1話〜「呼び出し」
三作目の小説執筆ですが、あまり慣れません・・(笑)
また頑張っていきたいと思います。
キーンコーンカーンコーン・・キーンコーンカーンコーン・・キーンコーンカーンコーン・・キーンコーンカーンコーン・・・・
放課後の終わりのチャイム。窓から下を見渡せば、まだ黄色い帽子をつけて下校している子が見えた。上からはバスケクラブの、激しい音が聞こえる。
かく言うオレは無職(?)。いや、無クラブか・・
6年の教室は3階。体育館は4階にある。渡り廊下から見下ろす景色は、公立ながらも結構な景色。てか、あんまり体育館は校舎の中にはないと言うことを最近初めて知った。
ま、まだ小学校だから大したクラブでもないんだけど・・・
あ、多分気付いてるだろうけど「オレ」口調で話してるから男だぞ!健全(?)な男子小学生(!?)だ!
そして今オレは・・帰宅ちゅ・・う(?)・・誤解されそうだから言うが、エロ本見てコーフンすブヒュッズブ(鼻血)・・
がしっ!
「健〜一緒に帰ろ〜ぜってその鼻血どーした?女子の下着でも見たか?」
と言って腕を組み込んで来たのは拓歩。運動はデキないけど、オレと正反対で頭はいい。要するにはオレは勉強の出来損ないなのだが・・運動はできる。とりあえずサッカーの副キャプテンだかんな。
オレがクラブ活動に参加できないのはそう言った「家庭の事情」てもんだ。予定で満帆なんだよ!
ただこいつはそういった「家庭の事情」もないくせに休みやがって。その代わりほぼ毎日のようにサッカーの練習に付き合ってあげてるが。
「おい、ダイジョーブか?おい、おい、おい、おい・・・白河先生!」
とりあえず無視。
ところで、俺の通ってる学校は兵庫。
「あ、どーせ神戸だろ」
何て言われたら
「神戸以外の住民」
がカンカンに怒るだろーな・・オレだって尼崎だしな(評判すげー悪い)・・・
そしてオレの名は「三辺健12歳」
あいつは・・ええいこの際個人情報なんてどーでもいいわい!
「佐和田拓歩11歳 彼女歴0年(きっと、これからも永遠の0)」
いらない情報たくさん出たね!ま、いいじゃん。
「し、白河先生、健が、倒れてる・・」
「これはエッチなことを妄想しすぎたんだな・・ぷっ!」
「何笑ってるんですか?」
「まあまあ」
エライことになったな・・・そんなの妄想して無っブヒュッズブ
「ま、また鼻血出たよ⁉︎しーらーかーわーせーんーせー!」
「またかこいつ・・・ほっとけ!勝手に妄想しとけ!」
え、ちょい待ち、ちょっと待ってぇ〜〜〜〜!
『待てオラーーーーーー!』
頑張れば出ない声も出るんです。カスレ声でも・・・
「あ、起きたよ、センセー。」
軽い!
「起きたか奴め。」
生徒に「奴」とか言っていいの?
『何なの!?意・味・不!」
「とりあえず鼻を拭きなさい。」
「ふぁい・・・・」
あ、今までの会話を見てたらわかるだろうけど、白河先生は男。あんまり男の保健の先生なんていないけど、オレらの学校にはそういうのがいる・・・でもこの先生は副保健。本職の先生(?)は、清水先生。モチロンこっちは女の先生。キョニュブヒュッズブ・・・・今日は清水先生が風邪で休みだから白河先生が代理。というわけだ。
「とりあえず保健室に来なさい。」
「せんせー、【とりあえず】が多いです」
「そういえば・・」
『ていうか何で保健室?ティッシュ詰めりゃあいいだろ!」
「いいからいいから」
『よくねえよ!』
「ほんと聞かねえ子だな・・だから女の子に嫌われるんだよ!」
『「先生だって彼女いないくせに!」』
「・・・・・・」
見事撃退。
「帰ろーぜ、先生はほっといて。」
『お、おう・・・』
拓歩にも言われたからか、うなだれてグッたりしてる先生。自業自得な奴め!
「あ、あのゲーム買ったぁ?オレ買ってん!今度俺ん家けーへん?」
『マジで!行く行・』
「三辺くーん」
『ふぇ?あ、藤沢?なに?』
「あのさ、あとで校舎裏来てくんない?」
『いいけど』
「じゃあまたあとでね〜」
『う、うん』
「おおなんだ、告られんのか?一足先に大人になりやがって!」
『そんなんじゃねえだろ・・多分』
「ま、とりあえず行ってこい。先帰ってるからな」
『お、おう』
「じゃな」
『んじゃ』
というわけで・・オレは校舎裏に来た。ついでというわけではないが藤沢のプロフィールというと
「藤沢奈津美12歳、頭はイイ、なぜオレと誕生日が同じ」
こんな感じ。あんま関わったことねえから知らねえけど。
「あ、来てくれたんだね」
『そりゃ来るだろ、呼ばれたんだから。それで話って?』
「・・ちょっと目つぶってて」
『う、うん』
キスされんのか?うは!暑い暑いやばい!
・・・・・・・・・・
「もういいよ」