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JKたちは『AHO』なことをしています  作者: 畑楽 繰間


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バニーの日に便乗される本田さん

「3番ヘルプお願いしまーす」

「12番ボトル入りましたあ!」

「1番お会計お願いしまぁす!」


 休みなく行きかう言葉たち。

 運ばれる酒、料理、金!

 ここはゲーム内の料理を楽しめるお店。

 ゲーム内のつくりとしてはレストランとして作られた建物。

 ここに。


「ほほ、ほ、本田でえす♪ 新人ですけどよろしくですう♪」



 特別カラーのバニー服!

 ウサミミ!

 最高級なハイヒールに網タイツ!

 


 本田さん、バニーな喫茶に放り込まれて営業中の現場。

 完全にナイトクラブである。


 自分の気が済むまで金になることをすると言ったら最初に売り飛ばされました。

 ミカさんに。


「お客さん常連ですか? お気に入りはほっといていいんですかあ?」

「いやぁ、この胸見たらもう、今日は君だけでいいかなぁ! もうちょっと近寄ってもらっていい?ほんともうちょっと」

「おさわり禁止キック!!」

「ぐわ!」

「禁止ですぅ♪ この喫茶そういうところではないのでぇ」

「じゃあもうちょっと、そのジャンプしてもらって揺れるおっぱ…」

「セクハラ発言禁止アッパー!!」

「ぐあー!」


 暴力ではない。

 重ねて言うが暴力ではない。

 理不尽な暴力を本田さんがするわけはないと、ここまで見ている誰もが知っていると思う。



 わかったな。

 


 これはオプションの料金指定でやってるのである。

 本当だよ?

 ……何が楽しいのか知らないけど…。

 このために、メインジョブをわざわざモンクに変更までしている。

 初めてがセクハラ兄さんぶん殴るって本当になんだよ。


「……いい、新人を採ったね……チップ、弾ませてもらうよ」

「ありがとうございまぁす♪」

「それと、シャンパンもいただくよ…例のね」

「お客さん太っ腹ですう!!」


 儲かる。

 そりゃもう、なんでこんなところに金が集まるのかというほど儲かる。

 しかし他人の欲望を浴びて心がよどんでいくようだ。

 人がらみの責任感がなければ秒で逃げている。

 リアルのお金が絡んでいるなら仕事としてプライドを持ったものとして、むしろ胸張れるはずなんだが…。

 何の実入りも実質ないもんさ。


「本田さーんオプション付きの指名入りましたー」

「はぁい、ではちょっと失礼します、またきますね♪」

「いってらっしゃーい」


 同席の女性は普通に楽しんでいそうだ。

 まぁ、それを否定したいとは思っていない。

 ただね、私、少しだけ違うんだ……。

 だってさ。


「おぉ、新人さんかわいいねえ!リアルのほうのなじみの店の子を思わせ…」

「境界線踏み越えるなハイキック!!!!」

「…スバラシイ…!」


 そう。

 キャラモデル造形の初期設定が友人謹製で、リアル私になかなか似せているのだ。

 他なら、リアルで出来ない様々なことをお望みの姿で仮想としてやって楽しむという楽しみがあるのだと思うのだが…。

 

   ――――――――――――――――――


「何やってんの、ゴーグルの、ずっとつけたままで」

「ゲーム設定してんのよ、アカウント作ってもらったから、家に帰ってすぐできるよう設定してんの」

「……不思議なくらい親切だ…」

「かえって始めたら驚くぞう? 『自分』が知らない世界に立ってる感じが」

「そこそこ前のゲームって聞いたけど、そんなすごいんだ…」

「楽しいぞぉ…二人だけで世界の注目の中心に行って最高の存在になってやろうぜ!」

「…そこまではしなくてもいいかな…」


 とてもさわやかに笑顔を見せられると、いつも乗せられてしまう。

 他の二人に断られたから呼び出したんだろうと、わかっちゃいるのに。

 それでも、光が宿ってる感じが、かなわない。

 この笑顔が…。


   ――――――――――――――――――


 今思うと、悪魔そのものだなアレは。


 あの笑顔のせいで今こうなってると思うと、魂がどす黒くなっていく感覚がある。

 他の人には仮の身体で空想の遊びをしているだけだけど、私にとっては投げかけられるセクハラ私そのものに言われてんだよ!大体が!


 街中でもある種これに近いこと思われてんだろうな…。

 とか。

 こういうお店に同じように入ったらこういう扱いで体のせいで人気になったりしそうだ…。

 とか。


 いろいろ考えちゃうんだよ!


 わかるだろう?

 この暗い気持ちになる気持ちがさあ!


 しかもこの服、特注なことは特注なんだけど。

 そのせいなのか他にもあるのか、胸が空気入れたみたいに派手に揺れるわ揺れるわ。

 しかも何か、太ももと股間が妙に影とかリアルな感じ。

 だからなのか蹴ってほしい踏んでほしいが、どこから聞きつけたのか分刻みだよ!

 なめてんのかこの世界はさあ!


 中身が中身だから仮想的な世界でJKこの系統の店で働かせてるのと同じですよ!

 いいんですかニッポン!


 …いいやもう諦めた。

 やりきる分はやりきるのだ、大人だから。


「ドマゾ調教強制五段蹴り!」

「ありがとうございます!ありがとうございます!」


 知りたくなかったよこんな世界!!!


「……あの、あったら一週間毎日オプション付きで予約したいのですが」

「うぬぼれてんのか邪悪な願いバックブリーカー!」

「ありがとうございます!!」


 こんなの一週間はマジで頭おかしくなるから!


 次っ!!

 そんなのを何とが経験して…深淵をのぞき込みすぎたと反省もしながら落ち着いた小休憩後。




 いた。


「……おまえら地獄に金出していい気分だろうなぁおい」

「それはそれとして、僕も役に立ちたいわけですから」

「金ならあるニャ↑~、愛ってこういうとこから始まると思うニャよ」

「…外に漏らしたら絶対に殺してやるからな…!」


 マジ、おまえはあれなのか、エロなのか。

 そんでなんでだケダモノ。

 中身男だと思っていいのかオマエ。

 大問題が待ってる気がするが大丈夫かオマエ。


「ケダモノは設定的にこういうとこ来ちゃダメだろ!?」

「愛が呼んだにゃ、確かめずにはいられないと…」

「私のほうが言い寄ってる設定じゃないのかよ!!」

「もう告白されてるようなもんじゃんニャねぇ↑~! あんなイベントでみんな呼んでもうにくいニャ↑~!」


 ……ほんと、あんな不意の思い付きやめときゃよかった。


「なんでもいいからはよ帰れハイキック!!」

「こんなの事務所的にBANされるニャンねえ!?みんなにしてるのずるいにゃ!!!」

「楽しんでんじゃねーよラリアット!ジャンプエルボー!」

「うわもうこれ画面がピンクにしか見えないニャ↑~!世界変わるニャ↑~!」

「勝手に一人で違う世界行け固め!!」

「…ほんと、すっごいなぁ…」


 たっぷり搾り取った。

 二度と来るな。

 

 

「いやあ、大人気だったみたいだねえ」

「ミカさん、本当に逸材をくれて大助かりですよ!」

「…別の仕事くれる…お願いだから…」

「「え!?」」


 天職に違いない。

 こんなに人気なのにもったいない。

 様々に引き留められはしたが、このキャラじゃなきゃ考えもしたろう。

 だが私そっくりでやるのは、もうだめだ…心が壊れる。

 こんな世界に満足して心が飲まれてしまうと将来も何か間違ってしまう気がする。


 だからだめ。


 今日限りでバニーは引退です!

 


 ちなみに、言いたくないんだけど、これ配信されてました。

 ケダモノ…マジ許さんからな。

 そして、当然チェックしてるある方からも、後日お言葉をいただきました。



「本田アアアアアァァァァァァァァ!!!!!!」


明日の更新はたぶんないです。

一日だけ休みです。

突発的なノリを優先しすぎたので。

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