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第12節「耳の行方」


 ガサッと勢いよく蹴った地面から元気な草花がはじけた。


 数日をかけてたどり着いた、王都周辺にある街道沿いの森の中。

 人の居る王都から少し離れ、日も山向こうに沈み暗くなり始めた森の中を、羽のように軽いメアーを抱え、いつ襲われるか分からない危機感を背中で感じながら走りぬけていた。

 背後に注意を向けながら舌打ちをする。


「くそっ油断した。まさか王都周辺の森に魔物が居るなんて」


 背後からガサガサと襲ってきた魔物の気配に危険を感じ、メアーを片腕に抱えたまま近くにあった木とひざ丈ほどの草陰に転がり込んだ。

 探すような気配に汗を流し、メアーをその場に下ろす。彼女にけがが無いのを確認してから、先ほど追いかけられていた魔物につけられた傷を確認する。

 二の腕の上の方を見ると、魔物の大きく曲がった牙に引っ掛けられたせいで一直線に切れ血が流れだしていた。

 処置が必要なほどの大けがではないし、傷口を洗えれば化膿する危険もないと安堵し、ありえるはずのない魔物の姿に怒りが沸いた。


「なぜ、この森で魔物が出る! この森は騎士隊が安全を確保しているはずの森なのに……。くそっ、こんな時にばかり時間を取られる……!」


 そう、本来なら、王都周辺の森は騎士隊か兵士が安全を確保していた。

 少なくとも俺が兵士をしていた数週間前までは街道沿いのいくつかの森は警備対象のはずだった。

 だというのに、警備が意図的に緩くされているチテシワモ地区へ回ろうと森に入り、突然猪型の魔物に襲われてしまったのだ。

 信じられない、王都の兵士までサボタージュを繰り返す兵士隊や騎士隊が居るというのか。だが、ギアンさんの居たチテシワモ地区の兵士たちじゃない。

 今はともかく、魔物の対処をしなければならない。

 ズキズキと痛む腕を抑え、息を整えながら木陰から気配のした方を覗くと、黒い毛皮が魔力をまとった証拠に陽炎のように揺れ、人の腕ほどの牙を持った猪がフォーヴ化した猪が興奮気味に地面を蹴っていた。

 猪は興奮したように木々の皮や枝に当たり、周囲に木の枝や木の葉を散乱させていく。

 傷も浅く血はほとんど出ていない、血の匂いを辿られずに済んだのは僥倖といえる。


「猪のフォーヴか。流れる血の量が少なくて助かったな……、相手が狼系のフォーヴじゃなかったことを幸運と思うしかない」


 己の幸運がまだ続いていることに安堵し、隣に居るはずのメアーが動かず不審に思う。

 どうして、メアーがこんなにも静かなんだ。

 横を見ると、俺の腕を凝視し、口元を抑え垂れていた目を大きく見開いていた。

 当然、彼女の視線は腕のケガを凝視していて、酷く動揺しているらしく、口をおおっていた両手を傷に触れないように手を伸ばされる。


「そ、んな……なんで……」

「メ、メアー?」

「ご主人さまの腕が……。ご、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい。私がぼうっとしてたから……ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい。壊れないで、ください。私が愚図でのろまなせいでご主人さまがケガをして……」


 目があちらこちらに泳ぎ、耳を背後に垂らしたメアーに驚いてしまう。今まで彼女がここまで混乱した様子を見栄せたことはない、それこそ"泥の沼"を使った時ですら冷静だったのだ。

 動揺で何も言えずにいると、隈の濃い瞳から大粒の涙が触れだし地面にぽたりぽたりと音を立てた。


「お、落ち着け、メアー。ほら、この通り腕も動く。ケガも大したことは――」

「アレのせい、だよね? 私がアレをだめにしなきゃ。私のせい……アレを壊さなきゃ、褒めてくれない、だめ……」


 彼女が俺に向けていた意識が獣に移った瞬間、周りの空気が重苦しくなり息をするのが難しくなる。

 止めようとした手がピタリと止まり、背筋に悪寒すら流れていく。

 メアーはそのまま草むらから抜け出し、見通しの良い場所にふらりふらりと歩き出し、ハッとする。


「なっ、お、おい、待て! メアー!」


 俺が止めるのも聞かず、メアーは大きな瞳を丸くし猪の暴れている方向にまっすぐ向かっていく。

 獣程度とはいえ、相手はフォーヴ化した獣だ。魔物と違って生命力は元の生物のソレで、対処方法を知らなければ危険なのは変わりない。

 猪もメアーに気が付き、四足の規則的な突進音が響く。間に入る暇すらなく猪が飛び出し、世界がスローモーションになった。


「メアー!」

 俺が叫ぶのと同時に猪型の獣が立ち尽くして背中を向けているメアーに突進し――、


「誰かがご主人様を壊すのは、絶対に駄目」


 瞬間、地面を蹴ろうとした猪の脚が泥に飲み込まれ土と同化し、突進の最中だったはずの体が完全に泥の沼に囚われていた。

 馬車を飲み込んだ"泥の沼"に似ていたが、今度はもっと小規模――猪の足元だけを飲み込むように変化していて、目を見張る。

 この数週間、彼女が魔法を扱う場面を見ていなかったがずいぶんと操れるようになったようだった。

 メアーの末恐ろしさを感じながらも、結局、魔物の処理をメアーに任せてしまった罪悪感に支配される。

 このために彼女を連れてきたわけではないというのに、俺は何を……。

 隠れていた草むらから動けなくなった獣に近寄っていくと、メアーは俺が草むらから出た瞬間にぱあっと笑顔を浮かべ耳の根元がピンと張った。


「ご主人さま。これで平気、ですか?」

「よくやった、メアー。それとすまない。お前の手を借りてしまった」

「褒めて、くれないんですか?」

「いや、よくやった」

「えへへ……」

「まったく……。お前は狙う相手を間違えたな、魔物。お前は最初にこの少女ではなく俺を狙って殺すべきだった」


 もがいていた獣の首先に剣を振り下ろし、慣れた手つきで首元から筋を断ち切ると、ビクンと体が跳ね、すぅと動かなくなった。

 距離を離すと血と魔力の光を世界にこぼし始めたので、そのまま猪を遠巻きに見つめる。

 光が宙に浮かび、世界と同化していく光景はどこか幻想的でもあり、現実感の無い光景でもあった。


 このように、フォーヴ化した魔物は基本的に光になって消える。

 それがこの世界の常識だ。

 原理はわからない。ただ、普通の獣や人は肉となってその場に残るのに対し、魔物やフォーヴになった獣は息の根を止めるとこうして光になって消えていく。

 素材を使いたければ、魔力が霧散しきる前に毛皮をはぎ取り、解体して肉を持ち帰るために加工をすれば残るのだが……今は俺とメアーの二人しかいないうえに時間も惜しい。


 光を見送っていると隣で見守っていたメアーが首をかしげる。


「あの……ご主人さま」

「なんだ」

「このおにく、取らないんですか?」

「ああ。猪型――牙が突き出た大きな獣の肉は基本的に硬くて量が多い。牙や皮は金になるが、この地域で売りさばくのは目立つし、毛皮も硬くて加工しにくい。肉も食べられなくはないが、時間がかかる。そんな余裕はない」

「ん、分かった」

「乾燥させた保存食にすれば長い時間空腹を紛らわせることができるが……食べてみたいか?」

「う、ううん。ご主人さまが好きじゃないなら、いい」

「好きじゃないなら、か。……俺は嫌いじゃない。ただ、今は持ち運びも加工する時間も惜しい。もったいないが置いていくしかないだろう」

「……なら……です」

「ん?」

「好きなら、いつか食べてみたいです。ご主人さまが気に入っているもの、知りたいです」

「そうか、ならいつか探そう」


 カリーナという商人に何を言われたかはわからないが、ずいぶんと受け答えをしてくれるようになったメアーにそう答える。

 ……その時が来ないかもしれないが、とは言えなかった。

 ちらりと様子をうかがうと、俺の答えを知ってか知らずか、メアーは静かに「はい」と返事をし、光に消えていく魔物を見つめ続けていた。

 視線を戻しもうほとんど姿が消えた魔物を見て、ふと思い出す。


「猪型のフォーヴ……。そういえば、なぜこんな危険な魔物が王都の森に……」

「変、ですか?」

「ありえない。本来であれば王都周辺は隣国の傭兵や巡回騎士もよく通るはず。よほどのことがなければ安全地帯になっていなければおかしい。森だから隠れていた可能性も高いが……怠慢の可能性が高い」

「そのせいで、ご主人さまが……」

「それはいい。だが、この森は王都からも近いし、薬草もとれる。そうなれば、いつか民にも被害が出る。この区域の担当はいったい誰が――。いや、今は復讐のことだけを考えないとな。行くぞメアー」

「は、はい」


 メアーの返事を待たずに歩きだしてしまい、大丈夫だろうかと耳を澄ます。

 足音が二人分。ちゃんとメアーも居る。静かについてくる彼女につい思考が彼女に寄ってしまう。

 出来るだけ人目を避けて進んでいたが、どこかで街道に出た方が良かっただろうか。だが、それこそ亜人を受け入れているチテシワモ地区から入ったほうが何かと都合がいい。

 くそ……何が正解だ。どうすれば……。

 数週間の移動を経て疲れ切っていた脳が痛みを訴え、脳のパフォーマンスを削っていく。

 いかんせん、異性とも子供とも旅をする経験なぞない。判断が仕切れず、今魔物にまで襲われ、しかもここ数日はフレミアに貶められる悪夢を見るせいでまともに睡眠もとれていない。

 何も思い通りに進めることができず、自分の無力さに舌打ちをする。

 なぜ、こうもうまく事が運ばないのか。

 ただ間違っている人間に罰を与えようとしているだけだ。まるでそれが間違っているとでも言われているようで非常に腹立たしい。

 どうにもならない苛立ちをごまかすためにこぶしを握り、痛みで冷静さを取り戻す。

 日の傾きを見ると、もう日は落ちる。あの魔物に襲われる時間さえなければ深夜には城門に並んでいたはずだった。そこならば貧民街の中でも比較的治安のよいチテシワモ地区前に陣取れただろう。


「予定よりも遅い……。くそ、あの魔物のせいだ。王都周辺の森にすら獣や魔物が徘徊しているなんて……なぜこうも思った通りにいかない」


 メアーをあの行商人に預けた方が良かったか。

 ……いや、それは悪手、彼女を置いて行くなんてもってのほかだ。

 離れ難くなった。……わけではない。ただ、メアー自身には何の罪もないただの女の子だ。少なくとも俺が関わってからのメアーは俺の悪意に巻き込まれているだけだ。

 あの力を持つ彼女が大人しく奴隷をしていたということは自分の意志を持っていないことの現れで、誰かが命令をしなければ人を殺めるようなこともしない、無辜の力だ。

 あの"泥の沼"を使わせたのは間違いなく俺なのだから。

 脳裏に馬車をぐちゃぐちゃにしたあの光景を思い出し、胃が重くなる。

 あれに指せてしまったのは復讐者であるこの俺で、彼女はあの男の元で悪い意味で奴隷として使われていた少女だ。

 彼女への責任を最後まで取り続け、安全で信頼できる相手に彼女を任せなければ、あの男への復讐を終えることは出来ない。

 出来るだけ早く事を済ませ、誰かにメアーを……。

 メアーの事を考え、ふとついてきていたはずの足音がまばらになり、離れようとしなかった彼女の足音が不規則に、引きずるような音が混じっていることに気が付いた。


「おい、メアー。どうした。……メアー?」


 嫌な予感がして振り返ると両腕を体に寄せて縮こまったメアーが眉を困らせて必死になってついてきていた。

 息をのみ足を止めると、遅れてメアーも足を止め、急に止まったことにバランスを保ち切れず、たたらを踏んでいた。

 おそらく負傷した足でバランスを崩して。隠されていたことと、気が付かなかった自分の鈍さに苛立ちを覚え、頬がピクピクと痙攣する。


「足をくじいたのか」

「い、いえ……ううん、はい、そうです。でも、大丈夫」

「さっきから足を引きずっている。いつだ」

「ごめんなさい、遅くて、ごめんなさい……」


 謝られてしまって眉根が寄る。足を見ようと近寄ると、耳をこちらに向け明らかに動揺して肩をびくりと跳ね上げた。

 安心させるための言葉を必死に考えて……結局思いつかず、いつも通りに接することにした。


「謝るな。……見せてみろ」

「い、今ここで、ですか?」

「ほかにどうしろと」

「わかり、ました……。ご主人さまがそう言うなら」


 何を戸惑っているのかと首をかしげていると、目を斜め下にそらした。

 意味が分からずに眺めていると、恐る恐るといった様子でスカートのすそをたくし上げ始めるではないか。

 止める間もなくめくれた布地からベルトでごてごてとした靴が表れた。

 淑女が人前でスカートをたくし上げるなやら、言葉の意味を考えろやら、色々と言いたいことはあったが、とらえず靴を脱いでもらわねば話にならない。

 どうしてメアーがそう思ったのかと言いたくなり、言葉の足りなさにも頭を抱えたくなった。


「言いたいことはあるが、とりあえず靴を先に脱げ。脱げるか?」

「ん、ごめ――ううん、ありがとう、ございます、平気、です」 


 メアーがその場に座ろうとしたので急いで手を貸して支えになってやる。

 手からこもった熱が伝わってきたが、痛みで熱が出ることもあると無視し、靴を脱ぐのを手伝ってやる。

 無事な方から脱がしていき、もう片方の靴をゆっくりと脱がし、青白い白さの肌が露わになる。

 指先まで靴を脱がすと、どこかで捻ったのか足首の部分が赤く熱を持ち、試しに反対の足と見比べると一回りほど腫れてしまっていた。


「ずいぶんと腫れてる……。足首を捻ったのか。触るぞ」

「は、い」


 か細い声を確認し、ゆっくりと幹部に触れる。

 指先に熱を持った肌と「んっ」と声を押し殺すメアーの吐息が頭の上で聞こえてくる。

 ゆっくりと動かすたびに「んっ、ぁ」と吐息が漏れ、相応になにかを感じてはいる様子だった。

 亜人の――この子の治癒能力がどれほどかはわからないが、人間だったとしても相当我慢していなければこうはならないだろう。

 つまり、この子は顔にも出さず、痛みに耐えながら兵士だった俺の強行軍に付き合い、亜人の治癒能力でもこの状態まで悪化したということだった。


「この腫れは人間でも無理をしないとならない。いつ足を捻った」

「前の……焼けた村からです。でもずっと痛いわけでじゃないから無理しても平気です」

「チケル村? まさか七日以上も我慢をしていたのか」

「ご主人さまは急いでたから……。邪魔しちゃだめって……」


 これほど自分が鈍いとは思っておらず舌打ちをしそうになる。

 主人と認めた相手に何をしてもいいとわざわざ口にする彼女のことだ、多少ケガをしたところで動けるのならと声も上げないのは予想できたことだ。

 彼女への怒りではなく、自分への憤りで怒りそうになりすぐに苦い言葉を飲み込む。


「……今日はここで休むぞ」

「っ、だ、駄目です!」


 休むといった俺を止めたのはほかでもないメアーだった。

 泣きそうな声に目を向けると、今までの彼女からは考えられないほど動揺を表にしていたため、ため息をついて首を振る。


「足がダメになれば、例え亜人だろうと生活が難しくなる。それではこの先生きてくこと困る事になる」

「で、でも! ご主人さまずっと急いでる! 急いでるのに私なんかが足手まといになっちゃ――ひゃあ!?」


 首元で小さな彼女の悲鳴が上がる。

 このまま永遠とごねられてしまいそうな気配を感じ、彼女の体を抱えて無理やり話を止めたのだ。

 

「言い訳はいい。そこの木陰に行くぞ、あの魔物がこのあたりで暴れていたのならこの周辺はある程度危険は少ないはずだ」

「ご主人さま、だめ……」

「心配するな。誰にも見られてない」

「そうじゃ、ない……」


 まだごねようとするメアーにまたため息を漏らしそうになる。

 この手のケガは放っておけば悪化する。亜人である彼女なら治りは早いだろうが、それでも休めるときに休むのは悪くない。

 無理やり近くの木陰へ移動して、メアーを落ち着かせ頭を撫でてやる。

 そうしてやると「ん」と小さい息が彼女の唇から漏れ、安心したかのように目を細くなり緊張していた足が伸び、ぐったりとした。


「とにかく落ち着け。一日二日ならまだ取り戻せる。迷惑をかけるという話ならこのまま足を壊された方が迷惑だ」

「っ、でも……ご主人さまに嫌われるのは、嫌です」

「俺がお前を嫌う?」

「ご主人さま、思い通りにいかないのが好きじゃないって……。だから、少しでも遅れないようにって……ご主人さま以外になんて思われてもいいの。でも、ご主人さまにだけは嫌われたくないから……」

「さっきの……聞いてたのか」

「一つ聞き逃したらそのあとご主人さまが困ったときに助けられない、から。だから、全部聞いてます。せっかく見つけてくださった人の声、聞き逃したくなんて……、見逃したくなんてありません」

「……そこまでしなくても俺はお前を嫌わない。まだお前が必要だ」

「本当ですか?」

「俺は嘘はつけるほど器用じゃない……」


 きっと、嘘をつければここにはない。仮につけたとしても、いやみ君と同じ道を辿るだけだろうが。

 俺の言葉を飲み込んだのか、とりあえずだいぶ落ち着いたメアーから手を離す。

 冷やせるものと固定できるものはないかと荷物の中を探しながら横目でメアーを確認すると、申し訳なさそうに耳を背後に回して黙り込んだ。

 駄々をこねる妹のようだ、懐かしさを覚えまだ余裕のある飲み水と布の切れ端を見つけメアーの足先に座る。


「早く治せ。その方が俺のためになる」

「……時間がかかっても、すてない、ですか?」

「馬鹿を言うな、俺は正義の……いや、忘れろ。ほら、足を出せ」

「ん、分かった」


 申し訳なさそうな表情のままメアーは力なく笑う。

 彼女の表情は胸に引っ掛かり、見ないようにしながら差し出された細い足首に集中して湿らせた布を巻きつけていく

 耳は獣系亜人種の感情表現だと、あの商人に聞いた。

 だが……だが、何も知らない俺は、メアーが今悲しんでいるのか、リラックスしているのか。それすらもわからなかった。




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