表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/5

3話 進化!そして一階層


 次の日。

 目覚めは最高だった。

 既に空は明るくなっている。

 やっぱり腹は空いてないので、とりあえず縁側に移動する。


 「さて、今日は何をしようか。迷宮一階層を造る為のDPはあるし、後は魔力の訓練か?あ、そういえば、まだ把握の章を確認してなかった」


 あんだけのゴブリンを虐殺したんだし、流石にLvも上がってるだろ。


〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆

参の章 把握の章

『ジンリ・リューロー』『0歳』

『種族|刃魔[変異個体]』«Lv1»→«Lv15»▼

『職業|迷宮主+侍』

『所持スキル』

<種族スキル>[鬼刃]

<職業スキル>[迷宮核][見切り]

<固有スキル>[龍炎]

<特殊スキル>[演算][高速思考]

<通常スキル>[刀術][体術]

『保有称号』

[殲滅者]


〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆


 「ん?確かに上がってるけど、隣になんかついてるな。なんだこれ」


 そのマークを触ってみると、ページに浮かんでいる文字が、俺のステータスから『進化可能名簿』に変わった。


 「進化可能名簿?下に並んでるのは、魔物の名前か。もう進化出来るって事か?早すぎる気もするが、あれだけの事をしたんだから、当然な気もする……」


〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆

参の章 把握の章

『進化可能名簿』

<通常進化>『刀鬼[変異個体]』

<特殊進化>『迷宮刃』『炎刀龍』

<固有進化>『刃戦鬼』


〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆


〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆

参の章 把握の章

『刀鬼[変異個体]』

説明|刃魔の通常進化先。普通は刀の様な角があるが、この個体は無い。普通は5m程だが、この個体は人間と同じ姿をしている。手を刀に変化させられる。

『迷宮刃』

説明|人間と同じ姿をしている。自身の迷宮内での戦闘に特化していて、迷宮の中ならどこからでも、無尽蔵に刃を出現させ、操れる。

『炎刀龍』

説明|蛇の様な身体をした龍。自身の身体を、燃える刀に変化させられる。その刀は、柄が龍の形になっている。

『刃戦鬼』

説明固有魔物(ユニークモンスター)。人間と同じ姿をしている。手を刃に変化させられる。戦闘に特化していて、身体の動かし方や戦い方が感覚で分かる。


〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆


 「あー、全部凄そうだなどうするか………」


 刀鬼は他のに比べると見劣りするからなしになるかな。

 他の三つは全部強そうだけど、迷宮刃は無いかな。

 迷宮の中だけ強いんじゃやってけないだろうし。

 炎刃龍は、人型じゃ無いのがなぁ。

 やっぱり、元は人間だったからか、せめて人型で居たいんだよな。


 「となると、進化するのは刃戦鬼かな。一番強そうな奴だし、これで良いだろ」


 早速、刃戦鬼をもう一度触って、進化する。

 刃戦鬼の文字を触った途端、迷宮核の書が光を放って、数秒すると消えた。


 「もしかして、これで進化出来たのか?」


〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆

参の章 把握の章

『ジンリ・リューロー』『0歳』

『種族|刃戦鬼』

『職業|迷宮主+侍』

『所持スキル』

<種族スキル>[戦刃][戦鬼]

<職業スキル>[迷宮核][見切り]

<固有スキル>[龍炎]

<特殊スキル>[演算][高速思考]

<通常スキル>[刀術][体術]

『保有称号』

[殲滅者][戦の天才]


〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆


 「進化出来たみたいだな。多分、色々なスペックが上がってるんだろう」


 それは後で戦闘中に確認するかな。


 「次は職業か。侍ってのが増えてるな。どんな効果があるんだか」


〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆

参の章 把握の章

『侍』

説明|刀の扱いに優れた戦闘のプロ。防御よりも回避を優先した、紙一重の戦い方を好む。刀の扱いが上手くなり易くなる。


〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆


 「刀の扱いが上手くなり易くなる、か。俺の刃は刀の形をしてるし、刀術も使うから結構有用そうだな」


 次はスキルだな。種族スキルと職業スキルに新しいのが増えてるな。


〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆

参の章 把握の章

[戦刃]

説明|手を刃に変化させられる。より戦闘に適した、斬れやすい形状をしている。壊れる事は無く、斬れ味が劣化する事も無い。

[戦鬼]

説明|身体能力を一時的に大幅に増加させる。使用後は、大きな脱力感に襲われる。使用中は、額に角が生える。

[見切り]

説明|動きを見切るのが上手くなる。攻撃を回避しやすくなる。反射神経が上がる。


〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆


 「戦刃は鬼刃の強化版みたいなもんだな。戦鬼は一時的な強化スキルか。見切りは、侍の戦い方にぴったりなスキルだな。だから職業スキルなんだろうが」


 てか、この世界の人に反射神経って分かるのかな?

 まあ、俺は分かるから別に良いんだが。


 「じゃあ、後気になるのは保有称号って奴だよな。二つあるみたいだけど、称号ってどんな効果があるんだ?」


〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆

[殲滅者]

説明|一撃で百以上の数の生物の集団を殺し尽くした者。多数を相手の戦闘時に戦闘力に補正がかかる。

[戦の天才]

説明|戦闘に関して類いまれなる高い才能を持つ者。戦闘に関して、有効な事を閃く様になる。


〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆


 「殲滅者……ゴブリンの虐殺が原因か。効果は有用そうだけど。戦の天才の方も、これからかなり役に立ちそうだな」


 これで一通り確認は終わったかな?

 じゃあ、次は…………。


 「迷宮、造ってみるか」


 迷宮の章を開いて、階層の構築を選ぶ。

 すると、文字が消えて、新たな文字が浮かび上がってきた。


〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆

伍の章 迷宮の章

・階層の種類

・階層の罠

・階層の明かり

『構築完了』


〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆


 「成る程、こうやって階層を造ってくのか。最初は迷宮の種類か」


 これは、日本みたいな森で良いかな。

 この階層は知能がある魔物達の住む場所にしたいし。

 それっぽいのは………あった。

 和の森か、絶対にこれしかないな。


 「次は階層の罠か。配下の魔物が住むんだから、罠は要らないな。明かりは、この核部屋と同じ様に、外の空と連動させておこう」


 これで良いかな。

 俺は構築完了の文字に触れる。

 すると、進化の時と同じ様に迷宮核の書が輝き、数秒したら消えた。


 「これで一階層が出来てる筈だよな。行ってみるか」


 俺は庭の池に入る。

 すると、外と一階層のどちらに移動するのか、選択肢が頭の中に浮かんできた。

 俺は一階層を選択して、歩みを進める。

 すると、頭が水面からでて、そのまま進むと、全身が出られた。

 周りは森だ。

 種類は分からんが、日本の木に見た目が似た木々が立ち並んでいて、目の前だけ、道の様に木が無いスペースが作られていて、枝がアーチの様になっている。

 後ろを振り向くと、岩の壁だった。

 そこには、小さな泉に小さな滝から水が流れている。

 しゃがんで手で泉に触れてみるが、水に濡れはしない。

 やはり、これは庭の池や外の扉と同じ、階層移動用のワープするものみたいだ。


 「まあ、まだ魔物も産み出してないし、確認していくか」


 俺は目の前に伸びていた森の中の道を歩き出した………。




ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 あれから数時間後。

 この階層を全て歩き終わった。

 途中で迷宮の章で確認すれば良いと分かったが、そこからはもう意地だ。

 この階層は、全て森という訳では無く、真ん中辺りが草原の様になっていた。

 草原を囲う様に森がある感じだな。


 「問題は無さそうだな。核部屋に戻って、魔物を造ってみるか」


 てな訳で、核部屋に戻り、縁側に座る。


 「えーと、迷宮の章で魔物の産出を選んで。あれ、知能がある魔物と無い魔物の二つが作れるのか」


 知能のある魔物は迷宮核の書から直接出てきて、俺の配下になるみたいだ。

 まあ、あんまり無茶させまくると、迷宮から出ていってしまうみたいだが。

 知能があるからこその弊害だな。

 知能が無い魔物は迷宮の中に産み出されるみたいだ。

 こいつ等は俺や俺の配下にも襲いかかってくるみたいだ。

 知能が無い弊害だな。

 その代わり、知能が無い魔物は迷宮から外に出ていく事は無い様だ。

 とりあえず、この階層は魔物の産出は無しにしておく。


 「じゃあ、魔物を造るか。どんな魔物が造れるのかなー」


〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆

伍の章 迷宮の章

『生成可能魔物名簿』

<低級魔物>

・ウルフ

・ゴブリン


〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆


 「あれ、これだけか?ん?この二つって、俺が倒した事のある魔物だな。もしかして、俺が一回でも殺した事のある魔物じゃないと、造れないのか?」


 問答の章で聞いてみたが、やはりそうらしい。

 つまり、種類を増やすには俺が魔物を一杯倒さなきゃいけないみたいだ。


 「仕方ない、行くか。ウルフとゴブリンだけ造っても、出来る事は少ないし……」


 俺は一階層の扉から、外に出た。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ