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詩集  作者: 勒枢薇朧
7/10

罅割れた硝子細工

罅割れた硝子細工、か。まるで、私の心のようだ。

静寂を切り裂く、微かな音。

それは、心の奥底で響く、崩壊の序曲。

ああ、耳を澄ませば、聞こえるだろうか。

精神が壊れていく、あの音が。

それは、悲鳴にも似た、断末魔の叫び。


闇の中で、一人、耳を塞ぐ。

それでも、あの音は、容赦なく響き続ける。

逃れることのできない、破滅の足音。

ああ、...どうか、この音を止めてほしい。

心の奥底で響く、崩壊の音を。

私は、もう、壊れてしまうのだろうか。


こんなにも脆く、儚い、私の精神。

少しの衝撃で、崩れ落ちてしまうだろう。

まるで、風前の灯火のように、今にも消えてしまいそうだ。

ああ、私は、一体、どこへ向かっているのだろう。

こんなにも暗い、こんなにも寒い、こんなにも孤独な場所へ。


それでも、私は、まだ、生きている。

まだ、息をしている。

まだ、心が、わずかに、動いている。

ああ、どうか、誰か、私を、この闇から、救い出してほしい。


たすけてくれ

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