51.5 ロゼボルが動き出す
砂塵は空に舞う
ロヨダの空に砂塵が旋回する。かつて平らだった地面は今や、亀裂と足跡、打撃の跡で満ちていた。その混乱の真ん中に、シラナギとソーニャはまだ立っていた。
まだ動いている。
まだ戦っている。
ブラック・ヤニュエーターの軍勢は、数が薄れつつも続けて迫ってくる。両側から荒い息遣いが聞こえるが、誰も止まらなかった。
シラナギは体を回転させ、斬りつけをかわしてから、肘を敵の胸に打ち込んだ。その体は弾けるように飛び、後ろの二人を撞倒させた。間髪入れず前に踏み出し、次の敵の膝を蹴りつけて折り曲げた。
ソーニャは回転し、双剣が赤と黒の弧を描いて空を裂いた。二枚の刃は震え、角度を調整して、左右からの攻撃をほぼ同時に遮った。
ガシャンッ!
ガチャッ!
普通の目では追いつけないほど、彼女たちの動きは速かった。
圧力が感じられ始める
だが時間は誰にも味方をしない。
シラナギの息は荒くなり始めた。腕の筋肉は緊張し、汗がまぶたに流れ落ちる。まだ速いが、少し前に比べれば遅くなっていた。
ソーニャは両手で双剣を支えていた。指は微かに震えている。恐怖からではなく、疲労からだ。
「ソーニャ……?」
シラナギはかすかに目をやった。
「まだ大丈夫だ!」
ソーニャは答えた。声は押さえられていたが。
攻撃がまたやってきた。三人が一斉に。
シラナギは一人を遮り、二人をかわしたが、足が着地するのに少し遅れた。ソーニャはその隙間を塞ぎ、双剣を強く打ちつけて敵を後退させた。
後列で小五六ノ梅奈は注意深く観察していた。
「遅くなり始めたな」
弦威炎が言った。
「少しだけ」
妄夜羅我が答えた。「だがまだ不十分だ」
夜魔九郎は目を細めた。
「そしてその剣は……まだ限界を示していない」
ソーニャの手にある双剣は、より強く震え始めた。無機質な声が二人の心に響いた。
「諦めるな。お前たちはまだ限界に達していない。再びエネルギーを流し込む」
温かい波動が彼女たちの体に流れ込んだ。
爆発ではない。
荒っぽい力でもない。
ただ、乱れていた呼吸が再び整い、筋肉が軽く感じられ、反射神経がまた鋭くなったのだ。
「ありがとう、魔王!」
ソーニャは早口に言った。
シラナギは短く頷いた。「借りがある」
「大丈夫だ。効率的に使え」
魔王は冷たく答えた。
非情な反撃
シラナギが先に動いた。
足取りは軽く、速く、殺伐としていた。
二人の敵の間を滑り込み、平手で敵の顎を打ち上げた。その体が浮き上がると、倒れる前に蹴り飛ばした。
ソーニャは並行して走り、双剣を素早く回転させた。低く斬り、次に高く斬って敵を後退させ、最後に十字斬りで仕留めた。
ブラック・ヤニュエーターの軍勢は動揺し始めた。
恐怖からではなく、リズムを失ったからだ。
最後の六人
やがて残ったのは六人だけだった。
彼らは離れ離れに立ち、息は荒く、体は傷だらけだ。
シラナギは深く息を吐いた。
ソーニャは握りを強めた。
最後の攻撃がほぼ同時に襲いかかった。
シラナギは高く跳び上がり、片足で地面を打ちつけた。小さな衝撃波が広がり、二人の敵を失脚させた。
ソーニャは素早く動き、二つの切れ味鮮やかな斬りを放った。
一人が倒れた。
二人が倒れた。
シラナギは残りを、余計な動作一つなく、迷い一つなく速やかに仕留めた。
最後の六人が倒れた。
戦場は突然、静かになった。
砂塵はゆっくりと落ちてくる。
シラナギとソーニャの目の前には今、ただ五人の姿が残っていた。
- 小五六ノ梅奈
- 夜魔九郎
- 弦威炎
- 妄夜羅我
- 但十葉座我
五人は動じず、驚いたり慌てたりもしないで静かに立っていた。
小五六は一歩前に踏み出した。
「素晴らしい」
彼女は無機質に言った。「お前たちは私の軍勢を……倒れることなく全滅させた」
シラナギは戦闘態勢を少し緩めた——だがまだ覚悟は持っていた。
ソーニャは深く息を吸い込んだ。双剣は微かに震えている。
遠く、暗い岩の崖の上に五つの影が立っていた。肌は蒼白で、目は薄暗く輝いていた。
悪魔イブアマの軍団だ。
その真ん中には、大きな帽子をかぶった女性の悪魔が立っていた。黒い髪が風になびいている。
二華シャケミ(ニカ・シャケミ)だ。
「聞こえたわ」
彼女は静かに言った。「その剣の中に……声がするの」
そばにいた影爪由良は頷いた。
「うん。武器じゃない。それは……生き物だ」
二華は薄く笑った。
「面白いわ」
由良は空の方を向いた。
「お前も感じてるだろ?」
「うん」
二華は答えた。「大きな動きが」
由良は静かに息を吐いた。
「この世界の支配者……ノロ(ノロ)だ」
二華は頷いた。
「その剣が動くなら……ノロも動くわけだ」
二華の目はさらに細くなった。
「そしてこれは偶然じゃない」
遥か上空、別の場所
暗い空がゆっくりと旋回している。
コトラット世界の地図にもない領域で、ノロは一人、五つの巨人のシルエットの前に立っていた。
黒と赤の金属。
そびえ立つ姿。
機械の目が一つずつ輝き始めた。
五機のローゼボル(ローゼボル)だ。
神のように立つ巨大な機械だ。
ノロは手を少し上げた。
エネルギースクリーンには、遠くでロボット・ゾルントラが動いている姿が映っていた。
彼は冷たく、ほとんど感情のない薄い微笑みを浮かべた。
「その醜いロボットを壊してやる」
彼は静かに言った。
五機のローゼボルが一斉に動き出した。
ドゴンッ!
空が震えた。
ロヨダに戻って
シラナギは拳を握り締めた。
ソーニャは双剣を掲げた。
目の前には、ブラック・ヤニュエーターの将校たちが恐れることなく立っている。
そして彼女たちの意識の外に——
コトラット世界は、はるかに大きな衝突へと動き出していた。
この戦いは……
来るべき滅びの、たった一コマに過ぎない。
「次回更新:12月 28日 20:20 / 21:00」




