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ハカセの発明は凄いんです

作者: aqri

 クラスにハカセというあだ名の子がいる。この子はいつも何か発明しているのだ、将来は発明家に違いない。

ある朝教室に入るとハカセが私の手に電球を握らせた。


「何これ?」

「委員長、今日ウンコした?」

「は? し、してないよ!」


 顔を真っ赤にして言うと電球がピカっと光った。それを見て男子は「うそつけ~、光ったからウンコしたんだ!」

大爆笑だ。

 ハカセは電球をパっと取り上げると次々他の人につけて質問をする。

あ、これウソ発見器だ。何て奴!とハカセを一言注意しようとしたらハカセは全然笑ってなかった。


「やっぱりウソ発見器だよねこれ」

「自分で作ったんでしょ? そりゃそうじゃん」

「そっか、そうだよね……」


 もうすぐ予鈴が鳴る。ハカセが電球を教卓の上に置いた。

 担任の先生が入って来て、電球を見るとため息をついて手に取る。


「もう、羽田君、昨日に続いて今日もですか? ちゃんとしまってください、ここには置かないの」

「先生、このクラスの皆の事好きですか?」


先生の言葉を無視してハカセが聞くと。


「当たり前でしょう? あなたたちは先生の自慢の生徒たちです、大好きですよ。いつも言っているでしょう」


 案の定、ランプが光りクラス全員がお通夜会場のような雰囲気になったのだった。



END

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