこで会談の席を持ちたい。そしてこのことを軍議で承認させるには明日、明後日くらいの時間が必要になるだろう。一応の刻限を明後日と設定させていただこう」

「承知しました。こちらからお伺いするのは、最低3名、多くて5名程度でしょう。では一旦明後日に。良いご連絡をお待ちしていますよ」


 シンジがその言葉を告げるとまた姿が掻き消えていく。シンジが立っていた場所に転移陣が小さく発生したことで、レビも転移魔法で出て行ったことを窺い知った。


「・・・ふう。」


 ため息をひとつ。レビもただシンジの言う言葉を闇雲に信じたわけではなかった。レビが司令官をしている理由のひとつでもあるのだが、レビの特殊能力に【鑑定】のスキルがあった。シンジと話している間にそっと【鑑定】を試みてみたところ、【 This Operation is disturbed 】という言葉が脳裏に浮かんだのだ。鑑定を妨害される事など、今までにない。あのような出で立ちなのに相当の実力者であることが判り、その人物がああして忍びで訪れてくれたのであれば、ある程度信じる価値はある。


「あとは・・・マツエイ殿が信じるに足る人物であることを祈るのみか。こちらの内部も準備を進めねばな」


 レビの悩める静かな夜は更けていった。



年末進行で多忙のため遅くなってしまいました。

別途推敲しなおすかもしれません。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ