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私の師匠は最強でした。  作者: 庵
第1章 ゲームスタート!
5/9

第5話 悪魔の恨み

少年はまだ出ませんでした。

苺は反撃に出ます。

今度は私の番だ


というのは、おそらくこの悪魔から逃げられないと思うからだ。私の飛ぶ速さに余裕でついてくる。

つまり、私がどれだけ逃げてもおいかけられるのだ。

このピンチを乗り切るためには、アイツを倒すしかない。

倒せなくてもせめて逃げる隙を作らないといけないだろう。

となれば私の攻撃手段は1つしかない、


「くらえ!」


私は悪魔に向かって杖を振る。前は見えなかったがなにか透明な力が悪魔へと向かう。


「キシっ?」


悪魔は気づいていないようだ。

その透明な力が悪魔にぶつかる。


「グハッ、くそが…!


そんな悪態がきこえる。

悪魔はよろよろと空から落ちた。



私は箒を走らせようとしたが

箒は急に浮力を失い、落ちていく。


しまった。これもMPで動いていたのだろう。

私は箒から降り、地面に立つ。

そして力の失った箒を持って走りはじめた。


ーーーあれから私はまた岩陰にいる。

悪魔はあれから見かけていない。

もう足も棒のようで走れそうもない。

私はステータスを出した。


HP19/30

MP0/50


となっている。やはりMPはすっからかんだ。

HPもかなり減ったようだ。

私は腕や足のやけど傷を見る。

どれも、現実世界のようなリアルな傷だ。

辺りは暗さが増してきている様に感じる。

もう夕方なのかもしれない。


私は思わずしゃがみ込んだ。


「怖かったあぁぁ〜」


思わず声が震える。

とても怖かった。ずっと堪えてきたが、本当に怖かったのだ。そんな時最も聞きたくない声が聞こえた。


「そうか、そんなに怖かったかキシシ。そりゃあ悪魔冥利につきるな。」


私は声の方を見上げる。

その悪魔は岩の上にしゃがみ込んでこちらを見下げている。


「キシシシシ、さっきは酷い目に合わせてくれたな?

ありがとうよ、ちゃんとお返しをしてやらないとな。」


怒りを露わにしその悪魔はまたもや

手に火を灯し、続けて言った。


「ファイアーバットズ!」


さっきは手加減をしていたのか

数十匹の蝙蝠の火の玉が現れる。


私は後ずさり距離を取ろうとした。


「くらえ」


悪魔は無表情で静かに言った。


その瞬間、辺り一面を真っ白に染めるような白い光が瞬く。


「くっ、なんだ?」


悪魔が呟いた。

悪魔は反撃されると思ってもいなかったので

激怒しています。

次回こそは少年、師匠が現れるはず…


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