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天使狩人   作者: 怒牙
1/6

始まりの始まり

 世界が黒くなる頃

 世界が白くなる頃

 世界を正しき道に導く者が表れるだろう

 世界を悪しき道に導く者が表れるだろう

 他方は黒く

 他方は白く

 地獄へ、天国へ

 両者は交わり

 現実を見るだろう

 現実が醜いことを知るだろう

 現実が美しいことを感じるだろう

 全ては

 平和への生け贄に


 ーーパタン……虚しく響いた。

 嘘だ……。この本は嘘をついている。そう長峰恵(ながみねけい)は思った。この世界が、平和……? ふざけている。

 

 

 ここは『平和世界(ピースワールド)』。この星にある二つの世界の一つ。そして、平和な星……。他方は『天使世界(エンジェルワールド)』。殺戮と、天使の世界……。この二つの世界は、異次元で別けられている。

 ーー千年前……天使の再来。人々は、神の御告げ、と思ったが、それは重大な間違いだった。

 ーー同日……一国が滅亡。天使の仕業だった。天使に従来の武器は無意味。その日、世界の秩序は壊れた。

 ーー九百年前……人々は『デビルハント』を結成。同時に、魔力の発見。人類は、新たな戦力を手にした。そこから、異空間魔法によって『平和世界』を作成。一部の人類は、平和を手にした。魔力、天使と同等の力だった。それは、防戦一方だった人類の進撃だった。

 そうして、天使と戦う人間を『天使狩人(エンジェルハント)』と読んだ。



 嘘だ……。ここにも嘘がある。どこに行っても嘘ばかりだ。なにが、天使世界だ、天使狩人だ……。

 恵は、平和世界の住民であり、一人の弟を持っていた。名前は、『長峰光(ながみねこう)』。ごく普通の家族だった。天使狩人は、子供の憧れだった。


 あの日までは……。


 

 今は、晴れて『平和世界』の住民だが、昔は違った。もとの地球に取り残された一人だったのだ。そして、家族を殺された。天使に…。その時、駆けつけた『天使狩人』はこう言ってた。

「めんどくさい……」

 その時から、恵に『天使狩人』という人間は、最低と決定された。

 今は、寮に入っている。

 これが、彼の現実である。


 ーークソッたれめ……。


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