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24「狂気」

「我が子を愛せないネグレクトの親や、望まない出産から子供を遺棄しようと考えている方にターゲットを絞り、此方も24時間の電話相談窓口を開設しました」

「子供に愛情を注げない親をどうするつもりですか?」

「そのままではいずれ虐待や育児放棄などで子供を死亡させ、犯罪者となって捕まってしまいます。また、望まない出産から子供を遺棄しようと考えている女性の手助けが出来ればと考えています」

「いずれ亡くしてしまう子供達の命を利用すると言う訳ですか?」

「お互いにとって有意義な提案だと考えています。この場合も火葬式と合祀墓への埋葬まで此方が責任を持って対処します。また、そのお子さんの血液型がAB型のRH-だった場合、その希少系から高額の対価が期待出来ます。言うなれば、少し確率の良い宝くじを手に入れたも同然です。それをむざむざ死なせて手放す輩はいないと考えています」

「それは人身売買ではありませんか?」

「いえいえ、消え行く命の救済です。勿論、適当な死因を与えて処理します。望まない出産でも受け入れてくれる機関があると知れ渡れば、現在問題になっている出生率の低下を食い止める一つの手立てとなるのではないでしょうか?当然、生まれ落ちた命が大人まで成長出来る保証はありませんが、それは現在でも変わらないでしょう?」

「それは狂気の沙汰ではありませんか?」

「狂っているのは我が子を殺してしまう親達ですよ。不幸な事件を起こさせない為の一つの手段です。実は今回の娘さんの件ですが、我々にも心臓移植の待機患者の情報が来ていました。豊梨病院がドナーとして伊達さんの娘さんを特定していた事も情報として入手していました。でもまさか、娘さんを襲撃してまで心臓移植のドナーに仕立て上げようとするとは思いませんでしたが」

「それで、豊梨病院から娘を奪還した際に一億円の対価と申し出たのですね?」

「我々は、同意のないドナーは受け入れません。何処から情報漏れが起きるか分かりませんからね」

「納得した訳ではありません。では、無差別殺人を犯す者達について伺います」

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