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魔王との謁見
「・・・・」
マリアは無言だった。
「マリア様、ごめんなさい」
「・・・・謝らないで。私は怒っている訳じゃないのよ。ただ困惑しているだけなの。暫く考えたいわ」
マリアは自分の信仰していた女神の本性を知って困惑しているようだ。
「暫く答えは保留にしてくれる」
「構わないぞ。魔王ルシファー様も了承するだろう」
こうして私達は魔王軍に保護してもらう事になった。
「桃香、私も魔王軍に入るわ」
魔王との謁見直前にマリアから魔王軍に入ると告げられた。
「お前達が聖女と護衛の魔物か」
「はい」
「私は魔物ではなくて、着ぐるみです」
「そうか。着ぐるみという種族の魔物か」
全然理解していない。
「お前達の処遇だが、着ぐるみには魔王軍に入ってもらうとして、聖女に希望はあるか」
「私と桃香は一心同体です。私には戦闘力は皆無ですが、桃香の体内に入り、彼女を回復させられます」
「成る程。それは名案だな」
こうして私とマリアはペアーを組んで、魔王軍に入る事になった。