表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
イガグリ  作者: もち
第一章 第一章 不老不死と生徒会長
1/2

プロローグ



ねぇ?


君は…×××はさ。


狂おしい程何かを願った事は無いかい?


どうしても叶えたい望みは無いかい?

 

…ふふふ

その顔だと有るみたいだね。

全てを犠牲にしてでも何かを叶えたい望みが。願いが。


…分からないな。

だって、君のその感情は『僕達』の役目と余りにもかけ離れているのだもの。

「完全」な『僕達』にあってはならない「不完全」なんだ。

まぁ…「不完全」な君だからこそ『僕達』とは違う道を見つけたのかもしれないね。


そんな君に『僕』から、とっておきの話を教えてあげる。


あははは。


そんな身構えなくてもいいよ。

うーんとね…あれだ、次のステージに進めた時に出るクリア特典とでも思っていてくれ。サービスサービス。

このご時世サービス精神にあふれた奴しか生き残れないのさ。ここテストに出るよ。覚えといてね。


『僕』は後輩には優しいのだよ。文化系部活並みのフレンドリーさが『僕』の持ち味なのさ。


そう。たとえば、今から殺される相手にこうやって情法提供するほどに…ね。


…おっと。話が逸れてしまった。ごめんね。ねんめご。

さて、本題に入ろう。君は、この街の近くにある「黄泉桜」と呼ばれる桜を知っているかい?


この桜。「望みを叶える」という『奇蹟』を起こす特別な桜だそうだ。


ふふふ…


まさに、君ぴったりな代物じゃない?でもね…




********************************


彼女は走っていた。


ただひたすら走り続けていた。


自分が一体何のために生まれたのか

生きる意味を理解せず

終わらない生を貪り続け

今の現状をも理解せず


彼女は走り続けた。


「お母さん!今ね…人が ビル(・・ )() 入って(・・・)いったよ」


「何を言っているの? 人がビルに入るのは普通でしょ?」


通りすがりの親子の会話を背に聞きながら彼女は走った。


しかし、突如彼女は壁に 当たった(・・・・)


「~っ」


初めて味わう『 痛み(・・)』という感触に彼女は戸惑いを隠せなかった。

しかし、背後に迫る気配が近づいて来る事を察知した彼女は、その壁を乗り越え先に進んだ。


彼女が越えた壁にはこう書いてあった。


『県立 夜見桜ヶ丘高等学校』 


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ