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虚無王ザラビスは退屈している  作者: 釘宮・連
ザラビスの起源に関する注釈
80/96

80.運命軸の崩断

琴座の空はもはや空のようには見えなかった。


以前は規則的に回転していたスパイラル軸ヴィタエは、今や荒れ狂う宇宙の渦となり、まるで世界の核が自らを存在からねじり出そうとしているかのようだった。次元の亀裂は砕けたガラスのようにぶら下がり、互いに衝突する別の世界の閃光をランダムに映し出していた。


空気は重く感じられた。


単にエネルギーの圧力のためだけではない。


むしろ、世界の安定という概念そのものが揺らぎ始めているからだった。


そして、そのすべての中で-


3つの異なる運命の線で戦いが勃発した。


【鬼馬エグア vs 蓬莱簪&水原溶血】


蓬莱簪が黒い金属で覆われた扇状の長柄の武器を振るうと、水晶の地面が光の破片となって爆発した。


彼女の一振りごとに、現実の生地を切り裂くように空間を切り裂く螺旋状のエネルギー刃が生み出された。


ユラは後方に飛び退き、かかとが地面に叩きつけられ、長い亀裂の線が引かれた。


「円陣を組め!一対一で戦うな!」


ニカは即座に応じ、悪魔のオーラが冷たい青い炎となって爆発し、彼女の体を覆った。彼女は突進し、彼女の爪は空気を圧迫する重力の道を作り出した。


水原溶血は手を上げた。


周囲の空気は次元の水の層で凍りついた。


透明な液体の波が巨大な槍を形成し、黒住に向かって発射された。


衝突が起こった。

次元の水は砕けなかった。


代わりに-


ニカの攻撃の勢いを吸収し、存在の鏡のようにそれを反射した。


ニカは投げ出され、彼女の体は半分に割れた水晶の柱に叩きつけられた。


「…次元媒体の操作」黒住はつぶやいた。


彼は両手を上げ、彼の足元で悪魔のシンボルが回転した。


黒い影が地面を這い回り、様々な方向から攻撃する数十本のエネルギーの鎖に変わった。


蓬莱はただ薄く微笑んだ。


彼女の金属製の扇が開いた。


そして、影の鎖全体は、瞬時に現れた螺旋状の花の形をしたエネルギーの渦によってきれいに切り落とされた。


ユラと彼女の兄である紅骸が左右から突入してきた。


彼らの剣は濃密な重力のオーラで輝いていた。


彼らは直接簪の首を狙って斬りつけた。


しかし-


五回衆の体は震えた。


まるで完全に同じ次元に存在しない影のように。


紅骸とユラの攻撃は彼女の体を通り抜け、触れることはなかった。


「位相変位…」と彼はささやいた。


水原は軽く手を振った。


次元の水の波がエリア全体を洗い流した。


水晶の地面は、鬼馬の足場を飲み込む液体の表面に変わった。


ユラは槍を地面に突き刺した。


赤い存在のシンボルが輝いた。


「リアリティアンカー!」


シンボルの爆発が彼らの周りに現れ、地面を強制的に安定させた。


しかし、五回衆のエネルギーの圧力は増え続けた。


戦いは存在の概念の綱引きに変わった。


そして、誰も後退しなかった。


【貴族党 vs 獅子場空洞&雨切虚滅】


獅子場空洞が前に出ると、琴座の反対側の空が黒紫色の霧に変わった。


彼の体は、常に形を変える影の破片で構成されているかのようだった。


「安定した存在は…常に最も簡単にひびが入る」と彼はささやいた。


タケルは拳を上げた。

城四郎はテクノの武器を突きつけた。


周囲の重力が即座に崩壊した。


彼らは二人とも地面をターゲットにした。


重力圧の波が目に見えない爆発のように急増し、獅子場に向かって突進する長い裂け目を作り出した。


しかし、五回衆の体の影は、それぞれが別々に動く数十の断片に分裂した。


麗次郎の攻撃はその断片の一部を破壊した。


しかし、残りは彼の後ろで再び結合した。


「良い反射神経だ」と獅子場は言った。


彼の影の手は槍のように伸びた。


麗次郎は素早く回転し、重力シールドで防いだが、それでも数メートル押し戻された。


その間-


雨切虚滅はゆっくりと由香里、春菜、ヨルの方向に歩いて行った。


彼の周りのオーラは光を吸収する灰色の霧のように見えた。


春菜は多層のエネルギーバリアを作り出した。


雨切はただ一本の指を上げた。


灰色の霧がバリアに触れた-


そして、ゆっくりと存在からそれを消し去った。


破壊するのではない。


削除する。


由香里は息を切らし、空中に円のシンボルを形成する保護の光を呼び出した。


「春菜、退却!」


夜はすでに飛び出していた。


彼女の動きはほとんど見えなかった。


一連の攻撃が様々な方向から雨切に襲い掛かった。


しかし、彼女の武器のすべての刃は、五回衆の体に触れる数センチ手前で止まった。


まるで雨切の周りの空間が攻撃の存在を拒否しているかのようだった。


「…歪み場」と夜は静かにつぶやいた。


雨切は無表情に彼女を見つめた。


「君は速く動く。しかし、速さは君の動きの道を消し去るものにとっては何の意味もない」


灰色の霧が波のように急増した。


夜は飛び退き、かろうじて消去エネルギーをかわした。


白薙は遠くから戦いを見つめ、次元の変動を読み取っていた。


「…彼らは物理的に戦っているだけではない。彼らは世界の法則の基盤を互いに操作している」


【籠釣瓶深淵 vs ソーニャ&白薙】


ひび割れた平原の中央で-


籠釣瓶深淵は静かに立っていた。


彼の周りのオーラはゆっくりと呼吸するブラックホールのようだった。


彼の足元の地面はひび割れていない。


むしろ、消滅している。

ソーニャは唾を飲み込んだ。


「…彼が一番強いんだね?」


白薙は答えなかった。

しかし、警戒し、冷や汗をかいているように見えた。


彼女の手は空中で複雑なシンボルを形成し、多層の次元分析サークルを呼び出した。


「…彼の存在は不安定だ。しかし、まさにそれゆえに…彼はほとんどすべての世界の法則を貫通することができる」


籠釣瓶はゆっくりと頭を上げた。


彼の視線は空虚だった。


「君たちは…この世界の均衡を守る者たちか?」


ソーニャは悪魔ではなくサタンの贈り物である赤と黒の二枚刃の鎌を上げた。


「もし答えがイエスなら、だから何だ?」


「均衡は最も簡単に崩れる幻想だからだ」


彼は一歩踏み出した。


そして、周囲のエリア全体が存在の真空空間に変わった。


ソーニャは即座に悪魔のエネルギーの爆発を発射した。


攻撃は黒い流星のように急襲した。


しかし、籠釣瓶に触れる前に-


攻撃は消滅した。


爆発はない。

衝突はない。

ただ消えた。


ソーニャは目を見開いた。


「…マジか?」


白薙は叫んだ。


「直接攻撃するな!彼は存在の座標に到達する前に攻撃を消し去る!」


籠釣瓶は手を上げた。


ソーニャの周りの空間が突然収縮した。

彼女の体はあらゆる方向から同時に圧迫された。


彼女は膝をつき、歯を食いしばった。


白薙は防御の次元サークルを起動した。


輝くシンボルが保護ドームを形成した。

しかし、籠釣瓶の圧力は凝縮された現実の重力のように押し続けた。


「君たちは世界を守ろうとしている」と彼は静かに言った。


「しかし、この世界はすでに自らの存在を拒否し始めている」


【サタン vs ノロ】


琴座の世界の境界を超えて-


二つの存在が、崩壊した現実の破片で満たされた異次元空間に立っていた。


サタンは一歩踏み出した。


彼の暗いオーラは、今や底なしの海のように流れている。

ノロはゆっくりと頭を上げた。


無の円のシンボルが、すべてを観察する抽象的な目のように彼の背後で回転した。


「面白い」とノロは言った。


「お前は力を解放している…だが、まだ抑えている。本当にお前は違う」


サタンは静かに彼を見つめた。


「我々の下の世界には、まだ私が守りたいものがあるからだ」


ノロは薄く微笑んだ。


「『守る』という言葉がお前のような存在の口から出るのは奇妙に聞こえる」


しばしの沈黙。


次元の破片がガラスの雨のように彼らの周りを漂っていた。


ノロは手を上げた。

周囲の空間が折りたたまれた。

数十本の軸ヴィタエの創造線が現れ、存在の可能性の方向を切り裂いた。


それはエネルギー攻撃ではなかった。


むしろ、現実の道の消去だった。


サタンは手を上げた。


彼の地獄のオーラが爆発した。


存在の圧力の波が異次元空間を洗い流し、無の線を凍りついた時間のように空中で停止させた。


初めて-


ノロの表情がわずかに変化した。


「…私がお前の存在を拒否するように可能性を強制したのか?」


サタンは答えなかった。


彼は再び一歩踏み出した。


そして、彼のすべてのステップは異次元空間に小さな亀裂を作り出した。


「お前の目的は感情を探すことだ」と彼は静かに言った。


「だが、お前はそれを容器である世界の基盤を破壊することによって探している」


ノロは彼を深く見つめた。


「破壊こそが存在の価値を理解する唯一の方法だからだ」


ノリオンのオーラが急上昇した。


彼の背後のシンボルの円は、あらゆる方向から光を吸収する黒い螺旋に変わった。


サタンは手のひらを開いた。

地獄の炎が弱く燃え上がった。


しかし、その炎は燃えなかった。


それは周囲の空間の存在を抑圧し、安定を強制的に再形成した。


二つの概念の衝突は、次元のすべての層に広がる圧力波を作り出した。


下では-


琴座の空はますます深刻にひび割れ始めた。


琴座に戻る


3つの戦線でのすべての戦いが劇的に激化した。


ユラと紅骸は、二人の五回衆の圧力を同時に抑えながら、かすかな血を吐き出した。


麗次郎は、体がエネルギーの亀裂で満たされながらも、再び立ち上がった。


ソーニャは歯を食いしばり、籠釣瓶の圧力の下で自分を強制的に立ち上がらせた。


白薙は震える手で次元の安定を維持しようと努めた。


そして空では-


螺旋軸ヴィタエは、止めることのできない破壊の渦に崩壊し始めた。


次元の亀裂が異世界への道を開いた。


琴座の外の空間では-


ノロとサタンは向かい合って立っていた。


二人のオーラは、今や周囲の宇宙論の層に影響を与えるのに十分なほど強力になっていた。


ノロは手を開いた。


軸のシンボルが暗黒の翼のように広がった。


「それならば…見てみよう」と彼は静かに自分の姿を明らかにした時に言った。


「世界を守ろうとする存在は…破壊の意味を理解したい地獄の王に耐えることができるのか」


サタンは彼をまっすぐ見つめた。


彼の周りの地獄のオーラがついに一段階上昇した。


パワー出力を上げていないにもかかわらず。


その世界の異次元空間は激しく震えた。

亀裂の音が聞こえた。


彼らの衝突はもはや単なる戦いではなかった。


むしろ、創造者の称号を持つ二つの存在の衝突だった。


彼らの下では


琴座が崩壊し始めた。


しかし、戦場にまだ立っているすべての人が一つのことを知っていた。


この戦いはまだ頂点に達していない。


そして、どちらかの側が倒れた場合-

琴座の世界だけが破壊されるわけではない。


むしろ、異次元の道と軸ヴィタエそのものが破壊されるだろう。


続く。

「次回更新: 2月 20日 21:00」

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