表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
狼と仔山羊  作者: 藍内
5/9

逃げ出したけど

その時、僕はドアから勢いよく開けて飛び出し、ドアの前に立っていた山羊を突き飛ばし、家の周りにある森に逃げ込んだ。

走っていたのは初めの内だけで、家が見えなくなるとゆっくりと歩きだすようになった。

歩いている間もう一度、ここはどこで、どうやってここに来たのか考えようとしたが、頭が相変わらずぼんやりとしていて、全く解らなかった。それどころか、僕が何をしていたのか、はっきりと思い出せなくなってきた。

それから僕は、何も考えずただ森の中を歩いた。森は予想していたよりも広く、歩いても歩いても森の外には出なかった。

まっすぐ歩いているつもりだが、森の中は薄暗く、本当にまっすぐ歩けているのか分からない。寒い。目印も無く、似たような景色が続くため、同じ場所を何度も歩いているような気もする。

一時間ほど歩くと家が見えた。

その家は残念ながら最初にいた家だった。(やっぱりまっすぐ歩けていなかったようだ)

家からは、人の気配がしなかった。長時間歩いて足が痛くなったため、少し恐怖はあったが家の中で休むことにした。

家に近づくと違和感を覚えた。家や周りの木が最初にいた頃に比べて、一回り大きく見えたからだ。

 どうしてかは良く分からないけれど、家が大きくなったのではなく、自分が小さくなったようにも感じられた。

家のドアを開け、誰もいないことを確認してから、ある所に行き、疲れていたのでそのまま眠った。

 

 目が覚めた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ