王宮編①
不快になったらすいません。
今日も喧騒の中、王の隣でただ静かに周りを眺めてる。
僕はジャック、平民出身だが5年前に特殊なスキルが発現した時から、王の側仕えとして殆どの時間を王様の隣で黙ってただ佇んでる。
王様は僕より4歳年上の22歳、10年近く前に前王の父親が亡くなり若くして王になられた方だ。
そんな王の周りはここ最近騒がしい。
王様は2年前から王宮改革に乗り出した。はじめは父王時代からの側近だった貴族の配置転換して、王宮内の人事異動を始めたのだ。
宰相をはじめ、各大臣を入れ替えていった。その中には幼い頃から王を支えた者たちがいてかなり紛糾した事を覚えている。
そんな者たちにも個別に話をされて、着実に王宮改革を進めていた。
そんな中、半年前西方の貴族が反旗を翻した。最初はひとりの貴族だった。父王時代からの側近のひとりで現王の時も法務大臣を拝命していた人物で西方貴族の代表のひとりでもあった。
ただ、その反乱もはじめはすぐに収まるものだと誰もが思ってた。しかし、1ヶ月後には西方貴族の半分以上が反乱軍に入ったのである。
「陛下早くこちらも大軍を率いて鎮圧に乗り出しましょう。」
「」
読んでいただいてありがとうございます。イカれた人だけど何卒暖かく見守って頂けたらと思います。