表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
狼と仔山羊  作者: 藍内
2/9

お腹が空いた

驚いて椅子から立ち上がると、壁に掛けてある鏡に僕の姿が映った。鏡に映った僕は、絵本に出てくる様な、二足歩行する恐ろしい狼の姿になっていた。

 何故僕が狼になっているのか考えたが、そんな事解るはずがなかった。

訳が分からず、とりあえずもう一度椅子にすわった。

 一分程そうして悩んでいたら、途端にお腹が空き始めた。

最初の内は我慢していたが、次第に空腹が耐え切れなくなってきた。

 テーブルの上には果物が置いてあったが食べる気にはならなかった。狼になったせいだろうか。代わりにに、無性に肉が食べたくなった。

 果物以外に何か食べる物はないか、探そうとして席を立った時、壁際にある机の下から物音がした。

 何の音だろうと思い、机の下を見に行った、するとそこには変わった姿をした子供がいた。

まるで人間と山羊の中間みたいな(狼みたいになった自分のように人間と動物の中間の)姿をしていた。

その時の僕は、さっきから続いてる空腹感とぼんやりとした頭の所為で、物事を判断するのがうまくできなかった。

 その為、目の前にいる子供を、食料として認識してしまった。

 そして、頭から子供を飲み込んだ。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ