幼馴染の岳登場
ピーンポーン
土曜日、リビングで湊くんとテレビを見ていると、インターホンが鳴った。
うう、珍しく二人でテレビ見れてたのに…
「はーい。」
とことこ玄関まで歩いていき、ドアを開けると、そこには背が高く、真っ黒でつやのある黒髪の青年が、って岳じゃん。
岳は幼稚園のときからの幼馴染で、同い年。中学三年生あたりから顔が大人っぽくなってきて、女子からの人気が絶えない。らしい。
「あれっ、岳どうした?」
「いや、この前ちょっと遠出したからお土産持ってきただけ。」
そういうと手に持っていた紙袋を私に渡した。
「やー、わざわざありがとねー。」
「どういたしまして。あ、あとこれ。」
岳はポケットの中から小さい包みを取り出し、私の手の中に置いた。
「これは俺からのプレゼントってことで。」
「えー!!ありがと!嬉しい!!」
「気に入るといいけど、じゃ。」
岳はそれだけ言うとさっさと家を出ていった。
リビングに戻ってお土産を机へ置き、早速ソファーに座り、岳がくれたプレゼントを取り出す。
「さっきの人、誰?仲良さそうだったけど。」
「ん?ああ!私の幼馴染の岳です!私と同い年なんで、湊くんからしたら一個下ってことになりますね!」
「ふーん。それは?そいつに貰ったの?」
湊くんは横目でプレゼントを見る。
「はい!でもこういうことなかなかないんでちょっと嬉しいです!」
ニコッと湊くんに笑いかけると、湊くんはちらっと私を見たら、すぐプレゼントに視線を戻した。
「開けてみたら?」
「あ、そうですね。」
丁寧に包装を破くと、中からパッチワークで作られたウサギのキーホルダーが見えた。
「うわー!かわいい!岳からのプレゼントとか珍しすぎて興奮するんだが。」
「…ふーん。」
湊くんはキーホルダーをじっと見つめた後、スッと立ち上がって、階段に向かって歩いて行った。
「えっ?部屋戻るんですか?」
「うん。テレビ、好きなの見ていいよ。」
「あ、はーい…」
え、私なんかまずいこと言いました??なんか不自然な流れで部屋戻っていったような??
私は一人になったリビングで、ガクッと肩を落とした。
~四話に続く
最後まで読んでくれてありがとう!
四話もすぐ更新するので、ぜひぜひ、読んでください!




