クリスマスプレゼント
クリスマス三日前
「ど、どどどど、どうしよう!何も決まらないっ!」
焦って考えれば考えるほど頭が真っ白になる。
「高いものがいいって訳でもないし…どうしよう!」
『西片湊の好きなもの』で、スマホを漁っていると、天使の笑みを見せる湊くんの写真が出てきた。
そのとき、ふといつかの湊くんの言葉を思い出した。
『俺がテレビと違ってがっかりした?全然キャラ違っておかしいって思った?』
あの時、私ちゃんとフォローしたっけ?湊くん、どんな顔してたっけ…?湊くん、どうしてあんなこと私に聞いたんだろう?
不安になってきて、一所懸命あの時の記憶をたどる。
あの時、私がなんか言った後、湊くんの反応、薄かったよね?そういうタイプだと思って見逃してたけど、ほんとは凄く傷ついた過去があったのかもしれない。
「湊くんに謝る?いや、なんか違う。湊くんがもし傷ついていたのなら、私が何とかしてその傷を埋めたい。
その時、思いついた。湊くんに贈るクリスマスプレゼント。
「ちょっと時間かかるかもしえないけど、絶対に完成させたい!」
私は急いで外着に着替えて材料を買いに行った。
クリスマス当日
「メリークリスマース!!」
クリスマスの夜、家はキラキラに飾られて、賑やかだった。酔いしていたクラッカーも、あまりの賑やかさに音が小さく聞こえる。
「やぁ、湊くんが来てもう二か月もたったのかぁ。」
お父さんがしんみりと呟く。
「時がたつのは早いねぇ。」
お母さんがケーキを切りながらお父さんに微笑んだ。
「湊くんが来てくれて私幸せです~!」
今までの暮らしを思い出すと自然と笑みがこぼれ落ちる。
「そ。」
湊くんは相変わらず不愛想で、あの日からなんとなく避けられているようにも感じる。
クリスマスプレゼントは一昨日から徹夜で仕上げてきたので、ばっちりだ。
あとはタイミングを見計らって渡すだけ!これで湊くんの傷を癒すのだ!
~九話に続く
最後まで読んでくれてありがとう!
湊くんたち、仲直りできるかなー?心配ですね。
次も読んでくれたら嬉しいです!




