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罅割れた硝子細工
罅割れた硝子細工、か。まるで、私の心のようだ。
静寂を切り裂く、微かな音。
それは、心の奥底で響く、崩壊の序曲。
ああ、耳を澄ませば、聞こえるだろうか。
精神が壊れていく、あの音が。
それは、悲鳴にも似た、断末魔の叫び。
闇の中で、一人、耳を塞ぐ。
それでも、あの音は、容赦なく響き続ける。
逃れることのできない、破滅の足音。
ああ、...どうか、この音を止めてほしい。
心の奥底で響く、崩壊の音を。
私は、もう、壊れてしまうのだろうか。
こんなにも脆く、儚い、私の精神。
少しの衝撃で、崩れ落ちてしまうだろう。
まるで、風前の灯火のように、今にも消えてしまいそうだ。
ああ、私は、一体、どこへ向かっているのだろう。
こんなにも暗い、こんなにも寒い、こんなにも孤独な場所へ。
それでも、私は、まだ、生きている。
まだ、息をしている。
まだ、心が、わずかに、動いている。
ああ、どうか、誰か、私を、この闇から、救い出してほしい。
たすけてくれ