(^ω^)【ジャングル探検隊】のようです
(^ω^)「踏み出せばその一足が道となり
その一足が道となる
迷わず行けよ 行けばわかるさ」
('A`)「お前、今ジャングルで遭難してるって理解してる?」
( ・∀・)「ねぇ俺、明日法事なんだけど」
【物語の始まりは、今から数十時間前に遡る……】
【実録!狂気の巨大毒蛇『ジャバラン』は存在した!】
【探検隊決死の逃避行24時間スペシャル!!】
(ナレーション)日本列島から南に約5,000キロメートル
探検隊クルーが向かうのは、自然と野生の宝庫、パプアニューギニア
今回のターゲットはマルナプ島に存在するという伝説の大蛇
その名も『ジャバラン』!!
体長15メートル以上とも伝承されるその巨躯はさることながら
最凶最大の特徴は、鉄や岩をも溶かすという激毒!!
伝説によれば人間に化け、人間を食らうという恐ろしい怪物!!
そして、今回の探検隊クルーはこの三人!!
(^ω^)「好きな言葉は『半額』です」
('A`)「この世で最も憎むべき敵は、
カステラの茶色い部分を奪っていく薄紙です」
( ・∀・)「好きなカステラはあんこを挟んだやつです」
(ナレ)それはシベリアでは?
( ・∀・)「面白い事言いますね。今から行くのはパプアニューギニアですよ」
(ナレ)……、……
(^ω^)「それで結局、俺達は何すればいいの?」
('A`)「何回も言ってんだろ。『ジャバラン』見つけるんだよ」
( ・∀・)「つかホントにそんな怪物居るの?ソースは?」
(^ω^)「やっぱオタフクかな」
('A`)「は?ブルドックだろ殺すぞ?」
( ・∀・)「コーミ知らないとかソース初心者かな?」
(ナレ)ソースの種類でケンカしないで下さい
(^ω^)「いや、ソースが合わん奴とは馬も合わんでしょ」
('A`)「うまだけに?」
( ・∀・)「は?お前ブルドックだろ殺すぞ」
(^ω^)「こーろーせ!こーろーせ!」
('A`)「これだから西戎どもは、なんと野蛮なことか」
( ・∀・)「ブルドックに言われたくねーよ」
(ナレ)やめろってんだよ。三流芸人が
(^ω^)「オス」
('A`)「メス」
( ・∀・)「サース」
【譲れぬ互いのプライド……探検隊員として必要な強い心】
【それが平時では諍いを産むこともあるのだっ……!】
(^ω^)「そんでマルナプ島とか言うところにやってきたんですけど」
('A`)「こういうのって普通、現地のガイドとか居るんじゃないの?」
( ・∀・)「さっきから島の人が不審者を見る目なんだけど」
(ナレ)予算の都合でガイド無しです
(^ω^)「予算気にしてるような番組が海外ロケすんじゃねーよカス」
('A`)「オンエアオンエア」
(^ω^)「くぅ~!やってやります僕ぁ!どんとこいだぁ!」
( ・∀・)「これは魂の芸人」
(ナレ)いいからさっさと行ってこいや
(^ω^)「はいはい、行けばいいんでしょ行けば」
('A`)「さっさとジャバラン見つけて日本帰ろーぜ」
(ナレ)二度と帰ってくんな
【そして、一行は現在に至る】
('A`)「居ねぇーじゃねぇかジャバラン!っつかジャバランって何だよ!」
( ・∀・)「ほら、居ないっつったじゃん。ガセだよ、ガセ」
(^ω^)「まぁまぁ、もちつけおまいら」
('A`)「そんな話し方する奴なんてもう居ねぇよ」
( ・∀・)「お前みたいな顔の奴も居ねぇよ」
(^ω^)「オマエモナー」
('A`)「懐かし!いや、なんでこんな南国で郷愁感じてんだよ!」
( ・∀・)「お前だけだよ」
(^ω^)「待て待て待てぇ~い!俺達、遭難しとるやないか~い!」
('A`)「コイツはアホなのか?」
(^ω^)「ボケだお」
( ・∀・)「ピンにボケもツッコミもないだろ」
(^ω^)「ちょいちょ~い!そんなことより、
今はこのジャングルを抜け出す方法考えるべきじゃん?」
('A`)「携帯電話は通じないしな」
( ・∀・)「スタッフに持たされたのはカメラだけだし」
(^ω^)「装備は現地調達ってどういうことだお!
英語なんてしゃべれないお!」
('A`)「なんとか水と食料だけは街で買い込んだけどなー」
( ・∀・)「まさかレンジが無いとは想定外だったね」
('A`)「食えない事は無いけど不味いよな」
(^ω^)「おっ!こんな状況で贅沢ぅ~」
( ・∀・)「贅沢は敵だ!殺せ!射殺せ!」
(^ω^)「チャカなら持ってるお!」
('A`)「なんで持ってんだよ!しまえしまえ!」
(^ω^)「商店のおっちゃんがくれたお!」
( ・∀・)「コミュニケーションできてるじゃん」
(^ω^)「ボディーランゲージってやつだお」
('A`)「頭も体もイカれてんのかコイツは」
( ・∀・)「まぁいいや。川の流れに沿って歩けば町に着くだろ
婆ちゃんが言ってたし」
(^ω^)「なんでそんなことが言えるんスか?」
('A`)「うんこだってケツの穴から出てくるだろ?」
(^ω^)「なるほど」
('A`)「何が『なるほど』だ。ちったぁ自分の頭で考えようね馬鹿が」
( ・∀・)「なんでそこまで言ってしまうん?」
(^ω^)「じゃあ、俺達は川を下っていくから。
お前はここで一生自分の頭をナデナデしてろやカス」
('A`)「は?俺も一緒にいくんだが?」
(^ω^)「は?来なくていいのだが?」
( ・∀・)「ちょ、こんなところでケンカはやめようぜ?」
(^ω^)「別に、飛行機からずっとこんなんじゃね?」
( ・∀・)「そうだったわ」
【その時、三人の死角から謎の物音が!!】
('A`)「ん?なんだこの音」
(^ω^)「もしかして、ジャバランかお!?」
('A`)「マジで!?ジャバラン、お前なのか!?」
( ・∀・)「まさか、こんな時に出会う羽目になろうとはな!」
【そして三人が見たものとは!!】
(゜Д゜)「なにしてんダお前ラ!人んちの庭で!」
(^ω^)「誰どぁお前?俺に似た姿しやがって!」
( ・∀・)「人でしょ……ん?庭?」
('A`)「随分荒れてますね。もう少しこまめに手入れした方が良いですよ」
【第一村人発見!!】
(゜Д゜)「こんな山の外れの方マデ手が回るカ」
( ・∀・)「お父さん日本語お上手ですね」
(゜Д゜)「昔ニポンの兵隊に教えてモラタ。お前らも日本人ダロ?」
(^ω^)「すっげぇ一目でわかるんだ」
(゜Д゜)「醤油クセェ」
('A`)「お父さん。ここらへんで毒蛇見なかったスか?
でっかくて、毒が強い奴」
(゜Д゜)「ジャバラン?」
( ・∀・)「そうジャバラン!!お父さん知ってるの?」
(゜Д゜)「知っとるも何も、ここら辺には仰山おるわ」
(^ω^)「マジ?伝説とは」
('A`)「伝説のポケモンだって皆持ってるだろ?」
(^ω^)「確かに」
( ・∀・)「お父さん、ジャバランの住処とか知ってます?
僕達、ジャバランに会いたいんです」
(゜Д゜)「……物好きな日本人ジャの。別にそこらへん歩くだけで……」
【その時、お父さんの目が鋭く光った!!】
(゜Д゜)「居たぞ!そこの影ダ!」
(^ω^)「なに?」
('A`)「カメラ止めんなよ!」
( ・∀・)「任せろ」
【素早い身のこなしで、木の棒を巧みに使うお父さん】
【ついに彼はジャバランを捕獲!!】
【そして、三人は驚きの真実を目の当たりにするッッッ!!】
('A`)「マムシじゃね?」
( ・∀・)「ハブじゃない?」
(^ω^)「ジャバランだお。つーかジャバランってなんだお?」
(゜Д゜)「蛇だヨ蛇。そこら辺に居る蛇」
('A`)「伝説は?」
(゜Д゜)「伝説?……ああ昔話ジャろ?」
(^ω^)「何だ、嘘かお」
(゜Д゜)「お前は桃太郎が実在したと思ってんのか?」
(^ω^)「?どういうことだお?」
('A`)「お前馬鹿にされてんだよ」
(^ω^)「こんなジジイに何言われてもかまいやしないお」
('A`)「とりあえず、お父さん。僕達道に迷っちゃんですけど……」
(゜Д゜)「こんな所、道でもなんでも無いジャろ」
(^ω^)「踏み出せばその一足が道となるんだお」
('A`)「俺達が踏み出してるとでも?馬鹿言っちゃいけねぇ。
いつでもその場で足踏み地団駄だよ」
(^ω^)「迷わず行けよ行けばわかるさ」
( ・∀・)「お前が考えなしに進むから遭難してんだけど」
(゜Д゜)「なんじゃ。お前らも遭難してんのか」
('A`)「……も?」
(゜Д゜)「わしも遭難中での。家に帰れなくなってしもうた」
(^ω^)「庭で迷うってボケてんのかこのジジィ」
('A`)「庭広くね?」
( ・∀・)「日本でも山持ってる人とかいるし……」
(゜Д゜)「まぁ良いわ。川を下っていったら町に着くジャろ」
(^ω^)「ほら、やっぱホントだったじゃん。婆ちゃんの知恵~」
('A`)「実践してるのはジジイじゃん」
( ・∀・)「お父さん。伝説みたいなジャバランって本当に居ないんですか?」
(゜Д゜)「なんじゃ。おらん言ったジャろ」
( ・∀・)「……いや、高い所の木の枝が不自然に折れてる」
(^ω^)「熊だお熊!恐ぇーッ!」
('A`)「こんな島に熊なんて居んのか?」
(゜Д゜)「住んでないナ。猿かトカゲジャろ」
( ・∀・)「気のせいだったかな?」
(^ω^)「木だけに?」
('A`)「コイツよく芸人になる決心できたな」
【しかし歩くこと30分、一向にジャングルから抜け出せない一行】
【その時、あの男が奇妙な事実に気づいた!!】
( ・∀・)「なんか、同じところグルグルしてない?」
('A`)「え?でも、ずっと川の横歩いてるじゃん」
(^ω^)「ドーナツ状の川なんでしょ」
( ・∀・)「んな川は無ぇよ。ちょっとお父さん、これはどういう……」
(゜Д゜)「ククク……ククククク……」
('A`)「笑い方キモっ!」
【CMの後、お父さんの真の姿が明らかに!!】
(cm^ω^)「タカハシ、タカハシ、タカハシ産業~♪」
cm('A`)「何はともあれ、タカハシ産業~♪」
(cm^ω^)「錠剤のあのプチプチみたいなパック!」
cm('A`)「薬ビンの中に入ってるビニール袋!」
(cm^ω^)「かゆみ止めの、薬が染み出すスポンジみたいなところ!」
cm('A`)「タカハシ産~業~♪」
(㎝・∀・)「タカハシ産業は東京2020大会を応援しています」
('A`)「まさかお父さんが伝説の毒蛇『ジャバラン』だったとは!!
みるみる蛇の姿に変わっていってる!!」
(゜Д゜)「ククク……人間に化けてお前たちを惑わし……
疲れたところを一呑みにしてやろうと思っていたのだ!」
(^ω^)「人だけに、人の身を一呑みにするってか」
( ・∀・)「上手いこと言ってんじゃねぇよバカ!逃げるぞ!」
(゜Д゜)「逃さん!」
(^ω^)「うわっ!ジャバランが俺達を包むようにとぐろを巻いた!
これは逃げられない!」
('A`)「どうすりゃええんじゃ!!!?」
( ・∀・)「こうなりゃジャバランを逆に殺すしか無い!!」
('A`)「でも、どうすれば!?」
(゜Д゜)「無駄無駄!丸腰のお前らなんぞ、食い殺してくれるわぁーっ!!」
(^ω^)「」パァン
(゜Д゜)「ぐあぁっ!!」
(^ω^)「」パァン パァン パァン パァン パァン
(゜Д゜)「」
(^ω^)「」カチャ カチャ カチャ カチャ
('A`)「……」
( ・∀・)「……」
(^ω^)「ふぅ。なんとか助かったお」
('A`)「……あっさりだったな」
( ・∀・)「銃って強え」
(^ω^)「どうするお?これ持って帰ったら英雄かお?」
('A`)「いや、勝手に動物殺したら捕まるんじゃね?」
( ・∀・)「銃も撃ったしね」
(^ω^)「は?そんなん現代に英雄は生まれないじゃん」
('A`)「太平の世に英雄は要らないんだよなぁ」
( ・∀・)「んじゃ、これがばれないうちに、さっさと川下って町に帰ろうぜ。
あ、銃は川に捨てとけ」
(^ω^)「おっけー」
('A`)「あー早く風呂に入りたいわー」
【かくして、探検隊は見事ジャバランを打倒!ジャングルを後にした!!】
(ナレ)今回の探検はどうでしたか?
( ・∀・)「そうですね……クソ、というのが正直な感想でしょうか」
('A`)「やっぱり海外はツアー旅行が安全でいいですよ」
(^ω^)「ねぇ、まだお土産買ってないんだけど」
('A`)「もう搭乗時間だ。諦めろ」
( ・∀・)「なんで海外ロケのスケジュールが2日しか無いんだよ」
(ナレ)次はシベリアですね
(^ω^)「は?」
('A`)「は?」
( ・∀・)「は?」
【次回!燃えろシベリアの永久凍土!マンモスは絶滅していなかった!?】
【決死の寒中探検隊24時間スペシャル!果たして彼らは生きて帰れるか!?】