6-4 社団法人異世界ネットワーク総合法人協会
用語その10
おっきな組織ですが、神様にとっては全てが娯楽の為の施設でありそもそも金銭という文化を利用していないので賭場以外は非営利となってます。
社団法人 異世界ネットワーク総合法人協会
(6話)
他の世界(異世界)の神様同士での情報交換を目的とした非営利組織。
【神界】の中心部にあり、現在は超高層ビル(七十階建て)にて運営している。
扱う情報は五感情報その他と多岐に亘る。技術、学問、娯楽、食材、料理、生物、魔法、超常現象。ありとあらゆる情報を集めており、中にはどこそこの海岸の砂の数なんていうものまである。おおよそ正確なものが求められるが、学説や御巫山戯的なものまで不確実なものはきちんと種分けされている。
入会にはID登録が必要で、現在の会員数は億を超えている。会費は情報提供である。
協会設立の為に神界が創られたと言われる程その歴史は古く、保管されている情報量もとんでもないものだが検索の際は指定の場所で貸与端末にアクセスした後に欲しい情報を思い浮かべるだけで済む。
他の世界に出向く際に必要な情報を身体に入力する【最適化】もここで行う。ちなみに入会時の受付カウンターと同様、六十階で最適化も行う事が出来る。然程時間は掛からないが自分の世界を持っている神様の数は多い為、年末年始には混雑する事もある。
なお、不具合が発生した際の窓口は二階層上の六十二階で対応しているがバグった状態での短距離転移は周囲にも影響を及ぼす可能性がある為 禁止されており、違反者には神様の世界としては珍しく、軽い罰則が設けられている。
神様は自分の創った世界で発展した情報を協会に納めている訳だが、情報を保存しておく【サーバー】の技術は何処から得たものなのだろうか? 不思議とその起源については協会に収められていない。ただ、神様達の持論として【失われた技術】というものは存在しないとの事。また、よくある古参主義、古いものが偉い、凄い、強いといったものに対して非常に冷ややかである。
それは【神の文明】はこれまで滅んだことがなく、情報が常に密に交換され続けているが故の自負でもある。古き良き時代や古風といった表現を好む神も多く在るが、基本は「新しい方が便利だし楽しい」としている。
(7話)
ミトは協会副会長の娘。
難しそうな言葉や意味ありげな言葉がちらほら出て参りました。
果たして回収するのはいつになる事やら。
こういったメモは物語を作る上ではかなり大事だと思いますし、世界観を形成する上でも必要だと思います。
ちなみに作者は本作の神様同様、古いものよりは新しいものの方が好きです。面白いかどうかはさておき、古い技術で作られたものの方が最新技術の結晶である作品を上回る、なんて事が人気のある昨今。作者としては「最新技術舐めんな」と言いたいですね。
考え方を批判する訳ではありませんが、鎌倉時代やら安土桃山時代なんかの名刀と現代技術で打たれた刀なら圧倒的に現代のものが上でしょうね。材質的にも技術的にも。
スポーツなんか顕著ですね。昔の人はすごかった!なんて宣われても記録では今の方が圧倒的に良いわけですから。もちろん一般人からしたら何方も偉人であることに変わりはないですけれども。
しかし古より伝えられしほにゃらら、なんてロマンチックで素敵でもあります。あくまで儀式的な面では神聖視するのもありかなって考えております。