推しとの同居は刺激が強すぎた
休日の朝だった。やけに下がうるさいと思って部屋からリビングに階段を下りてみたら、
「お母さーん?どした…て、いる!!」
なんか、西片親子がいるではありませんか!ついでにトラックが止まっていて、せっせと段ボールを家の中に運んできている。
急いで準備を済ませ、リビングに走った。
「おはようございます!今日だったんですね!」
「あ、おはよう!歩実ちゃん!急にごめんね。」
湊ママはにっこりと優しく微笑んだ。
「全然大丈夫ですよー!私、湊くんのファンですし!」
「そ。」
隣で会話を聞いていた湊くんは、前みたいに塩対応だった。
でも、そのギャップが萌えるんですよねぇ
しばらくして湊くんママは帰っていき、空き部屋に湊くんの荷物も運び終わった。
すっかり疲れて眠っていた私は部屋のドアをノックする音で目が覚めた。
「…ん、はーい。」
目をこすりながらドアを開けると、髪の毛が濡れていて、水の滴った湊くんが立っていた。
「風呂開いた。さっさと入っとけっておばさんが。」
やばい、やばいやばい、ご褒美どころか、なんか罪悪感…てか刺激が強すぎる
ああ、髪の毛が濡れていていつもより色気が…部屋着もかっこいい。血行が良くなっているのか唇も真っ赤で、ああああ、イケメンってヤバない?
「どうした?」
キョトンと不思議そうに首をかしげる仕草をする湊くん。
「あっ、や、何でもないです!お風呂ですねー、ちゃちゃちゃーと済ませちゃいます。」
「ん。」
焦って速足で部屋を出た。
ううん…!これが毎日続くのかぁ!わくわくしてしょうがないんだが!
私は満面の笑みを浮かべてお風呂に向かったのだった。
「ただいまー!」
いつものように家に帰り、ドアを開ける。着替えるのが面倒くさくて、そのままリビングへ向かう。
「ん、帰ったか。」
ソファーには部屋着でくつろぐ湊くんが…
なになにこの夢シチュエーション。帰ってきたら推しが家でくつろいでました?最高過ぎるんだけど。これ毎日続くの?なにそれもう毎日がチートデイやんけ。
「なれなーい!推しが家にいるなんてなれなーい!!」
うおーんと変な雄叫びをあげながら走って部屋に戻り、その勢いでベッドに飛び込む。
「…最高なんだけどっ!なになにこのご褒美の連続!幸せ過ぎてこれからどんな不幸が起こるのか心配になってくるんですが!」
「そんなに喜ぶこと…?」
後ろでクールなイケボが聞こえてガバッと振り向く。湊くんはドアのところに腕を組んで立っていた。
「もっちろんですよっ!!こんなこと不可能すぎて夢にも見ていなかったんですよ?!それが今叶っているんですよ?!」
「へぇ。」
湊くんは冷ややかに言い放って湊くんの部屋に戻っていった。
~三話に続く。
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