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路上ミュージシャンの憂鬱の在り方


低音は上手く出せないんだよなぁ


立ち止まった人達がまた人並みに消えていく度に、小さな言い訳を漏らす。

3年も路上ミュージシャンとして生きていれば、色々な勝手が分かるものだ。自分の強みだとか、どういう人が足を止めるかだとか。


やってて思うが、俺は歌手に向いてない。毎日色んな曲を歌うが、受けが良い曲は流行りのJ-POPだが、すぐに歌い飽きてしまう。そんなだから向いてない。


たまにオリジナル曲をやるが、観客の反応は良くない。それでもそれが本番なんだからそれを聴いてもらわないと仕方ないのだ。

チラシを持っていってくれたり、CDを買ってくれるのはライブを一度かましても1人いるかどうか。自分で言うのもなんだが物好きだなと思う。


立ち止まる寸前なのだ。あと一つきっかけがあれば立ち止まって、違う道に進む決意が生まれるのに。



魅力が足りてない。多くの人を魅了するには足りない。


結局は情熱も努力も不足してる。だから、観客の心を打つパフォーマンスが出来ない。


そういうことに気づいていながら、今日も駅前で相棒のキーボードを準備する。

楽しい歌は歌えない。


終わり

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