ーーーカナエと未来ーーー
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「未来ちゃん…」
「あぁ…カナエ…起きたの？」
「うん…未来ちゃん…腕まくらしてたくれてたの？」
「そう、カナエ頭軽すぎ」
「小顔なんだ。未来ちゃんに似て。」
「ありがと…」
「冬馬さんは？」
「ソファでいびきかいて寝てるよ」
「クスクス…ほんとだ…」
「カナエ…首…大丈夫？」
「少しズンズンした痛みがある…」
「そう…」
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「未来ちゃん…足スベスベだね」
「まぁ脱毛してるから…」
「私のはチクチクしてるでしょ…」
「ふふ、懐かしいよ、このチクチク感」
「笑わないで」
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「未来ちゃん…」
「なに…？」
「私ね…」
「うん」
「死んじゃいたい」
「カナエは死んじゃダメ…」
「カナエは…って、私が死んだら未来ちゃんも死んじゃうでしょ…」
「そうだった…」
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「未来ちゃん…」
「なに…」
「私、示談しない方が良かったかな？」
「でも示談しなかったら、裁判出る羽目になって、自分が被害者だってバレちゃってたでしょ」
「そうだね…」
「正解なんて無いんだよ。」
「友達にバレなくて良かったって心の底から思ってる…」
「そうだね…」
「だって、私、事件に遭ってからも毎日普通に学校通えているもん」
「良かったよ…」
「でも、代償は大きかったね。未来ちゃん」
「うん…」
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「ねぇ、カナエ…」
「なに…」
「なんで立ちんぼしてたの…？」
「んー…私っていくらなんだろうと思って…」
「いくらだったの？」
「5万…」
「やっす…」
「未来ちゃんなら…いくらで私のこと買ってくれるの？」
「100億」
「たっか笑」
「当たり前。ねぇカナエ…」
「なに…？」
「谷村弁護士に言って示談金上げてもらいな」
「え、100億に？」
「いや、300万くらいかな…」
「めっちゃリアル」
「50は安いよ」
「そっか…」
「うん、向こうも不起訴にならなきゃ人生終わるから300くらい出してくれるよ」
「そうかな…」
「うん…」
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「ねぇ未来ちゃん…エッチは気持ちいいの」
「好きな人とすればね…」
「私は未来で好きな人とできるの？」
「できるよ。」
「汚いって思われない？処女じゃないよ。汚いおっさんに貫通されてるよ？」
「汚くない。絶対に…。」
「…うん」
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「私が次にエッチする相手って…」
「うん…」
「それって冬馬さん？」
「知らない方が未来は楽しいよ…」
「そうだね…」
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「ねぇ未来ちゃん…」
「なに…」
「私、警察に行ったの偉いでしょ」
「うん…とっても偉い」
「前にテレビでさ、性被害に遭った人が告発して記者会見してるの見て私も戦おうと思ったの…」
「そっか…頑張ったね」
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「ねぇ未来ちゃん」
「なに…」
「お巡りさんとっても優しかった」
「そう。」
「供述調書に8時間かかったんだけど、スタバ差し入れてくれた。」
「へー優しい…」
「晩御飯も出してくれたんだよ」
「カツ丼？」
「いや焼肉弁当…量多かった。」
「ふふふ…刑事さんらしいね」
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「ねぇ未来ちゃん」
「んー…なにー…」
「検事さんは本当に公平って感じだったよ」
「公平？」
「そう。どっちにも肩入れしませんって感じ。」
「男？」
「そう男。本来は女の人がやるんだけど、夏休みで女性検事がいなかったみたい…」
「ふーん…」
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「ねぇ未来ちゃん…」
「なに…」
「もっかいキスしていい？」
「ん、良いよ…」
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「ねぇ未来ちゃん…」
「んー」
「私のこと…イカせて欲しい…」
「…」
「だめ…？」
「なんで？」
「エッチが気持ちいいって思いたいの…」
「…冬馬がソファにいるよ…」
「寝てるじゃん…」
「…」
「…」
「声我慢しなさいね…」
「うん…」
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「未来ちゃん…」
「なに…」
「大好き…」
「私も好きだよ…カナエ…」
「10年後が楽しみだね、」
「10年後…？」
「うん…海に落ちるんだよ…未来ちゃん」
「…」
「未来ちゃん…」
「…」
「寝ちゃった？」
「おやすみ。未来ちゃん」
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次回、前作の主人公出ます。
閲覧数とブクマが全然バランス取れてなくて1人で心配になってる今日この頃。ノーログイン勢が多いのかな。
