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アラフィフになったキョロ充、異世界に行く  作者: アカピロ
第一章 キョロ充、森での暮らし
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第2話

「犬に似てるけど狼だよなー?」


鑑定してみると

「エンペラーウルフ」

という名前らしい。

大層な名前だが現状はチワワより小さい。

怪我をしてるのか白っぽい毛が赤茶に薄汚れて、荒い息をしながらこちらを見て唸るがどんどん弱っていってるようだ。

警戒されないようゆっくり「大丈夫か〜?」と声をかけながら近づきそっと手を伸ばす。

諦めたのか噛み付く事もせずにその場にうずくまる狼の口に手の平に乗せた水を近づける。ペロペロと飲み出した狼を抱えてハルキは家に戻って行った。


網を森に張って鳥を捕まえる、いわゆるかすみ網で獲った小鳥の肉を小さく刻んでぬるま湯と混ぜて狼の口元に置くと警戒しながらも少しずつ食べ出し、しまいにはしっぽを振りながらがっつき出した。


催促するような素振りに嬉しくなったハルキは欲しがるだけの肉を与えて簡単な生活魔法の中の治癒魔法をかける。

タライに張ったぬるま湯につけて身体を洗いながら、多少なりともコミュニケーションのとれるかもしれない相手が現れたことに喜びを感じるハルキであった。


キョロ充ハルキ、人間関係はリセットしがちなのに寂しがり屋である。


だからこそ知らない街に行っても新しい仕事についてもまたすぐに新しい人間関係を築くことが出来、それゆえにリセットしたくなるという、行動派、もしくは逃げ出し派のキョロ充としての才能はこの世界に来てもすぐには揺らいではいなかった。



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