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殿下の猛攻!開始!



「殿下…あの、今日は天気もよく…」

「ふふ。うん、もう日は落ちてるけどね。」

「…うっ!あ、あの、あの!」

「なーに?僕の可愛いシェリル。」


「ち、ち、ち、近ー-い!近すぎます殿下!」


ずささーっと効果音がつく勢いで殿下のそばから飛びのいてしまいました。

まぁ、といってもベッドの端に行っただけなので手を伸ばせばすぐの距離ではありますが…。

でも!それでも!ベッドの上に!二人きりなんだもの!!!


は、恥ずかしい!思った以上に恥ずかしい!


殿下はベッドの上に正座していた私を背中から足で囲むように座ってきて、私の髪を右手でくるくると触ってくるし、左手は私のぎゅっと握りしめていた左手の甲に重ねて指を絡めてこようとするし!!


甘ー---い!甘いよ!甘すぎるよ!殿下ってこんなだった?!こんな色気ムンムンな雰囲気でしたっけ???!


「そりゃ近づくよね。だって…今日()()だよ?」


「しょ、初夜って強調しないでください!殿下は恥ずかしさってものがないんですか!」


「いや~ドキドキはしてるよ?ここまで長かったな~。」


「絶対ドキドキなんかしてないでしょ!そんな孫を見るおじいちゃんみたいな穏やかな顔した人が、ドキドキを語らんでください!」


「いや、、ふふ、語るなって、ははは、誰目線なの?」


爆笑!?爆笑してる!こんなに私は緊張でどうにかなりそうだというのに!爆笑!?

目に涙まで浮かべてまで笑うとは!許さん!


「う、うるさいです!もう許しません!私はもう寝ます!」


「ダメだよ。」


え?っと思う間もなく殿下はベッドから脱走しようとしていた私の右足首をつかんで、ぐいーっと自分のほうへ引き寄せ、あっという間に仰向けになった私を上から覗き込んできました。


「逃がすはずないよね?」


ひぇ。…みなさん、さようなら(泣)今日が私の命日かもしれません…。

甘ー--い!!

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