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推しが可愛いに目覚めた


「…寒い。しんどい。」


湊くんは布団に顔をうずめた。


「ほんとですかっ??!部屋で寝ててください!お風呂わいたから言いますから!」


 私はゆっくり湊くんを起こすと、部屋着に着替えるように促し、湊くんの部屋の暖房をつけた。


「…やっぱり、熱ありますね…。いつからしんどかったんですか?」

ベッドに横になった湊くんの目をじっと見つめる。


「…昨日の夜くらい。」


ぼそっとつぶやくと、湊くんは布団にくるまった。


「あっ、昨日仮眠とるとか言ってたのってそのせいですかっ?ていうかなんで体調悪かったのに出かけに行ったんですか!いくらパンツが必要だからって…」


「…どうしても今日じゃなきゃいけなかったから。パンツ?は知らないけど。」


湊くんはひょこっと布団から顔を出した。


「そんなに無理して…何買いに行ってたんですか。」

「…クリスマスプレゼント」


湊くんは机に置いてあった小さい紙袋を指さした。


「俺、用意してなかったし、今日までだったらクリスマスプレゼントになるし…」

「そのためにわざわざ…開けてもいいですか?」


 感動して泣きそうになりながら訊ねる。


「ん。」


 湊くんの返事を聞いて、紙袋の中を覗くと、中にはパッチワークで作られたハンカチが入っていた。


「か、かわいい~!!」


 あまりにセンスがいいので縦にしたり横にしたりして眺めていたら、ふとあることに気づく。


「あれ?このパッチワークの柄、岳からもらったやつに似てるかも?」


 湊くんはギクリと肩を震わせた。


「…だって、あいつからもらった時めっちゃ喜んでたし…」


 ちょっと口をとがらせる湊くんを見ると、心がほくほくした。


「湊くんが選んでくれたやつだったらなんでも家宝になりますよ~。」

「…べつに、家宝とかじゃなくて、あんたが持っていたら別にいいんだけど。」


かっわよい!!!!なにこの可愛さっ!!最高かな??うーんLOⅤE.上目づかいで?綺麗なお顔で私を見つめてくる?あ、推しかわよ。


「本当にありがとうございますっ!」


ハンカチを胸に抱いて、そのまま部屋を出ようとすると、


「まって。」


湊くんにカーディガンをつかまれた。


その目は、真剣な眼差しで私を見つめていた。




~十二話に続く


最後まで読んでくれてありがとう!


何が起こるのか楽しみに待ってくれたら嬉しいです!


では、十二話で会いましょう!

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